今本 成樹 先生からの回答
せっかくご決断された手術だったのに、残念な結果に終わってしまったこと、お悔やみ申し上げます。私自身も自分の犬が最後に心臓腫瘍になった際に、神奈川県の循環器専門病院を頼ろうとした経験があります。同じ獣医師として、ここが一番、日本で一番信用できるスキルがあると信じてます。
循環器の手術においては、特に弁膜症であれば、体外循環装置を使うので、心臓自体は一時的に止まった状態で行います。その後心臓を再度動かすという流れです。術後も含めて鎮痛については、すごく気を使って実施しますので、麻酔などは完全に循環器専門の獣医師がコントロールしているので間違いはないと思います。これは見てないので推測ですが、我々異常に豊富な経験のある獣医師が担当しているので、。。。。
心筋が弱りすぎていたということで、本当に心臓自体がもう限界まで頑張っていたのかもしれませんね。
前書きが長くなってすいません。
目が開いてるかという質問ですが、死後、目が明いてしまうことはあります。どんな状態で亡くなっても。開くことはあります。我々も時に麻酔中であっても、目をあいてることがあり、場合によっては目に乾燥を防ぐ意味も込めて軟膏を入れて手術することもあります。
特に、犬種によっては眼球が前に大きく出た構造になってる場合には、死後目が半分くらい空いてしまってることはあります。シーズーや、パグ、チワワなどの犬種です。
今回、苦しい思いをさせなかったかということですが、
手術しないでこのままいることが最も苦しいことであったと思います。心筋自体は、最後まで限界まで頑張ったんだと思います。
以上です。
今本成樹
2016/06/03 16:27 参考になった! 0
麻酔時の状態について
こんにちわ。
以前もこちらで質問をさせていただきました山本と申します。
シーズー11歳ですが、7歳より心臓弁膜症を発症し、今年の3月に初めて肺水腫を起こし、状態が悪化したため、神奈川の循環器専門病院にて検査をして
5月半ばに心臓の手術をいたしました。
ところが、手術中に肺の状態が良くなかった事、心筋が弱り過ぎていた事などが重なり、術中に亡くなってしまいました。
その事はリスクも承知の上でしたので、納得はできませんが仕方がなかったとは思っています。
ただ、その時に麻酔中だったので、多分意識もなく、苦しんではいなかったと思いますと説明を受けましたが、心臓マッサージを続けていただいた後に
亡くなって、体を返していただいた時に、目が開いておりました。
麻酔中で意識がない状態でも、目は閉じていない事もあるのでしょうか?
こんなつまらない質問で大変恐縮なのですが、飼い主の勝手な思いで、大きな手術への決断をして、その事でつらい思いをさせてしまった事への後悔がありますので、やはり最後が意識がなく苦しんでいなかったかどうかが飼い主としては一番心にひっかかっております。
目は開いていても、麻酔が効いている事があるのでしょうか?
お教えいただけると幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。