是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、MARUさん
neneちゃんの乳腺種についてのご質問ですが、16歳ということで、いろいろと手術にも心配なことが多いことと思います。
肝機能、腎機能に特に問題が無いということですので、手術自体は特に問題は無いかもしれませんが、それでも、前庭疾患の再発の可能性が高いこと、また、術後の腫瘍病巣の転移を考えると判断の難しいところだと思います。
我々が手術をするかどうか検討する際、手術することのメリットと手術のリスクとを比べます。
今、すぐ手術をしないと明日にでも命が危ない場合は、少々のリスクをおかしてでも手術にて対応しますし、高齢の子で命に関わるようなことのない腫瘍であれば、手術はしないという事にもなります。
今回の場合、他の腫瘍病巣が前回の手術時に悪性の判定を受けていること、乳腺炎後に自壊していることなどを考えると、乳腺腫瘍も悪性の可能性が高いと思いますし、また腫瘍細胞も分散している可能性が高いと思います。この状態での16歳の子の腫瘍摘除術は、わたしもあまり勧められません。
基本的には、対症療法をメインに、自壊巣の清浄、消毒をして感染を防ぐようにすると思います。
実際に腫瘍の診察をしていないので、セカンドオピニオンという具合にはいきませんが、参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください
2007/04/21 10:14 参考になった! 0
投稿者 MARU さん からの返答
ご意見どうもありがとうございます。
ご丁寧なご回答感謝いたします。
2007/04/28 10:14
高齢犬の手術について
15歳直前に、乳腺腫瘍が見つかり、避妊手術とともに、乳腺腫瘍を摘出しました、病理検査は、悪性ではあるものの、転移性はないものでしたが、術後、すぐに摘出した近くに、しこりがみつかりました。成人女性の親指の爪ぐらいの大きさでした。 また、手術の際に、反対側の胸に、小豆大の腫瘍がありましたが、麻酔時間が長引くからといわれ、わざと残されました。
ですから、2箇所に腫瘍をかかえ、サプリメントを与え、食事療法などで、観察してきました。 1年間、転移もなく、2つの腫瘍の大きさはまったく変わりませんでした。
安心していたのですが、年末に、乳腺が炎症をおこし、残っていた腫瘍(親指の爪大)の周りと、反対側の乳腺が腫れてしまい、抗生物質を与えて様子を見たところ、乳腺の炎症は落ち着き、炎症を起こした部分は固くなってはいますが、腫れはありません。 炎症を起こしたときも、小豆大の腫瘍はまったく変わりなく、大きくもなりませんでした。
ただ、親指の爪大のものが、自壊して、血膿がでています。今は、肉が盛り上がった形になり、真中に穴があいており、そこから、じわじわ出ているようで、抗生物質の軟膏を塗り、ガーゼを当てています。
1ヶ月ほど前に、前庭疾患を起こしましたが、(14歳の時に1度起し、3日の通院で回復。今回が、2度目です)、これも幸いにも、通院3日で回復し、2日目には食欲もあり、1週間で普通に歩けるようになりました。
その際に、血液検査をしたのですが、以前、数値の高めだった肝臓も、また、その他の検査血もすべて健康で、問題はありませんでした。
主治医の先生は、年齢のこともあり、自壊している乳腺腫瘍の摘出は、あまりお勧めになりません。麻酔をかけることで、体の機狽ェ落ち、老化を促進することや、前庭疾患を誘発する危険性、また、腫瘍を摘出することで、ガンが散り、転移してしまう危険性などを説明されました。
ただ、この腫瘍がまた大きくなったときに、手術できない状態であればと考えるととても悩みます。
このような状態の患者の場合、どのような処置をとられますでしょうか?
セカンドオピニオンとして、ご意見をお聞かせいただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。