だいじょうぶ?マイペット

グルカゴノーマについて

質問カテゴリ:
吐き気 / その他

対象ペット:
/ マルチーズ / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
神奈川県 / tartarさん (この方の過去の質問 2件)

 
2014/02/07 16:21

アドバイスをお願い致します。

グルカゴノーマの疑いがあると診断されました。
開腹での病理検査・外科的な治療は困難です。

血糖値が500を超えていて、とても辛そうです。

インシュリン注射は効果があるでしょうか?

効果がある可能性が高いのならばやってあげたい気持ちもあるのですが、入院など環境の変化が非常にストレスになりますので、
思い悩んでおります。

なんでも構いませんので、教えてください。
どうぞよろしくお願い致します。

こんにちは、tartarさん

まるちゃんの様子、ご心配な事と思います。
現在の症状がわからないので、グルカゴノーマであると仮定しての話をさせていただきます。

グルカゴノーマは、血糖値を上昇させる「グルカゴン」というホルモンを分泌する細胞が腫瘍化して膵臓や、他の臓器にひっついて増殖する病気ですが、犬ではまだまれな病気と言われています。
ただ、個人的には、通常の糖尿病に隠れてのグルカゴノーマが見逃されている症例も多いのではないかと思っています。
診断は、血中のグルカゴンの濃度の測定が必須ですが、動物の検査センターではまだあまり一般的に行う検査ではなく、私も検査が必要な時は人の検査センターで人の検査薬を使っての検査をおこなってもらっています。

血中グルカゴンの測定を行っている前提での話ですが、
血中グルカゴン値が高い場合でのインシュリンの投与はすすめられません。ただでさえ、グルカゴンに対抗するためにインシュリン放出がすすんでいるところに、さらにインシュリン注射をすると、身体がインシュリン注射に頼りはじめて体内のインシュリン分泌が下がってしまう事も予想されるからです。
また、グルカゴンの数値が高いままでは、インシュリンの効果もあまり期待出来ず、副作用の方が心配になってきます。
逆にインシュリンが効果的であるのなら、グルカゴノーマの可能性は低いといえるでしょう。

治療の方針としては、グルカゴノーマの切除が基本ですが、それが出来ないまるちゃんのようなケースの場合は、化学療法で活発な腫瘍の活動を押さえ込み、グルカゴンの分泌を下げるといった手法をとります。ただしこの方法がどの程度効いてくれるかは個体差もありますし、化学療法そのものの限界もあります。

どの程度の検査を行い、その上で切除不可の診断をされたのか、もしくは、他の合併症があって麻酔が不可なのかわからないのですが、ここでインシュリンの選択は事態を悪くする可能性の方が高いので薦められないというのが私の意見になります。

すこしでも参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください

投稿者 tartar さん からの返答

お礼が遅くなりすみません。
セキュリティ関係でエラーになりログインができませんでした。
グルカゴン値が高いので、インシュリン注射は諦めることにしました。
切除についても、位置的に難しいとの判断を大きい病院に診断頂きました。

何も治療が出来ず、悔しい思いでいっぱいです。
しかし諦めずに最後まで向き合います。

情報が本当に少ない中、お教えくださりありがとうございました。
心から感謝いたします。

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