東山 哲 先生からの回答
たいしょう様,こんばんは。
詳しい経過のご報告有難うございます。よく分かりました。
震えは痛み,不安,体温低下などで起こることが多いです。
今回の震えは吸気時に見られるようですので,呼吸器,横隔膜付近の異常が原因かもしれません。もちろん肝臓が原因ということも考えられます。画像検査はエコーだけでなくレントゲンも撮ってもらうと良いでしょう。
画像検査で何か(肺や肝臓への転移,全く別の病気など)見つかったとしても,治療ができない可能性もありますが,痛い・苦しいなどから開放させてあげられる場合もあります。検査をしてみないとなんとも言えません。
レントゲン,エコー検査とも心臓が悪いワンちゃんの場合は無理な保定をしない,うつ伏せで行う,などの工夫で負担を最小限にして実施することが可能です。そのあたりは担当の先生も心得ているかと思いますが,ご相談されてみても良いかと思います。
肝臓の薬については,いろいろな薬がありますので,処方されなかったのは,画像をみてから処方したいという先生のお考えなのかも知れません。
心臓病の悪化による肝臓の異常の場合(うっ血肝といいます),治療は心臓の循環の改善になります。強心薬だけでなく,利尿剤や血管拡張薬,心拍数を変化させる薬,血圧の薬など,いろいろな薬がありますので,MAXの量でダメなら再検討の必要があるかもしれません。
体調の悪くない日に画像検査だけでもして頂いてはいかがでしょうか?検査のあとでお薬が変わるかもしれません。念のためお薬をお持ちになると良いと思います。
ご参考になりましたでしょうか。
お大事になさってください。
2006/10/27 22:15 参考になった! 0
投稿者 たいしょう さん からの返答
ひがしやま動物病院 東山哲院長
早々のお返事を頂、誠にありがとうございました。
昨日、掛かりつけの獣医よりサプリメント
(プロヘパゾン)を頂、昨夜から処方
させております。
この薬を飲み終えた2週間後に再度血液検査
並びに、先生が薦めてくださったレントゲン
検査も受けさせて見たいと思っています。
現状では僧坊弁閉鎖不全症が進行していて
あまりストレスをかけるような検査はしたく
ないというのが本音です。
動物に対する医療の発展と、先生達みたいな
素晴らしい獣医さんが増えることを心より
願っております。
この度は本当にありがとうございました。
2006/11/03 10:15
肝臓の数値(GPT)について
宜しくお願いします。
シーズーの雄15歳4ヶ月と暮しています。
数日前より、息を吸う時に小刻みに震えるようになり、一日に何度か
数十分、多いときには数時間続くときもあります。
本日、掛かりつけの病院で血液検査をしてきましたが、GPTが160と
高い数値でした。
6月に検査をした際は97でしたので、何らかの原因で数値が上がった
と思います。
実は今年の3月にお腹の中央部に5mm程度の腫瘍を発見し、検査の結果
肥満細胞腫(GⅡ)と診断をされ、切除手術を致しました。
手術を受ける前の全身検査で、肝臓の怪しい影があると云われましたが、
明らかに癌の転移だとは思えないと云われ手術に踏み切りました。
この子の親、兄弟共に心臓が悪く、現在「僧坊弁閉鎖症」の重度と
診断されています。
2~3年前から数カ月おきに定期的に血液検査をしていますが、
平均するとGPTは80~90と云ったところです。
本来であればエコー検査を受けさせ、肝臓の検査をさせたいところですが、
心臓が悪い彼に負担を掛けさせる検査はなるべくなら受けさせたくありません。
まして15歳と言う年齢と、重度の心臓病を抱えており、仮に検査を受けさせ
癌と診断されたとしても、手術は出来ないのではと考えています。
掛かりつけの獣医では2週間様子を見て、その後血液の再検査をと
云われておりますが、私はその2週間の期間、肝臓に効くと思われる
薬があれば投薬し、その後血液の再検査をしたらいいのではと思っています。
肝臓の数値が心臓の悪化に伴うものであった場合、その進行を遅らせる
ような薬はあるのでしょうか?
ちなみに心臓の薬はもう3年飲み続け、今ではマックスの量を毎日2度
飲み続けております。
どうぞよきアドバイスを頂けましたら幸いです。
何卒宜しくお願い申し上げます。