今道 昭一 先生からの回答
確かにワンちゃんの外耳炎の原因として食物アレルギーを考えておく必要はあります。
でも、もっと大切なことはアトピー性皮膚炎が原因で外耳炎を起こしているかどうかを確認することでしょう。
というのも、日々の診療でワンちゃんが食物アレルギーだけで外耳炎あるいは皮膚炎を起こしているケースは非常に少ないと感じているからです。
それよりもよく遭遇するのは、アトピー性皮膚炎の原因アレルゲンの1つとして食べ物も関与しているというワンちゃんです。
病気の定義は難しいですが、ちなみに、私は食物だけにアレルギー反応を示す病気を食物アレルギー、食物を含めて環境中の物質にアレルギーを示す病気をアトピーと言ってます。
また、アレルゲンを含まないフードがピックアップされているようですが、私も同意見です。本当に大豆がダメなら大豆油、とうもろこしが本当にダメならコーンスターチ、これらは避けなければいけません。しかし、1つ大事なことがあり、食物アレルギーを診断するときに血液検査は1つの参考になりますが、アレルゲンと判断されても実際に食べると何も問題ないことも多々あります。
これも参考までにということで、私はあまりにたくさん食物抗原が出たときはアレルギー用フードとして、私が有効だなと感じているz/dウルトラやアミノプロテクトケアあるいは皮膚アシストを選択しています。
もちろん、これらを食べて問題を起こすこともありますので注意して下さいね。また、先生によっても意見が分かれるところですので、参考程度にとどめておいて下さい。
そして、先にも述べましたが、今後治療をうまく進めていくにあたり、最低限の知識として食べ物とアトピーと両面から治療が必要になるかもしれないということはどこかに残しておいて下さいね。
2007/07/31 21:13 参考になった! 0
投稿者 シロモコ太郎 さん からの返答
回答頂きましてありがとうございます。
この前の質問の際には省いてしまったのですが、検査結果の中にハウスダストや植物、室内環境だとコットンやタバコの煙にもアレルギー反応が陽性であるとありました。
フードのことばかり気にしていたためにこれらのことを書くのを忘れていました。申し訳ありません。
先生にご指摘いただいたとおり今後はこれらにも注意していきたいと思います。
フードの方ですが、Hillsのz/d低アレルゲンを暫くは続けていこうかと思います。
z/dULTRAについては、やはりコーンスターチが気になるということと、掛かった先の獣医さんの話によると犬によってはお腹を下しやすくなる子もいる…とのことでしたので、z/d低アレルゲンが合わなかった場合にまた考えてみたいと思います。
大変参考になるご意見を頂き、本当にありがとうございました。
2007/08/07 09:13
食物アレルギーについて
初めてご相談させていただきます。
6歳になるオスの柴犬を飼っています。先日外耳炎で獣医にかかった際、食物アレルギーの可能性も指摘され、そこの病院で血液検査を受けました。
先週その結果が出たのですが、やはり幾つかの食物アレルギーが該当しました。その殆どが主原料に関するもので、大麦・玄米・米・大豆・とうもろこし等でしたが、それらをクリアした療法食を4種類ほど紹介してもらいました。
その4種類が以下の
①ウォルサム:セレクトプロテイン(ブルーホワイティング&タピオカ)
②HILLS:PD z/d低アレルゲン
③HILLS:PD z/dULTRAアレルゲンフリー
④IAMS:皮膚アシストFP[犬用]
なのですが、①の成分の中には大豆油、③の中にはコーンスターチ、が入っています。
それらは検査結果に該当する大豆やとうもろこしとは関係がないのでしょうか?これから食べ続けるフードを決めるのにどうしてもそこが気になってしまいます。
何か良いアドバイスを頂けたらと思ってます。宜しくお願いいたします。