北森 隆士 先生からの回答
胆嚢内の結石以外の沈殿物の臨床的意義は、正常犬でもしばしば認められ、あまりわかっていません。つまりソレ単独では疾患というべきものではなく、他の所見と総合的に考えなくてはいけません。しかし、GPTの上昇から考えて、なにがしかの障害が肝臓ー胆汁系に生じていると思われます。
エースワーカーを使用とのことですが、エースワーカーはある種の心臓病(雑音が聞こえる心臓疾患)には著効を示すACE阻害剤の一種です。同薬剤は、通常肝臓に障害を与えることはありませんが、肝障害の子には使用は避けた方が良いと思います。それは、同薬剤が肝臓から排泄されるため、肝臓ー胆汁系障害の子の使用すると、排泄が抑制され、薬が体に蓄積される事が知られているからです。質問者の子の場合は、ACE阻害剤は使用はすべきでしょうが、別のタイプのものに変更したほうが私はよりベターだと思います。
心臓に関しては、血液検査では機能障害の程度はわかりません。
聴診、レントゲン、エコー、心電図などが検査のメインになります。
肝臓に関しては、血液検査、エコー検査が一般的ですが、それ以上になるとCTです。高性能のCTであれば、肝障害がどの場所にどれくらいの大きさで発生しているのかを3次元で検査することが可能なのです。
心臓疾患から肝臓疾患が併発することもありますので、注意が必要です。
2006/03/14 10:49 参考になった! 0
肝臓などについて。
先日、胆石の検査、エコーをとったんですが、胆石は見つからず、
レントゲンに写った白いものは、肝臓の中に溜まる原因不明のも
のだと言われました。
後日、心臓のエコーも取るのですが、心臓病が進み、肝臓の方も少し悪くなってるかなと言われました。GPTは108なのですが、肝腫大も、触ってわからない程度ですが、画像だと少しあるみたいです。
肝臓にエコー時、少しガスの様なものがかかってると言われました。
今は、ウルソ、そしてエースワーカーを一日一錠ずつ服薬してるんですが、エースワーカーが毒性になり、肝臓を悪くしてるんでしょうか?と言ったところそんな事ないという回答で特に肝臓の白い謎のもの??を、追求せず、診察が終わってしまい、すこし不安です。
過去の事例で、肝腫大、少しのガス、これは肝硬変の症状なのでしょうか?心臓病も7歳の時から発症し、来月で9歳になるポメラニアンなんですが、心臓はさほど進行してないと言われ、肝臓事を考え、これ以上エースワーカーが毒性になってるのあれば、飲ませていいものか迷っています。
エコー、血液、レントゲン以外で、どのような検査をすれば、肝臓の正確な診断ができるのでしょうか?
血液検査の結果、肝臓、胆汁以外は、心臓に関する数値は正常だと言われました。ただ、気になるのは、白血球 63 赤血球 804 ヘモグロビン 17.9 血球容積 55.1 ちょっと血球が気になってます。
これが、心臓病が進んでいると、数値がみだれる物なのでしょうか
色々すみません。