杉浦岳 先生からの回答
はじめまして。
最初に嫌なことを言わせていただけるのであれば、両前足の骨折をして、さらにまた前足を骨折するというのは、「不注意で膝から降りてしまう」というだけではすまないような気がします。この点がきちんとしないと今後も同じようなことを繰り返すことになります。単純な骨折の治療だけではなく、生活環境の整備、行動治療なども含めた対処が必要ではないでしょうか。
うるさいことを言って申し訳ありません。
さて、本題に入ります。
骨折を副木固定して「まっすぐ繋がっていない」というのはいろいろな状況が考えられます。多少斜めでもしっかり骨が出来上がっていれば大きな問題がない場合もありますが、「骨」ではなくて「軟骨」ができているようであればそれは「偽関節」といってよくない状況です。一度そうなった場所はこれ以上固定していてもきちんとした骨ができることはないでしょう。2枚目の写真が現在の状況なのであれば、このまましておいて治ることはまずないでしょう。
詳しい状況がわからないので「軟骨」というのが何を意味するのかがよくわかりませんが、可能であれば整形外科を専門にしている病院を紹介してもらうのがいいでしょう。
ちゃんと治って二度と骨折しないことを願ってます。
2013/09/06 16:42 参考になった! 2
投稿者 だいずママ さん からの返答
杉浦先生、ご回答頂きありがとうございます。
先生のご指摘は、ごもっともです。これ以上、辛い思いはさせたくありません。今までフリーにしていたので、元気になった際の留守中はサークル飼育にして管理をしていきます。
軟骨と骨の違いが判りませんでした。主治医からは「軟骨」だということだったので、「偽関節」だと思います。これがよくない状況というのであれば、やはり主治医に再度相談をし、専門病院を紹介していただけるか聞いてみます。
お忙しい中、詳しく教えていただいてありがとうございました。
2013/09/13 04:42
小型犬の骨折治療について
3歳のトイプードルの女の子で、体重は1.7Kgです。現在、骨折の治療中です。アドバイスを頂きたいと思いまして質問させていただきました。
2010年8月30日右前足の橈尺骨骨折。2010年10月12日左前足の橈尺骨骨折。両足とも、プレート固定手術を受けました。割り箸ほどの細い骨だったので、とても慎重になったそうです。術後、プレート除去はせず、そのままで過ごしていました。
しかし、2013年春頃から、右前足のプレートの角が皮下内で擦れるらしく、気にして舐める様子が出て、たまに赤くなっていることもあったので、右前足のプレートの除去手術を2013年6月26日に行いました。
翌日の夜に帰宅。その夜、不注意で膝から降りてしまい、再度右前足の橈尺骨骨折してしまいました。プレートのネジ穴があるので、再度プレートでの固定は無理という事で、副木のみでの固定になりました。
動きを制限するために、ケージ生活中、外に出たくて、扉を右前足で、ガチャガチャしていました。通院をしながら、2ヶ月が経ち、9月1日に再度レントゲンで確認をしたら、ネジ穴は埋まっているものの、骨は、まっすぐ繋がっておらず、斜めになっている状態で先生も愕然としておりました。恐らく、扉をガチャガチャしていたので、骨が動いてしまったのではないかとの見解です。
最悪、断脚もありうることをいわれましたが、副木を外し、触診したところ、軟骨が出来てきているとのことで安心しました。再度、プレート固定を視野に入れていたそうなのですが、折っている箇所が手根骨に近く、ネジを完全に留めることが難しいかもしれないので、このまま手術はせずに、副木での固定を続け、骨を固めていく方針を伝えられました。
ご相談したいのは、骨が斜めのままで融合しても大丈夫なのでしょうか。整形専門医での診察を受けた方が、いいのか悩んでいるところです。生涯、激しい運動等が出来ないのは承知なのですが、これから10数年もの間、曲がっているがゆえに足に負担が掛かり、再度骨折ということもあるのではと、心配をしています。
長文になってしまいましたが、ご回答いただけると幸いです。宜しくお願いいたします。