井上 平太 先生からの回答
抗真菌薬にも色々な種類がございます。薬価が低く昔から多用されている薬にグリセオフルビンがございますが、最近ではこれではなかなか除菌できなくなりました。ここ数年良く使われるものにケトコナゾールがございます。しかし、猫では推奨されませんので、イトラコナゾールが用いられます。薬価がかなり高いですが体重の軽い猫であれば十分検討できるでしょう。
抗真菌薬としては認可されておりませんが、ノバルティスで発売されているノミ駆除薬「プログラム」に含まれるルフェヌロンは抗真菌効果があると以前から学会で発表されております。ルフェヌロンは真菌が細胞壁を作ることを阻害しますので、繁殖できなくなり、菌糸が死滅してくれます。しかし、効能外治療になりますので、あくまでも獣医師との相談の上で自己責任での使用となります。副作用がほとんど無い薬ですので、試してみる価値はあるでしょう。
色々お話いたしましたが、使用する薬剤や量によって治療期間はかなり異なってきます。爪や皮膚内部に入った菌糸は外用薬だけで完治させることはできません。内服薬を検討していただいた方が良いでしょう。
再発が繰り返される場合には、他の猫に真菌が常在してしまっている・猫のベットやカーペットなどに胞子が付着している・実は人の足の水虫が猫に繰り返しうつっている・・・等が考えられます。場合によっては猫をを含めて家族全員の治療が必要な場合もありますし、環境の除菌が必要なこともございます。
お大事にしてください。
2007/03/08 01:05 参考になった! 0
投稿者 hisuke さん からの返答
こんにちは。
丁寧に教えていただき、ありがとうございます。
すごく不安な気持ちだったのですが、早速、救急動物病院へ行き、詳しく検査していただくことになりました。
また、検査待ちではありますが、現在は一般的な、真菌用の内服薬を服用しております。
また、診察結果としては、爪は爪白癬ではなく、舐め過ぎによる傷だという事でしたので、安心しました。
家族内に水虫の治療者はいないのですが、痒みのない水虫もあるそうなので、可能性としては、高いです。
常に除菌掃除していただけに、今回のショックも大きく、不安になっていたのですが、ご丁寧に教えていただきとても安心しました。
ありがとうございました。
2007/03/15 01:05
爪白癬から、真菌症
昨年の10月に、爪白癬という診断を受けて、内服にて治療していました。
その後、だいぶ良くなりかけた頃に、薬が全く効かなくなり、培養検査を受け、軟膏での治療を1ヶ月続けて、今年の2月には、完治しました。
ところが、先週お腹とかかとにはげている箇所を見つけて、再度病院へ行き、菌が感染していると確認し、再度前回の薬にて治療をはじめました。
軟膏での治療をはじめて、今日で4日目なんですが、検診時に異常がなかった爪もまた、爪白癬を再発。
現在は、爪、腹、かかとの3箇所に軟膏を塗っています。
一度の完治で、再発がないと思っていた爪白癬の再発で、もしかしたら、免疫不全にて、ひどくなっているのではないだろうか。。。
そんな不安があります。
このまま真菌に対しての治療だけで良いのでしょうか?培養検査は受けましたが、血液検査はしていません。
子猫や高齢猫の病気を4歳でかかるのは、多頭飼いだからありえるのでしょうか?(他は、16歳、5歳、3歳です)
完治までの期間が4ヶ月もあり、通常の爪白癬や真菌症ではどのくらいの期間での治療が一般的なのかも知りたいです。
宜しくお願いします。