去年ぐらいから皮膚が真っ赤でかゆくてたまらないようです。

　シーズーが真っ赤な皮膚炎を起こしたとき、次の病気についてしっかりと調べてあげましょう。

　まずは、寄生虫がいないかどうかです。
ノミは見つからなくても、必ず皮膚炎がよくなるまでは継続しましょう。ノミアレルギーはかゆみを起こす病気の中では最も多い病気です。
また、疥癬やアカラスなども検査で確認しておくことが大切です。一度の検査で見つからないこともありますので、何度もよく調べてあげましょう。
ちなみに私は7回目の検査で疥癬を発見したことがあります。このワンちゃんは何をやってもかゆみが治まらず、疥癬と異なる症状を示していました。しかし、かゆみがあるときは疥癬は疑うべき病気だということ、今では大切な教訓になっているくらいです。

　また、マラセチアや細菌感染は完治しましたか？
文面にはマラセチアとありますが、これに対する治療の結果も大切です。真っ赤な皮膚炎は治っていなくても、マラセチアがいないこともありますので、マラセチアが完治したのかどうかを見てあげましょう。
　同時に細菌感染を起こしていることも多いので、この点も確認して下さい。あと、糸状菌という真菌も念のために調べておきましょうね。

　ここまでで異常がないときは、アレルギー性皮膚炎や脂漏体質などを考えて下さい。
アレルギー用フードを試したようですね。十分な価値はあると思います。しかし、そのときマラセチアは完治していましたか？
ここが最も大切なポイントです。フードでアレルギーは改善するかもしれませんが、フードでマラセチア感染は改善しません。
マラセチアが完治してからフードを試すのが正しい方法でしょう。
　もし、フードだけでは改善に限界があるとき、アトピーを検討し、必要であればアレルギー検査を考えてはいかがですか？

 2007/09/17 19:37 参考になった！ 0