北森 隆士 先生からの回答
>伝染性腹膜炎の数値が800ということでグレーゾーンと回答
あなたは少々誤解されていると思います。
おそらくそれは伝染性腹膜炎(FIP)ではなくてコロナウイルスの抗体価です。
コロナウイルスは比較的罹りやすい疾患で、そのコロナに
罹ったこの数%程度(劣悪な環境で10%程度と言われています
)にコロナウイルスの遺伝子組み換えがおこりFIPが発生する
といわれています。
そもそも多等飼育(保護センターなどの場合)には
米国の報告ですと、80%はコロナの抗体価陽性と
言われています。
つまり、現時点でFIP典型的な症状が出ていない場合
(ここが重要)、この子はあくまでコロナウイルス感染症で、将来この子にFIPが発症する可能性は数%から10%程度ということです。更に言えば、この子から、先住ネコさんにコロナが感染して、そしてFIPが発症する可能性もその程度ということです。
>1ヵ月後にもう一度検査するとなると、その間の入院費・治療費>が発生し、
>譲渡契約も成り立つと、譲渡にかかる費用もかかってき
保護センターや、多頭飼育の場合、1頭でもコロナ陽性の
子がいれば、原理的には時間がたつごとに抗体価は上昇
していきます。FIPの典型的な症状が出ていない子で、
多等飼育下で、経時的に抗体価を追う場合、その結果の解釈
には十分注意が必要ですよ。
2007/12/16 11:11 参考になった! 0
投稿者 みわぴー さん からの返答
北森先生
お返事ありがとうございました。
私なりにネットでも色々調べたりもしていますが、
ますます「どうしよう・・」という気持ちになっています。
とりあえず2回目の検査はすることになりましたが、猫を預かっている獣医さんも、うちの先住猫の主治医の獣医さんも
「やめたほうがいいと」
という意見です。
私も今のうちの子に影響があるかもしれないと思うと、確立が低くても不安です。
ずっと経過を見てあげられればいいのですが、保護猫ということもあって年内が期限になっています。
切ないです・・。
この検査はやらなければよかったかなぁと
ちょっと思っています。
2007/12/23 11:11
伝染性腹膜炎の結果がグレーの子と健康な猫の多頭飼い
はじめまして。
今迷っていることがあり専門家のご意見を伺いたく投稿させていただきました。
現在健康な2歳半のネコを飼っていますが
もう一匹ほしいと思い、先日里親譲渡会にいき、2ヶ月の子猫をもらうことにしました。
今風邪ひいていて獣医さんに預かってもらいながら治療中ということだったので、今週末に譲渡してもらう予定でした。
譲渡される前に他の検査もしてもらおうと思い、獣医さんに行き
白血病、エイズ、伝染性腹膜炎の血液検査をお願いしました。
結果は白血病、エイズが陰性だったのですが、伝染性腹膜炎
の数値が800ということでグレーゾーンと回答が来ました。
(グレーという言い方が正しいかはわかりませんが、完全な陰性とはいえない・・という獣医さんのお話でした)
800という数字がどのくらいグレーなのかわからないのですが、
先住ネコがいるので、やっぱりもらうのはやめたほうがいいのかどうか迷っています。
生後2ヶ月で風邪を引いているので、1回の検査結果だけで判断するのも・・とは思うのですが、1ヵ月後にもう一度検査するとなると、その間の入院費・治療費が発生し、
譲渡契約も成り立つと、譲渡にかかる費用もかかってき
かなり負担の多い金額です。
そうまでしてまた
2回目もグレーだったら・・と思うとなかなか踏み切れません。
しかし、私がもらわないと子猫は殺処分です。
お金のこともそうなんですが、健康な先住ネコへの影響が一番心配です。
先住の子のお友達として新しい子を迎えたいと思っていたので
2匹を接触させずに別の部屋で一生飼う事は考えていません。
家もそんなに広いわけではないので、実際無理だと思っています。
この検査結果の800という数値はどのように受け止めればいいのでしょうか。
また2回目の検査をした場合、数値がどのくらいだと安全といえるのでしょうか。
今週末が譲渡日なので、今どうしたらいいのかすごく迷っています。
長々と失礼いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。