だいじょうぶ?マイペット

孔雀の飼い方について

質問カテゴリ:
その他 / ペットトラブル / 食事、栄養について

対象ペット:
/ 柴犬 / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
青森県 / ジャッカルさん

 
2006/10/17 19:27

はじめまして。
是非アドバイスを頂きたいと思い質問させていただきました。
よろしくお願いします。

今日、父が突然孔雀のツガイを貰ってきました。
大工さんに頼んで金網の小屋(8畳くらい、高さ2.5メートル)を急遽作ってもらいました。
金網の壁には白くて厚いビニールシートを張りました。
中には孔雀が止まれる木を設置したのですが、
肝心の餌がわかりません。
配合飼料などでいいのでしょうか?
たまに何か他の物などもあげたほうがいいのでしょうか?

あと、うちは青森なのですが、孔雀は寒さに強いのでしょうか?
越冬するにはどのような事に気をつければいいのか全然わかりません。


このような大きい鳥を飼うのは初めてなので気をつけなければいけない事などを教えて頂きたく存じます。
よろしくお願いします。

(有)坂井利夫家禽家畜診療所   坂井利夫先生が公開しているHP (http://www1.ocn.ne.jp/~tekitoni/kijirui.html)の文章に加筆して解説しました。参考にしてください。


キジ類(クジャク・キンケイ・ギンケイ)
(有)坂井利夫家禽家畜診療所   坂井利夫
1・分類、歴史、品種

(1)分類
クジャクとキンケイおよびギンケイは、脊椎動物門、鳥網、キジ目、キジ科に属する種であり、クジャク属、およびキンケイ属に分類される。

(2)歴史
クジャクは、3000年も前にエジプト、ローマ、ギリシャで飼育された記録がある。また日本には仏教伝来とともに中国からもたらされたようである。

(3)クジャクの品種
クジャク属ではアジア南部にインドクジャクとマクジャクの2種が分布している。また、アフリカ中央部にコンゴクジャク属の1種が分布している。

インドクジャクCommonPeafowl
野生では主にインド全域、パキスタン東部、バングラデシュ西部、ネパール南部、スリランカなどに分布している。雄の最大全長は2.3mあり、そのうち、飾羽はl.6mである。頭にある冠羽は扇子状で青緑色、顔の裸出部は白色である。雌は、冠羽は褐色でその他の羽装も雄に比べ地味である。飼育し易く、繁殖力も高く、一般に公園などで見られるのはこの種類である。白色、ブチなどの品種があり、変異型としてカタグロインドクジャクが知られている。

マクジャクGreenPeafowl
マクジャクは3亜種に分けられ、ジャバマクジャクはジャバ、マレー半島に、インドシナマクジャクはインドシナ、タイ、ミャンマー東部に、ビルマクシャクはミャンマー西部、アッサム東部に分布する。雄の最大全長は3mに達し、キジ目最大の種である。雄の冠羽は束状で長く、顔の裸出部は淡青色でインドクジャクと異なる。雌の羽装はインドクジャクほど雄との差は少なく、飾羽がなく、小型であることなどで区別できる。

コンゴクジャクCongoPeafowl
クジャクの祖先型の名残りと考えられる種で、アフリカ中央部、コンゴ盆地の熱帯雨林に生息する。インドクジャクやマクジャクと比べて、雄、雌ともに暗い色調で地味である。雄の冠羽は短く後頭にあり、頭上に白い毛状の羽がある。また、飾羽も短い。飼育例は世界的に少ない。
2・形態、生理
(1)クジャクの体のしくみと働き
一般に飼育されている品種はインドクジャクとマクジャクで、特徴もこの2種類について述べる。

雄の装飾羽
雄の装飾羽は3年めよりつける。これは尾でなく、上尾筒羽が発達・成長したものであり、真正の尾はその下にあり、装飾羽を支える役をしている。その数はl00一150本である。

ディスプレイ
装飾羽を扇形に開くディスプレイは四季を通じて行われるが、2月から6月にかけて最も盛んに行う。ヒナでも1月齢を過ぎる頃から行うことがある。

白色種
インドクジャクの白色種はブチ種とともに品種として歴史的に存在していた。また、マクジャクの白色羽はアルビノで歴史は浅いようである。

換羽
換羽は7月から8月より始まり、新しい羽装は11月から見られるようになる。この間の期間はみすぼらしい。

クジャクの生物学的値
餌消費量 :150-250g(ニワトリ用の配合飼料)
飲水消費量 :200~600ml
体温 :40.5-42.0℃
寿命 :25年くらい
(1)クジャクの習性
鳴声
インドクジャクの雄は深夜や早朝に鳴くがその鳴声はかん高く、騷がしいので評判がすこぶる悪い。マクジャクの鳴声はインドクジャクの鳴声よりは低く、落ち着きがあるといわれている。

行動
インドクジャクは囲いを作らなくても大きく移動しない性質をもち、1年めにテリトリーを教えておけば2年めは放し飼いができる。また、高い木の上などは得意であり夜間はこうした場所を好むようである。

(2)クジャクの飼い方
立地
クジャクを飼育するには、小屋の場所は排水のよい場所で、夏は暑さを避けられ、また冬期には寒風を避けられる立地が好ましい。インドクジャクは寒さに強いが、マクジャクは脚に凍傷を負うことがあり、冬期には保温が必要なときがある。保温は出来れば10℃は保てると良いでしょう。排ガスのでない電気式のものが勧められます。

放し飼い
インドクジャクは2年め以降になると、他の場所に移動しようとする性質が乏しく、条件が整えば放し飼いができる。夜は高い所で眠ますので、安定した太めの止まり木が必要です。

餌入れ
体が大きいので、大型の餌入れを用意し、餌の残りや汚れを掃除しやすい型がよい。

水入れ
餌入れの近くに大型のものを設置し、いつも新鮮な水が飲めるように毎日とりかえる。器も毎回きれいに洗って下さい。

掃除
糞は餌入れ、水入れ、とまり木の周囲に集中するので、下痢、血便など注意しながら行う。

立地
飼育する場所は静かな排水のよい場所を選ぶ。また、夏の暑さを避けられる日陰ができる条件があるとよい。夏季の間だけでも農業用寒冷紗で遮光して涼しくするとなおよいでしょう。

小屋
充分な大きさです。できるだけ湿気を少なくし、砂地の床が好ましく、半年に一度くらいは床の土を入れ替えて下さい。特に梅雨に入る直前には特に清潔にして下さい。

水入れと餌箱
水入れは絶えず清潔な水を十分に与えられるものがよく、また、倒れないような構造が望ましい。餌箱のすぐ近くに設置するが、餌箱は濡れないようにして下さい。

「餌」
発育段階で餌を変える必要が有ります。農協にニワトリ用のふ化からに日令に別に三種類の餌が販売されていますから、あなたのクジャクのおおよその月齢か日令を告げて、購入して下さい。急激な発育を示しますので、栄養要求も厳しく、いい加減な配合のものではうまく育ちません。また小松菜、チンゲンサイ、大根や蕪の葉っぱを細かく刻んで与えると良いでしょう。時には動物性飼料として、イナゴ等も手に入るときは与えて下さい。

「繁殖」
性成熟
産卵開始は生後3年めの春からで、インドクジャクでは5月から9月の間に、マクジャクは5月から6月の間に産卵する。産卵数は4-8個である。巣は作らずに、地面の窪みに産卵し、抱卵・育雛をする。





投稿者 ジャッカル さん からの返答

丁寧でわかりやすい解説をありがとうございます!
どうやらインドクジャクのようでした。
夏の対策が今後の課題になりそうですが頑張ります。

本当にありがとうございました。

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