井上 平太 先生からの回答
一般的に難治性の細菌感染には菌種の同定と感受性試験を行い、これに基づいた抗生剤の選定を進めて行きます。
次に必要量を必要充分な期間、体内に投与していきます。量が足りなかったり期間が足りませんと、細菌が死滅しないばかりか、生き残った細菌が当該抗生物質に耐性を獲得してしまいます。これを繰り返しますと病原菌は最終的には多剤耐性菌になってしまいますので、抗生剤の使用方法は非常に重要と言えます。
しかし東洋医学ではこれとは別の考え方で治療を考える場合がございます。例えば補中益気湯で体力を整えたり葛根湯で免疫力を上げたり清肺湯で排膿を促したり猪零湯で尿石を抑えたり・・・
当院では漢方薬を併用いたしますが、この場合でも抗生剤は通常使い続けます。しかし、患者の肝臓の問題がいかほどか分かりませんので、今のサブちゃんにどのような処方が良いのかは分かりません。
一度の感受性試験でよい抗生剤が見つからない場合には見つかるまで検査を追加するのもひとつの手です。また、それでもおさまらない場合には真菌培養検査も受けるべきかもしれません。
お大事にしてください。
2008/03/02 23:29 参考になった! 0
投稿者 さぶちゃん さん からの返答
井上先生回答ありがとうございます。サブは毎年、血液検査をしているのですが、今のところ肝機能も正常です。やはりサプリや漢方の場合でも抗生剤はつかいますよね?
いつも抗生剤の投与は4日間分なので、先生のおっしゃるように生き残った細菌が当該抗生物質に耐性を獲得してしまうという事になったのかもしれません。もう一度、かかりつけの病院と相談して、他の感受性の追加検査をしてみようと思います。本当にありがとうございました。
2008/03/09 11:29
尿細菌の治療について
こんにちわ。アドバイスを頂きたいと思い、質問させて頂きました。パグ犬13歳のオスです。昨年1月に血尿が出て、病院でストルバイト結晶と診断され、食事療法(ウォルサムPHコントロール)を始めました。その時、尿細菌3+でしたので、抗生剤を処方されましたので、5日間薬を飲んだ結果、細菌は消えました。その後、定期的に尿検査をしていたのですが、潜血反応無し、蛋白(-)、PH5.5と正常なのですが、細菌だけが3+となり、再度抗生剤を頂き、様子を見ましたが、細菌がきえませんでした。それで、感受性の検査を勧められて、AMPC CEX SPM CP LCM OFLX の6種類の検査をしました。結果は、菌種が2種類で、
AMPC 菌種1→感受性 菌種2→耐性
CEX 菌種1→中間 菌種2→耐性
SPM 菌種1→中間 菌種2→中間
CP 菌種1→耐性 菌種2→感受性
LCM 菌種1→耐性 菌種2→耐性
OFLX 菌種1→感受性 菌種2→耐性
という事で、抗生剤をこれ以上飲ませても効かないし、肝機能に負担をかけるだけという事でした。それで、とちあえず体質改善と言う事で「サプレット・プロ」という、麗姿、田七人参など入っているサプリメントを処方していただきました。だいたい20日くらいで効く子は効くという事なのですが、その間、尿細菌はそのままにしていても大丈夫なのでしょうか?腎臓などに負担はかからないのか心配しています。他に薬剤はないのでしょうか?