井上 平太 先生からの回答
苦しくつらい日々をお過ごしの事とお察し申し上げます。ご冥福をお祈り申し上げます。
症状の経過を一緒に診てきた獣医師でなければほかに最善の策、あるいは早期での判断はなかったかについては判らないのが実情ですが、微力ながらお答えいたします。
自己免疫性の血小板減少症や溶血性の貧血ではプレドニゾロンなどの免疫抑制剤を大量に投与するのが一般的な治療です。
ガンマガードは自己免疫性疾患に有効とされておりますが、ほとんどの動物病院には常備されておりません。
あまりにも高額な薬でなおかつ有効期限が短く、処方頻度も極めてまれだからです。
どちらかと言うと、他に治療法があったかどうかというよりも、現時点では最高の治療を受けられていたのではないでしょうか。
治療途上でDICに陥ってしまったのは誠にお気の毒でなりません。
DICは自宅に連れ帰れば100%死亡されますが、入院治療を続ければ生還する確率は低いですが決して意味のない事ではございません。
当院でもDICから救命できて感謝された事もあれば、結果として病院内で亡くなり七転八倒で苦しんでいてもこの腕の中で死なせなかったと飼い主の方に仰られ苦しんだ事もございます。
最後は住み慣れたお家でご家族に看取られながら死なせてあげたいと思いながらその時機を逸してしまい入院中になる事もございます。
いよいよの時期と思い帰宅させた結果、急変にあわてた飼い主が夜間救急を捜し歩いた末に知らないうちに車の後部座席で亡くなったと悲しまれたこともございます。
飼い主様のご質問を拝読して私も30年間の臨床の中で助けられなかった動物達の名前やお顔がたくさん脳裏に浮かび、文章が取り留めもなくなってしまいました。お許しください。
2016/08/14 22:31 参考になった! 3
投稿者 レオ さん からの返答
井上先生、心情を察したお言葉と、治療方法に明確にお答えくださり、ありがとうござます。
一部日付と、内容に誤りがあり申し訳ございませんでした。
適切な治療だったのですね。ガンマガードの有効期限が短いとは、どれくらいなのですか?
ただ、わたし自身ガンマガードでは、なく免疫抑制剤をえらんでいたら、このような最悪な結果にならなかったのではないかと、悔やんでいます。
ガンマガードは、7割は効果がみられるが、残り3割は効果がない場合があると聞きました。
効かない場合が、死んでしまうということなのでしょうか?
ご教授頂けないでしょうか
2016/08/16 13:43
再び 井上 平太 先生 からの回答
すでに深部化膿創もあり敗血症に陥りつつある中でさらに免疫抑制剤を使用することは選択しづらい物です。
免疫y区政剤としてプレドニゾロンをすでに投与開始済みの様子ですしさらなる治療法としてガンマガードが開始されたわけです。
ガンマガードは本来結成としての作用があり、感染症を抑え炎症を治し敗血症を防ぎます。
それからここが不思議な作用なのですが、免疫を調整し自己免疫疾患による誤った攻撃を抑えてくれます。
一臨床家としてはここの理由は判りません。免疫学者の登場が必要です。
残念ながら今回の治療が現在の標準以上の最善の治療でありながら、不幸にして生還できなかったお気の毒な事例と言えましょう。
結果論ですので、治療を中止して帰宅させるべきであったかどうかは、当事者以外には判断いたしかねる状況です。
申し訳ございません。ご冥福をお祈り申し上げます。
2016/08/16 15:44
投稿者 レオ さん からの返答
ご返信いただきありがとうございます。
ガンマガードが有効的な治療であったと理解できました。
最高の治療を施し亡くなってしまったことは、正直飼い主として残念な気持ちがぬぐいきれず、亡くなった愛犬に申し訳なくて。。。
丁寧にご教授していただき感謝しております。ありがとうございました。
2016/08/18 11:53
再び 井上 平太 先生 からの回答
正誤表
誤 免疫y区政剤 正 免疫抑制剤
語 本来結成としての作用 正 本来血清としての作用
2016/08/18 22:55
8歳トイプードル免疫介在性溶血性貧血、血小板減少症により4日前になくなりました。
治療方法が本当にあっていたのか、疑問が残り質問致しました。
7月20日あたりから、右前足をびっこして歩くようになりました。
7月24日いつも言っている病院で診察をうけたところ、レントゲンでは問題ないといわれ、レネバル、プレドニンを服用
服用して様子をみたがその後、横になったままで悲鳴のような声をずっとあげていて、右前足がうっすらと皮膚が赤く、腫れていたため再診、血液検査をしたところ、白血球が少なく、血しょう板が異常に少ないため、切開することは、この病院でできないため総合動物病院へ紹介していただきました。
7月31日紹介先の病院にて血液検査をしたところ
白血球 1200
血液容積25、5
血小板 0
反応性蛋白 5.9
右前足は、膿が溜まっており、切開してドレナージュ+洗浄
この日から入院
8月3日血液検査
白血球500、
血小板が0
輸血
8月3日血液検査
白血球400
血小板12
8月7日
白血球900
血小板16
反応性蛋白6、1 →体のどこかに炎症があると
傷は治り面会であったときは、元気に飛びついてきました。
ここで、免疫介在性溶血性貧血、免疫介在性血小板減少症と診断
このままでは、感染を起こしやすいことと、出血の危険性から退院の予定でしたが、ガンマガードをすすめられました。
その日に、ガンマガードを点滴
翌日に退院の予定でしたが、夕方に
41.3発熱があり、解熱の点滴中面会できず。。。
退院はできなくなりました。
8月8日血液検査
白血球700
血小板32
反応性蛋白6、5
退院の予定でしたが、お迎えに行く際連絡があり、41、3発熱
解熱しており、退院できず面会しませんでした。
8月9日朝、紫斑がでて出血しているため、緊急で輸血
慌てて午後3時すぐに病院について面会したところ、DICなり後ろ足は、内出血を起こし、目は定まっておらず痛々しくなんとか呼吸している瀕死寸前と素人でもわかるほどでした。
担当の先生がお休みで別の先生が、胃や腸から出血が起こり、もし私が担当だったら輸血もしないだろうと。。。
私は、もう助からないとその愛犬の姿に涙がとまらず、1時間ほど面会して帰宅しました。
その夜、命がもつか心配で眠れずに翌朝病院に行くことにしました。
8月10日朝病院から亡くなったと連絡があり、ついたときにはダンボールにいれられた愛犬と対面に泣き崩れました。
担当の先生が説明をしていたのですが、あまりのショックに耳にはいってきませんでした。
8月7日に面会した時の愛犬は、飛び跳ねるほど元気だったのに。。。
私は、なぜ9日に面会したときに、担当の先生でなくても退院させて家で看取ることを提案してくださらなかったのか、本当にガンマガードでの治療法が正しかったのか、疑問を感じてたまりません。
ガンマガードをせずにいたら助かったのではないかと。。。
先生方の見解をお聞きしたくメールいたしました。
どうか教えてください。