犬の乳腺腫瘍は、いろいろな意味で難しい腫瘍の1つです。
病理診断においても、混乱が見られ、きっちりとした分類はまだ確立されていません。
現在、乳腺腫瘍の50%は悪性であり、その内の50%は手術で治まり、50%は転移や再発をすると言われています。
乳癌の転移は、リンパ節から起こり、次いで肺へとなります。リンパ節に転移があったか否かを、臨床的に診断することは難しい場合が多くあります。
乳腺腫瘍では、いくつかの理由により、通常は手術前の組織検査は行いません。
経過や病理診断の詳細がわかりませんので、はっきりしたことはお答えできませんが、転移や再発の危険性は充分に考えられます。
2007/08/12 14:52 参考になった! 0
投稿者 tum1103 さん からの返答
ご回答いただきまして、ありがとうござい
ました。
何かの間違いであってくれれば…と願い
つつ、反面、現実を受け入れなければ
いけない…という気持ちもあり、複雑で
緊張感いっぱいの毎日を送っています。
それでもやはり諦めず、一日一日を大切に
していきたいです。
先生からご回答をいただけたことも大変
励みになりました。
本当にありがとうございました。
2007/08/19 02:52
乳癌(悪性腫瘍)
はじめまして。
今年で12歳、ウエスティー女の子です。
乳腺腫瘍の摘出手術後の病理検査結果に
ついて、どう理解していいのか解らず、
質問させていただきました。
先月末、左乳腺全摘および右乳腺腫瘍2つ摘出しました。
その結果、右乳腺腫瘍は良性、左乳腺は残念ながら
第三乳頭部と第四乳頭部頭側が乳癌、それ以外は良性腫瘍
ということでした
ただ、左乳腺部の癌も摘出したことにより安心して
大丈夫なものだったと獣医さんからは説明を受けたのですが…
病理検査報告書には、付随切除のリンパ節に癌の転移が
認められ、しかもそれが炎症性乳癌の転移の形態を
示している、との記載がありました。
検査機関の方からも「他に病変があるのでは?」との
問い合わせが、獣医さんのところに入ったそうですが、
それは考えられないとおっしゃっていました。
全ての腫瘍を摘出し、しかも摘出すれば大丈夫な癌であった
はずなのに、なぜ付随切除のリンパ節内に、炎症性乳癌の
形態を示すような転移があったのでしょうか?
今後の再発・転移の可能性が非常に高いとの記述もあり、
とても不安な気持ちで一杯です。
他の獣医さんにも診ていただいた方がいいでしょうか?