井上 平太 先生からの回答
今晩は。
胆汁は、胆のうから腸内に分泌されて消化の仕事を終えると、また腸から吸収されて肝門脈を通って肝臓に戻ります。肝臓でまた胆汁に合成され、また胆のうに溜まっていきます。
しかし、門脈から肝臓を介さずに大静脈に流れ込むバイパスが存在する動物では、それが全身に回り血中総胆汁酸として検出されます。
食後95.7ですと肝門脈のシャントが疑われます。この病気の動物は食後に悪心が出て吐きやすくなる傾向がございます。
しかし、今まで小康状態であったことを考えるとシャントは小さな物であり手術適用では無い可能性が高いと思われます。
この手術はリスクが高いので、12歳で今の症状ですと、内科的にコントロールをした方が良いでしょう。
ただし、この予想は総胆汁酸の濃度と嘔吐から推定しただけですので、他に何が疑われるかはデータ不足ですので何とも言えません。
お大事にしてください。
2016/09/10 19:13 参考になった! 2
投稿者 るーすけ さん からの返答
井上先生、お忙しい中、丁寧に回答していただきまして、ありがとうございます。
愛犬は毎年のフィラリア検査の時に、血液検査を受けておりまして、低蛋白、低アルブミンの診断を受けた
事はありましたが、肝臓について高い数値が出たのは
今回が初めてでした。門脈シャントの可能性がある事は掛かり付けの獣医より聞いていましたが、嘔吐以外の症状が無いため、念のため胃腸の内視鏡検査も受ける事になりました。
今後の方針については、獣医と相談の上、考えていきたいと思っています。
ありがとうございました。
2016/09/10 21:07
投稿者 るーすけ さん からの返答
追加で質問させていただきます。
愛犬が内視鏡検査を受けるため、前夜8時以降の絶食、当日の朝は絶水で、入院したのですが、検査を受ける段階になって、嘔吐と下痢の症状が出てしまい、
検査は中止、そのまま入院して、2日後に再び検査のために、絶食したところ、低血糖の発作を起こしてしまい、検査は中止となりました。病院でも、フードを食べたり食べなかったりしていたようですが、自宅に
戻ってから、固形物を、ほぼ食べなくなりました。
今は高カロリーの流動食を何とか口にする程度で、
入院直前までは2.6キロあった体重が、2.3キロまで
減ってしまいました。
食べないので、病院に点滴治療に通うように言われて
いるのですが、押さえつけられて針を刺される事が
ストレスになってしまったようで、かつて無い暴れ方をするようになりました。とはいえ、このまま食べない状態が続くと、衰弱していく一方だと思います。
愛犬は2歳頃より消化器症状が出ていたため、ヒルズのidを食べていますが、体力回復のため、他社の消化器サポートフードや、市販のフードも与えるなど、手を変え品を変え、工夫してみましたが、匂いは嗅ぐものの、食べようとしません。検査前の血液検査にて、蛋白とアルブミンの数値が低く、貧血気味であるとの
結果が出ています。疾患に合った治療法を選択する予定だったのですが、検査自体が難しくなり、嘔吐の治療のためにはステロイド、肝臓には、他の薬を使用すると言われました。年齢が年齢なので、積極的な治療ではなく、穏やかに過ごしてほしいと考えているのですが、食事すらままならない状態で、今後どのように
したらいいのか、判断がつかない状況です。
まとまりの無い文章で申し訳ありません。
ご指導、ご意見をお聞かせいただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
2016/10/05 20:13
犬の嘔吐について
はじめまして、よろしくお願い致します。
13歳のパピヨン、メス、避妊手術済みです。
2歳頃より胃腸が弱く、度々下痢や嘔吐などの症状がありました。下痢の症状は殆ど出なくなっておりますが、嘔吐の回数が増えてきています。以前は2ヶ月に
1度程度だったのが1ヶ月に1度のペースになり、病院において、ステロイド、抗生物質、制吐剤の注射で
治療をしておりましたが、吐く原因が不明なため、詳しい検査をする事になり、肝臓の検査において、総胆汁酸の数値に異常が出ました。食前7.1、食後95.7です。嘔吐の治療に使用したステロイドの副作用を考え、現在では抗生物質と制吐剤のみの注射になりましたが、吐く回数は相変わらず多く、2、3日続けて吐いては2、3日吐かないという繰り返しです。
胃腸にも問題がある可能性があるため、内視鏡検査の
予定がありますが、体調の良い日(嘔吐のない日)が1週間続くようであれば検査OKとの事ですが、なかなかタイミングが合いません。考えられる病名として、どのような病目が考えられるのでしょうか。