だいじょうぶ?マイペット

慢性リンパ性白血病

質問カテゴリ:
その他

対象ペット:
/ シーズー / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
--- / 非公開中の会員

 
2008/02/15 20:05

はじめまして。お忙しいところ質問失礼いたします。
シーズーの10歳8ヶ月になる男の子です。
本日かかりつけの動物病院で血液検査を行ったところ、慢性リンパ性白血病か?と診断されました。(獣医さんの感じではほぼ確定の様子で・・)2005年までは正常値だった、白血球の数は徐々に増え、現在43000です。骨髄検査をして病名が確定すれば抗ガン剤治療を行うとの診断でした。しかし現在は、レントゲンでも、血液検査でも他にまったく悪いところは無く、食欲もありとても元気で、症状がありません。先生は「抗ガン剤治療によっての副作用は無い」と仰られたのですが、本当にそうなのか・・・治療を始めたことによって今現在元気なチャッピーが逆に弱ってしまうということは無いのか・・・治療の効果は期待できるのか・・・投与の仕方はどのような物なのか・・・抗ガン剤治療を今始めるべきか迷っております。
今まだ症状のない白血病の抗ガン剤治療の副作用について、何か教えていただければと思います。

 すべての薬に副作用はございます。そのような中で抗がん剤は比較的副作用の多い薬といえましょう。たとえば抗生物質は細菌と動物細胞の代謝の違いを標的に効果を発揮いたしますが、細菌と体細胞はかなり異なりますので比較的案全域が広いです。しかし、抗がん剤は同じ体細胞の中でのがん細胞と正常細胞のほんの少しの違いに効果を出さなければいけないので、非常に安全域が狭いと言えます。
 そこで、経験と研究で我々はその抗がん剤を安全に使うために日夜努力をしているわけです。また、副作用を未然に防ぐために投与とともに、色々な検査をして行きます。しかし、それでも副作用はゼロにはできません。
 抗がん剤による治療は極論いたしますと、副作用の危険性と投薬を行わない事による腫瘍による危険性を天秤にかけて、たえずどちらが良いのか慎重に考えながらの施療と考えられます。

 ですので、抗がん剤を使うからには、使う必然性がなければいけません。白血球の数だけではなく、もう少し精密な検査を受けて確定診断を受けてからでも遅くはないと思います。
 白血病は比較的治療法の研究が進んでいる腫瘍です。抗がん剤の使用例もかなり蓄積しており、抗がん剤治療の中では一番安全な治療ができる病気と言えましょう。
 お大事にしてください。

投稿者 さん からの返答

井上先生
お忙しい中、とても詳しいご説明をしていただき、本当にありがとうございます。
22日に骨髄の採取をし詳しい検査をすることに決まりました。しかし抗ガン剤治療をすることに関しては、私達家族は慎重な考えでいたのですが、「白血病は比較的治療法の研究が進んでいる腫瘍です。抗がん剤の使用例もかなり蓄積しており、抗がん剤治療の中では一番安全な治療ができる病気」という先生の見解をお聞きし少し勇気を頂きました。今後の治療法については、主治医の先生ともよく相談していきたいと思います。ありがとうございました。

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