だいじょうぶ?マイペット

ステロイドと抗がん剤

質問カテゴリ:
その他

対象ペット:
/ 雑種 / 男の子 / 10歳 9ヵ月

質問者:
愛知県 / ハコさん (この方の過去の質問 5件)

 
2026/06/11 16:34

下痢と嘔吐・体重減少をキッカケに動物病院さんにかかり、結果低悪性の腸のリンパ腫であると診断され、治療を受けています。
しかし、かかっている動物病院さんが開業したばかりの場所だったため、抗がん剤が用意できておらず、2週間ステロイドで様子を見た後、抗がん剤が用意できれば治療開始、出来なければ転院という判断を下されました。
しかし、ステロイドは使用を継続するとそのうち耐性が付いてしまうと聞きます。また、この子は腹部に皮膚の炎症による痒みがあり、断続的ながらステロイドによる治療を受けてきた経緯もあります。
こんなにのんびりしていて大丈夫なのか、いざ抗がん剤を始めた時にステロイドの効きが悪くなってしまうのでは、という不安があります。先生の判断を待たず、確実かは分かりませんが、抗がん剤があるであろう動物病院さんにかかり急ぎ治療を開始するべきでしょうか?

はじめまして。

低悪性度、または小細胞性の腸管リンパ腫であれば、一般的には高悪性度リンパ腫に比べて進行がゆっくりで、治療も内服薬を中心に行うことが多い病気です。

治療としては、プレドニゾロンなどのステロイドと、クロラムブシルなどの抗がん剤を組み合わせる方法がよく用いられます。
クロラムブシルは国内販売されていないため、輸入まで2週間程度を見込むということなのだろうと思います。

リンパ腫では、抗がん剤治療の前にステロイドだけを使用すると、その後の治療反応に影響する可能性があるため、ステロイド単独治療を漫然と長期間続けることは避けたいところです。

ただし、ステロイド先行投与がその後の治療に影響を及ぼすということがある程度明らかなのは、犬の高悪性度リンパ腫に関してです。
猫でも高悪性度リンパ腫ならば同様である可能性が高いようですが、低悪性度の場合はわかりません。

低悪性度リンパ腫に対する治療は、ゆっくり増殖する腫瘍細胞の長期管理です。
高悪性度リンパ腫のように殺細胞性の強い抗がん剤投与前に中途半端にステロイドが作用すると効果が落ちる可能性がある、というのが低悪性度リンパ腫の治療にもそのまま当てはまるかどうかはわかりません。

大切なのは、今後の治療方針がはっきりしているかどうかです。

抗がん剤がいつ用意できるのか分からない、開始時期がはっきりしない、体重減少や嘔吐・下痢が続いている、食欲が落ちている、という状況であれば、早めに他院や腫瘍診療に対応している動物病院へ相談するのは妥当だと思います。

一方で、現在の病院で抗がん剤の準備予定が明確で、猫ちゃんの食欲や元気が保たれており、嘔吐・下痢もコントロールできているのであれば、2週間程度の準備期間を待つこと自体が、ただちに危険というわけではありません。

主治医の先生には、
・紹介予定先はどこの動物病院なのか
・その動物病院ではすぐに抗がん剤の投与が開始できるのか
・2週間経過前に状態が悪化傾向になった場合の対応

などをご相談されると良いのではないかと思います。

詳しい診断名はご質問文だけからはわかりませんが、猫ちゃんの消化器型粘膜型T細胞性リンパ腫の生存期間中央値は28~29ヶ月とされています。
これは中央値であって、残念ながらもっと早期に亡くなることもあり得ますが、長期管理が必要となる可能性が高い病気です。
通院しやすさも大事な要素だと思います。

主治医の先生とよくご相談なさってください。

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