杉浦岳 先生からの回答
はじめまして。
11歳でアトピーになったということでしょうか?それとも以前からアトピーでステロイドの投与が最近ということでしょうか。ちょっと興味があります。
「重症時に使用する20分の1」という量がちょっとわかりませんが、半年間毎日ステロイドというのはけっこう多いような気がしますね。
ステロイド剤は「副腎皮質ホルモン」というおくすりです。副腎皮質ホルモンは体の中で作られるホルモンですが、これを投与することによりいろいろな炎症を収めたり、痛みをとったり痒みを取ったりという働きが期待されます。その代わり、ホルモンが過剰になった時に起こるような体の反応が引き起こされます。
ALPの上昇もその一つです。
ほかに、すぐに見られる副作用としては多飲多尿、多色など、長期投与によって起こる副作用としては医原性のクッシングや易感染性、皮膚の菲薄化などといった様々なものがあります。インターネットで調べるとたくさんのことが書かれていると思いますが、投与量や投与期間によって様々ですし、病状によってそれらのデメリットに目をつぶってでも投与が必要な場合がありますから、「ステロイドはイヤ」ではなく、どうしても必要か、ステロイド剤以外に病状を改善する方法がないかを主治医の先生とよく相談の上使うことをおすすめします。
アトピーによる皮膚のかゆみの場合、ステロイド投与で「治る」わけではありませんから、ステロイド剤を使う前に「本当にアトピーなのか」についてきちんと鑑別が必要ですし、本当にアトピーであればステロイド以外に症状を軽減する方法がないのかどうかも検討してみる必要があります。
少しでも少量のステロイド剤でいい状態を保つようにするのが治療の目標になります。
うまく痒みがコントロールできるといいですね。
2013/03/18 08:21 参考になった! 1
投稿者 さん からの返答
ご返答ありがとうございます。
アトピーは3年程まえから、目立つようになりました。
2年ほど、抗生物?で治療していましたが、改善はなく、症状が激しくなる一方なので、半年前からステロイド治療にしました。
投与量は、プレトニンを0.13mg/kgです。
少量のステロイドで、いい状態を保つ(長生きする)と、その先生(鵠沼の米倉先生)も、おっしゃっていました。
2013/03/25 08:21
樋口 高裕 先生からの回答
kmiuraさんへ
ALP2000は、かなりですね。
当院では、ALPに異常がある場合、ALPアイソエンザイムを検査します。ALPの上昇が、副腎皮質ステロイド性、肝臓疾患性、骨疾患性かを判断します。
当院での経験では院内血液検査でALP2000ほどの場合、肝胆系の腫瘍なども疑う必要があります。
症状がないからと何もせずというのではなく、ALP高値の原因を突き止めて、対処されるべきです。
ステロイド長期投与では、クッシング症候群がもちろん一番注意してモニターする必要があります。
クッシングの診断には、副腎皮質刺激テストが確立されております。
主治医の先生とお早めにご相談されることをお勧めいたします。
お大事にしてください。
2013/03/20 19:19 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
ご返答、大変ありがとうございました。
教えて頂いた、ALPアイソエンザイム検査と副腎皮質刺激テストを、してみたいと思います。
超音波の検査で、胆のうに不明の影が映っているので、これも関係あるかも知れません。
貴重なご意見大変ありがとうございました。
2013/03/27 07:19
ステロイド長期投与 副作用 ALP
始めまして、11歳 オス 未去勢のミニチュアシュナウザーです。
アトピーの為、半年前からステロイドを、重症時に使用する20分の1量を毎日投与しています。
よってアトピーは収まっていますが、ALPが2000です。
これからも、ステロイドの長期投与を続けた場合、懸念される副作用などはありますでしょうか?
以上、よろしくお願い致します。