是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、yaomiさん
簡単に説明すると、心臓というのは、洞房結節でおきた刺激が神経束を伝って心臓全体にその刺激が伝わる事により心臓の収縮が起きて、心臓の機能を果たしています。そして、その刺激の伝わり具合を記録するのが心電図の役割で、それらに異常が無いかを見る事により、心臓の異常を発見出来るのです。
心電図の低電位という事ですが、低電位自体はさほど心配な事ではありません。身体に比べて心臓の小さめな子や胸腔の形状により、シーズー等では低電位が起きやすいとされています。
逆に、胸の細いハウンド犬種では、低電位はまれです。
心臓で起きている電気信号のキャッチが、肺等にたまった空気などによって邪魔されやすいためと理解していただけると分かりやすいかと思います。
他の可能性としては、甲状腺障害を起こしていると、それが低電位として心電図に現れる事もありますが、他に特に異常がみられないのであれば、問題は無いでしょう。
次に洞性不整脈は、心臓のペースメーカーの役割を果たす洞房結節の刺激発生のリズムが狂うため起きることもあるのですが、それ以外の呼吸などによる空気の出入りや、筋肉の緊張などの影響を受けやすく、犬の場合よくあることなので、それらが病的なものか、そうでないかの判定は難しいところです。人でも、洞性不整脈だけの所見であれば、「異常なし」の判定を出す事も多いということです。
今回麻酔リスクが高いとの判定が出たとの事ですので、おそらく病的なものであろうと判断されたのだと思います。
参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください
2007/06/13 09:55 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
早速のご回答ありがとうございました。
心臓ということで、とても心配になりましたが、
素人の私にも分かりやすくご説明頂き、有り難く感謝しております。
あまり心配はいらないとのことで安心致しました。
お忙しい中、本当に有り難うございました。
2007/06/20 09:55
心電図の検査で低電位と言われました
はじめまして アドバイスを頂きたいと思い質問させていただきました。
5歳のシーズーの女のこですが、先日避妊の手術を行う為の検査をしていただきました。
血液検査は白血球数が6500で低い他は、ほぼ正常値だったのですが
心電図の検査で洞不整脈と低電位を指摘されました。
生後5ケ月の時にも、やはり避妊手術を考え検査していただいたのですが
同じ理由で延期してきました。
そんな理由で今回も 麻酔のリスクが高いということで、手術は止めました。
今後、低電位ということでもっと重篤な病気になることは考えられますか?
また、日常生活で注意する事はありますか?
どうぞ宜しくお願い致します。