今道 昭一 先生からの回答
大きなカサブタがある、というときの診断手順を考えて見ます。
まず、どのようにしてカサブタが出来たかです。
自分で舐め始めたあとにひどくなる場合とカサブタが出来始めてから舐め始めた場合では診断に違いが出てくるかもしれません。
大きなカサブタとはどのくらいでしょうか?
5cm?10cm?あるいは右側の肩から大腿部まで全域にわたるものでしょうか?
これも非常に大切な点です。
さらに検査も重要です。
全身状態はいかがでしょうか?血液検査や尿検査、必要ならレントゲンなども考慮してあげたいです。
カサブタの下の細胞診は欠かせません。
単なる炎症や化膿創、あるいは腫瘍なのか、自己免疫性疾患など大まかな分類はしておきたいです。
これまでの皮膚に関する病歴も整理しなければいけません。
何年も前からかゆみがあるのと今回が初めてかゆみ(舐める)が見られたのとでは診断は全く異なるはずです。
なかなか治らない皮膚病はこれまでの病歴を整理して、必要と思われる検査を実施してあげることが大切です。
もし、低温やけどと診断されたときは、
正しい方法で創を治さないとなかなか治らないこともあります。
特に広い範囲でやけどしたときは要注意です。
私も何度も何度も創の治療の難しさを経験してきました。
その中でもやけどは特に難しいと思います。
2008/06/30 23:11 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
今道先生、お忙しい中ご回答頂きまして本当にありがとうございました。6月25日に胴体右側の壊死した皮膚を切除しました。右側面に対して7割近くも切除しました。壊死するまでに血液検査、尿検査、レントゲン、細胞診のどの検査もありませんでした。6月22日にカサブタが化膿して予定外の受診をした際、別の先生が診てくださり、翌日、担当医が皮膚を切開し、壊死していることが判明いたしました。皮膚が再生されるまでにかなりの時間がかかるかと思います。年齢もあるので今後どのようになっていくのか心配ですが、今週末までには病理検査の結果がでると思いますので、治療が更に進められると期待しています。本当にありがとうございました。
2008/07/07 11:11
低温やけど?
またまたアドバイスを頂ければと思い相談させて頂きます。宜しくお願い申し上げます。前回から引き続いている皮膚炎です。
今年5月22日に肛門のう炎の手術を受け、4日後に後右足近くのお腹を舐めて脱毛、表皮がはげてしまった状態に。ドルバロンを塗布後、二日後には状態が悪化した為使用を中止し、ホルモンと抗生剤の注射を毎日、一週間続け、その後、飲み薬(ホルモンと抗生剤)に変更しました。その間に胴体右側面全体に大きくて硬く厚いカサブタができ、6月10日頃には後右足太もも?あたりに新たなカサブタができてきました。大きなカサブタはどれも体についたまま、カサブタのフチが少し剥がれ始めたくらいです。6月23日の診断で、皮膚の深い部分まで悪い状態になっていて、皮膚が壊死した部分を取る手術、治療入院(1ヶ月以上)をする事になりました。
床暖房を使ったのは5月初め位までと記憶してます。
体右半分だけにカサブタができていることから、低温やけどが原因になることもあると言われましたが、低温やけどで、このような硬く分厚いカサブタができるまでに二週間ちかく時間がかかるものでしょうか?
他に原因は考えられないでしょうか?
やけどが原因だとしたら自分の注意が足りなかった為に猫に辛い思いをさせてしまったと心が痛くてなりません。原因が何なのかも、今後の為にも知りたいと思います。アドバイス頂ければ幸いです。宜しくお願い申し上げます