樋口 高裕 先生からの回答
ななさんへ
猫の検診で、よくわからないでALTが高い事は結構多いです。
室外にもよく行く子は、何を拾い食い、舐めしているか心配です。特に、冬場ではエンジンの温もりのあるクルマの近くで、甘いオイルを舐めて中毒を起こす子がよくいました。ALT上がります。
完全室内飼いでは、食餌の添加物による中毒や先天的病気が結構見られます。食餌はAFFCO適合の質の良いものに変えれば良いでしょう。
先天的なものが厄介で「門脈シャント」というもので、総胆汁酸検査でわかります。腸から吸収されたものを肝臓で無毒化されて全身血管へいく過程で、肝臓を通らないバイパス血管(シャント)が先天的にある子に、本来血液中にあってはならない毒の胆汁酸が多くて、成長とともに肝臓がおかしくなるものです。
そんなに難しくもなく、安価な血液検査ですので、調べてもらうと良いですよ。
ウルソが良いクスリですし、毒の出来にくい食餌(タンパク質の少ないもの)療法で、結構安定して管理する事ができます。
主治医の先生にご相談されて、やられると良いでしょう。お大事にしてください。
2023/02/22 11:37 参考になった! 1
投稿者 なな さん からの返答
ご丁寧な説明をありがとうございます。主治医に相談してみます。
大変、ありがとうございました。
2023/02/22 12:40
肝酵素の上昇について
生後6ヶ月の頃に避妊手術前の検査にて、ALTのみが高値でした。
フードが古いのではないかとのアドバイスを受け、開封し1ヶ月以内に食べ切る量を開けるようにし、4週間後に再検査を行いましたが改善しませんでした。
肝臓に問題があるのではないかとのことで、ウルソデオキシコール酸の服用にて下がりました。
ウルソデオキシコール酸の服用前は543です。ASTは19と正常値です。
その後は、肝臓ケアのフードでは改善しなかったため低脂肪食を続けており数値はそれにより、正常値を保っております。先週の検査結果のALTは54です。
原因が不明であり、完治させる治療法、原因など所見をお伺いできればと思います。
上記に関連するかは不明ですが、ブリーダーさんから迎えた時にはトリコモナス、ジアルジア、クリプトスポリジウムの原虫のため下痢をしておりました。顕微鏡検査でなかなか検出されず、便のPCR検査にて発覚し、治療を行い完治いたしました。完治しているかも便のPCR検査にて確認しました。
よろしくお願いいたします。