猫の歯周病について

質問カテゴリ：: 歯・舌・口の異常
対象ペット：: 猫 / マルチーズ / 性別不明 / 年齢不明
質問者：: 富山県 / koumegouさん（この方の過去の質問 1件）
: 2013/02/07 20:21

はじめまして。アドバイスを頂きたいと思いまして質問させていただきました。猫・１１歳についてです。
２年ほど前から口臭がするようになりました。一昨年のワクチン接種時に先生から歯垢が少しついているけど、歯垢を除去する場合は全身麻酔をかけないといけないからもう少し様子を見ましょうと言われていました。最近になり前より口臭がひどくなってきたので歯磨きをしようとしてみた所、奥歯は上下とも歯垢が溜まって黄色くなっており奥の歯茎（歯肉？）の一部が真っ黒になっていました。（黒くなっている歯茎はガーゼで少し触っただけで血が出ます）

ドライフードもちゃんと食べることが出来ていますし、少し触ったところ、歯がぐらついている感じはしませんでした。特に痛がっている様子もありません。

今すぐにでも病院で診てもらった方がいいでしょうか？
また全身麻酔についてですが、１１歳では麻酔に耐えられるでしょうか？麻酔をせず治療する方法はないのでしょうか？

松葉洋宗先生からの回答

アルフペットクリニック（神奈川県）

難しいお悩みでご心配の事でしょう。

ご相談についてですがネコちゃんは犬や人と異なり歯周病や
歯肉炎が多くみられます。

歯肉炎についても何種類かの原因によって起こっています。
また歯については原因不明の破歯細胞吸収病巣という歯が
溶ける病気があります。これによって歯の根元が溶けて折れる。
折れて残った歯が歯肉に埋まっていて、これにより痛みが
ずっと有ったり細菌が歯周囲に残っていて炎症を起こす
などがよくあるケースです。

今回歯肉から出血しているとのことなの歯周病がそれなりに
悪い状態である可能性が高いでしょう。

11歳でもキチンと血液検査やレントゲン検査、心臓超音波検査
心電図、血圧などの必要な検査をして問題ない、また日常で元気に
しているなどであれば麻酔は可能だと思います。

今後の事を考えると麻酔をせずに抗生剤や消炎剤で少し良くなる
とは思いますが治る病気ではありません。
どちらかというと酷くならないようにコントロールしていく
病気です。

そこで大きな視野で考えるとまだ元気があるうちに歯の治療や
歯肉の一部を切除して炎症のタイプを調べるなどして原因を調べ
有る程度歯の状態を良くしてことも大事だと思います。

一旦有る程度良くなると薬も少なくて済んだりしますし
もっと後になり治療の反応が悪く本人も具合が悪い時に
麻酔をかけて歯の手術をすることよりも体に対する
負担も少ないし治療も少なくて済むでしょう。

急がば回れということわざの通りで本当に良くしたいなら
今の時点で治療をしっかりとすべきでしょう。

ステロイドで一旦よくなることも多いとは思いますが
使い続けて反応が悪くなりさらに本人の具合も悪いので
歯を治療しようにもどうにもならないという話はよくある
事です。