腎臓と肝臓に関して

質問カテゴリ：: その他
対象ペット：: 猫 / マルチーズ / 性別不明 / 年齢不明
質問者：: 静岡県 / 薊さん（この方の過去の質問 1件）
: 2006/12/17 14:43

初めまして。現在、だいとともに、韓国に住んで1.5年になります。
最近、歯磨きをしていて、ぐらぐらする歯があるのに気付き、かかりつけの動物病院に行き、診察を受けたところ、抜歯と歯石の除去が必要と言われ、麻酔を打つ為の血液検査を受けました。
その結果、肝臓と腎臓の数値が標準を上回っていると診断されて、粉薬を1週間飲みました。その結果肝臓は標準値に戻りましたが、腎臓は標準値に戻りませんでした。それで、その日から腎臓の数値を下げる為にリンゲルを7時間、3日間かけて投与しました。その結果は数値に変化がみられず、逆に少し上がりました。
医師は、
「初めて尿検査をした当時は、大部分の数値が正常だったが、尿比重が夜間低下しました。
初めて尿検査した時と、3日間液体を投与したあとの、尿の変化を調べる為に再検査が必要です。
尿検査は腎臓の機狽イべるために重要です。
血中老廃物数値である「クレアチン」が高くて、液体を投与しながら、数値を落とそうと思いましたが、初期には数値が落ちるようだったのに、今日は昨日より数値が増加しました。
(だから)もう一度、全般的な腎臓の機狽`ェックしてみる必要があります。」というコメントを出しました。

現在、医師の指示通り、缶詰のフード(80g)と水100ccを上げています。
毎日のように通院することがだいにストレスを与えていると思います。
また、缶詰だけを勧められるので、このこともお聞きしたいのです。
以前、同じ医師がウェットフードは肥満になるので、ドライフードをあげるようにとアドバイスしました。また、ペットの本などに医師のアドバイスがあり、「ドライフードを中心とした猫は病気にかかりやすい」とありました。うちのだいの場合には、どうなのでしょうか。また、自宅で食事や水分に気をつけて治す方法があれば教えてください。
血液検査による腎臓の数値は現在3.8だそうです。医師は2.0にまで引き下げなければならないと言いました。
言葉も通じにくく、質問にも限界がある上、韓国と日本の動物病院の基準の違いなどがどうかと心配です。
お忙しいところ、誠に恐縮ですが、よろしくお願い致します。

北森隆士先生からの回答

北森ペット病院（千葉県）

実際の診断名がわからないので、コメントしにくいのですが、
あなたのネコが、ネコに良く見られる慢性腎障害（以前は慢性腎不全といってました）であれば、先生の行われている処置は、一般的だと思います。

慢性の腎障害はCreが上昇する事で発見されます。このCreが正常値を少しでもオーバーしていれば、腎臓の75％が既に機能していないと判断されます（無論、何がしかの原因で、一時的にＣｒｅが上がる事もありますが・・・・）。

＞血液検査による腎臓の数値は現在3.8だそうです
測定機器の種類によって若干正常範囲はことなりますが、
それにしてもこの数値は、明らかに正常値をオーバーして
います。

さて治療法ですが、延命効果が明らかなものは
①点滴、もしくは透析
②特別なお食事（処方食といって病院処方のお食事です）
③水分を取らせる

です。その他、ＱＯＬが改善する治療法として活性炭
のお薬があります。①の点滴は、血管から行う方法と、
背中の皮膚の下に数分で簡易的に行う方法があります。
血管から行った方が有効ですが、時間がかかります。

フードに関しては、ドライフードも、ウェットフード
も、それが腎臓病疾患対応の処方食であれば、効果は
同じです。日本では、k/d（ヒルズ）、腎臓サポート
（ウォルサム）といった銘柄で販売されています。

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QOLはクオリティ　オブ　ライフ（Quality of Life）
の略で、生活の質とでも訳すのでしょうか・・・、
例えば、食欲が維持されたり、嘔吐が減ったりする
ということです。

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＞うちの猫の場合、食欲があり、嘔吐はありませんから、特に活＞性炭の薬は必要ないでしょうか。活性炭の薬は、老廃物を出す＞ために必要だと思っていました。

食欲、嘔吐は、あくまでQOLの例としてあげたまでです。
活性炭を投与することにより、毒素物質が体内に入ることによって生じる、腎臓への悪影響を、少しでも改善し、例えば嘔吐が出始める時期を延長させるかもしれません。

＞それと、もうひとつお聞きしたいのですが、韓国の医師の指示＞で、100ccの水とウェットフード80g(市販のもの)だけを与えて＞いますが、ドライをあげていた時のように毎日1度便が出ず、6-＞7日に1度になっていました。このままだと心配ですが、どうし＞たら良いでしょうか。

医療事情が異なるため、少々韓国の獣医師の
治療がわからない面もありますが、

便が数日も出ないのは良くないです。
また、フードは腎臓治療食で管理すべきです。

腎疾患の治療は、腎臓の数値などの変化を見ながら
短期的な治療と、長期的な治療を組合せていかなくては
なりません。がんばって、そちらの先生とコミュニケーション
を深めて、治療してみてくださいね。