だいじょうぶ?マイペット

耳のカビのため

質問カテゴリ:
耳の異常

対象ペット:
/ シェットランドシープドッグ / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
鹿児島県 / ジョンロビンさん

 
2007/01/30 19:17

はじめまして。概ね10歳になります、シェットランドシープドッグ系のMIXの件で質問させていただきました。
数年前から、耳にカビがあるということで、
度々、耳を痒がり、頭を振る仕草をしておりました。
耳の掃除・食餌の変更等することで、
沈静化しているものと思っておりましたが、

1週間前に急に『顔面麻痺』
(左の唇が垂れ下がり、目を閉じることができない状態)
になってしまいました。

とりあえず、4日後に動物病院に連れて行ったのですが、
「カビのせいです」ということでした。
このまま、カビの治療だけで良いのか?
これまでにこのような兆候がなかっただけ心配です。
どうかご教授ください。

こんにちは、ジョンロビンさん。

ジョン君の顔面神経麻痺、ショックだったことと思います。
今回のように慢性の外耳炎、中耳炎から、顔面神経麻痺を起こしてしまうケースがあるようです。
実は「耳にカビがある」というのが、どのタイプの病気のことかぴんと来ていないのですが、そちらの治療はきちんと続けていただくのはもちろんとして、ここでは顔面神経麻痺になった場合の注意点について述べさせてください。

顔面神経麻痺になると顔面神経の支配筋肉に力が入らなくなるので、まぶたが閉じなくなる、唇が垂れ下がるといった、現象が起きますが、その他に涙腺、唾液腺も同じ顔面神経が支配しているため、眼(特に目玉の表面、角膜と呼ばれるところ)の乾燥、口腔内の乾燥が起きてしまいます。
眼の乾燥に伴う角膜炎、結膜炎、角膜潰瘍といった病気の予防のためにも、人工涙液の点眼は、大事なことですので、獣医師に人工涙液の処方を受けるか、薬局にてそれらを求めて一日3-4回、点眼してあげてください。(人工涙液はヒト用のもので構いませんが、余分な成分は入っていないものを使ってくださいね)
また、口腔内の乾燥から、食餌が唇の内側に溜まりやすくなりますので、食後はそっと病変側の唇の中を確認してあげてください。
あまり無理やりにごしごしと掃除するのではなく、優しく声をかけながら取れる範囲の食餌カスだけで構いません。
また、視力は障害は受けませんが、まぶたが閉じないことから、障害物のカドなどに直接、眼をぶつける事故も起きる可能性があります。他の犬などとじゃれるときには特に気をつけてあげてください。
また、今後の経過として、顔面神経麻痺は回復していくケースも多々ありますので、筋肉の萎縮が起きないように軽く顔のマッサージも続けてあげると効果的です。
なお、顔の筋肉の萎縮が始まって顔面神経麻痺の慢性期と呼ばれる状態になると正面から顔を見たときに唇や耳がすこしつり上がったような印象を受けるようになるかもしれません。

どうぞ、上記の注意点に気をつけて、ジョン君との楽しい生活を送ってください。
参考になれば幸いです。お大事にどうぞ。

投稿者 ジョンロビン さん からの返答

是松先生、早速のご回答ありがとうございました。
ご指摘通り、本日点眼液を買いに行こうと思います。また、食後に唇の中を確認して食餌カスを取る様心がけ、顔のマッサージをします。
視力障害がないということで少し安堵いたしました。
本当にありがとうございました。

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