だいじょうぶ?マイペット

免疫介在性血小板減少症で錠剤を服用後に悪化

質問カテゴリ:
食欲の異常 / 便・肛門の異常 / 吐き気

対象ペット:
/ パピヨン / 男の子 / 14歳 5ヵ月

質問者:
千葉県 / たあちゃんさん

 
2021/08/13 15:17

はじめまして。7月10日に免疫介在性血小板減少症が疑われ、投薬治療を始めたのですが、日に日に衰弱し、困り果てているため、何かお知恵をいただけないかと藁をもすがる思いで相談しております。よろしくお願いします。

7月初めころからあまり散歩中にあまり走らなくなりました。春の血液検査で肝臓の数値が少し悪いと指摘されていたので、念のため7月8日に受診。肝臓の数値が少々悪い(GPT201、ALP155、TBIL0.2、GOT81、GGT2、NH3が18)がそれより血小板が少ない(8.6(正常値20-50))と言われ、7月10日に再検査(血小板7.7、CRP7.0)しレントゲンとエコー検査をしました。
レントゲンは異常なし。エコーでは胆のう壁が厚い、腸に縦線の白い傷、腹水が少しあるが大きな問題はないので免疫介在性血小板減少症の疑いがあるといわれ、その日からプレドニン(2mg/Kg)、抗生剤、胃薬の投薬が始まりました。次の日から激しい嘔吐が始まり、吐き気止め注射をして投薬を続け、
7月14日の検査で血小板42.7となり、プレドニン1mgへ変更。
7月17日の検査で血小板18.1となり プレドニン1.5mgへ変更。またエコー検査したところ胆のう壁の厚さは元に戻っていましたが、腸の傷はそのまま。膀胱の外側への出っ張りがあることが新たに見つかりました(大きな問題ではないとのことです)。
7月21日の検査で血小板19.7と横ばい。 さらにアトピカ25mgを追加。

この間、徐々に食欲不振、吐き気(時々吐く)、足のふらつき、まったく歩かなくなる、時々下痢やタール便、息が荒い(特に夜は荒くハアハア言ってほとんど寝られないくらい苦しい日もあります)などの症状がでました。

7月25日に茶色で臭いのないものを吐く。
7月26日に25日と同じく茶色の臭いのないものを4回吐く。
7月27日 朝 黄色の胃液を吐き、一段と衰弱
7月28日 夕方から吐き続ける。水を飲んでは吐くを朝方まで続ける。
7月29日 28日の夕方と同じく 何も食べず、飲んでは吐く。
    点滴と注射(ステロイド、抗生剤、胃薬、吐き気どめ)治療。
    エコー、前回(7月17日)と同じ状況。
    血液検査 血小板OK 膵リパーゼが異常に高く膵炎の疑いあり。
7月30日31日も 点滴と注射。症状が落ち着いてきて、少し食べれるようになる。膵リパーゼはまだ高いがかなり低下している。

8月1日 錠剤に戻す。可能な限り低脂肪食とする。

8月2日、3日と食欲減退。8月4日とうとう何も食べない。寝たきり状態。

8月4日から8月10日まで 点滴と注射の治療に戻す
段々と食べれるようになり、ウンチも下痢、軟便から形のある便になる。
少し歩けるようになる。水も飲めるようになる。と回復傾向。
リパーゼは正常値。

8月11日から錠剤に戻す(血小板が低い状態で推移(10.2)しているが、体調(副作用?)も考えて1mgのままとする。

8月12日 朝からほとんど何も食べない。水もあまり飲まないが、夕方から飲むようになる。便は軟便からベトベトの黒いタール便になる。まったく元気がなく、ずーと寝たきり状態。呼吸は今までより荒くなく、寝ているが、時々辛そうにハアハア言っている。薬は朝は飲ませたが、午後の抗生剤、胃薬は飲ませていない(飲ませられない)。

8月13日 朝から元気がまったくなし。ほとんど寝たきり状態。足は一段とふらつく。食欲ゼロ。何も食べない。薬も飲ませていない。
ウンチは少ない量の黒緑の水っぽいけど粘りのあるタール便。

これが今までの状況です。

傾向を見ると、錠剤(プレドニン、抗生剤(サワシリン250)、胃薬)を飲むたびに食欲がなくなり、嘔吐し、下痢やタール便になるなど、衰弱していきます。治療を開始するまでは、走らなくなってちょっと元気がないな?くらいで食欲は旺盛でした。
個人的には錠剤が合わず副作用があるのでは?と思うのですが、これから永久に毎日、毎日、注射に通うことは難しいので、ほかに何か方法がないのだろうかと、主治医の先生に相談したりネット検索するのですが、分からない状況で、愛犬の衰弱を見ているとかわいそうで辛くなってきます。
どうか、何か他の治療方法などがありましたら教えてくださいますよう、よろしくお願いします。

獣医師の栗尾と申します。

なかなかつらい状況ですね。
パピヨンという犬種は特に胃腸が弱い犬種なので、注意が必要です。

ところで、血小板の単位が分かりません。
おそらくは【10~4/μl】や【万/μl】だとは思いますが、そうでしょうか?

5.0以下にならないと大きな問題とはならないはずですが、血小板減少症というには数値が高い気がします。あとは、免疫介在性血小板減少症であれば、特有の症状が出てきます。具体的には紫斑(体中のアザ)や黒色便、鼻血などです。

どちらかというと、腸の白い傷?というのと、腹水が少しあったというのが気になります。大きな問題ではないかもしれませんが、腹水がたまっているというのは重要な所見です。少なくとも血小板減少症では腹水はあまり確認できません。

あとはアトピカを追加されたというのもよくわかりません。血小板は19.7もあるのに追加する意味がないように思えます。アトピカなどの免疫抑制剤は胃腸に強く作用してしまう可能性があるため、副反応が出てくるようであれば中止をするべきかもしれません。特に嘔吐はよく見られる副反応なので、冷凍しての投薬などの処置をとられることがあります。

また、リパーゼについてもステロイドを投薬しているとどうしても高くなってしまいやすい傾向にあります。ステロイドの投薬中のリパーゼの上昇および嘔吐などの症状はステロイドを休薬しないといけないタイミングとなっているかもしれません。このタイミングの見極めは非常に難しいところですが。

サワシリンについても副反応がないわけではないと思います。どこまで必要な薬なのかやや疑問となります。

やはり血小板の単位が知りたいところですね。
【10~4/μl】や【万/μl】であれば特段低い(症状が出るレベル)とは思えないのですが。

私的にはアトピカを服用してから調子がぐっと悪くなったのかなという印象です。そうではないでしょうか?アトピカとステロイドを併用していたということではないでしょうか?

どうぞよろしくお願いいたします。

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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三

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どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 たあちゃん さん からの返答

栗尾雄三 先生

この度は、早々にお返事をいただき ありがとうございます。
先生からのメッセージを読んで、やっと ずーっと心の中にあった疑問と想いと
一致することがあり 次へ進むことができました。

私も、免疫介在性血小板ではないのでは?と疑問を感じていました。
栗尾先生からのご指摘があったように、紫斑や鼻血などの症状がまったくないからです。錠剤を飲ませると、内臓があれるせいか血便がありましたが、治療するまで、また錠剤を飲ませていない時には血便もなかったからです。
主治医の先生にも、何度か他の病気の可能性を尋ねたのですが、可能性はゼロではないが、免疫介在性血小板の疑いが高いし、どちらにしろ血小板の値を基準値に持っていくことが今は大切ですと説明をうけ、ステロイドと抗生剤を飲ませ続けることになりました。主治医の先生としては、もっとステロイドの量を増やしたいようでしたが、それはお断りするのが精一杯でした。いくら血小板の数値があがっても、愛犬が一段と弱っていく現状があったからです。

栗尾先生のメッセージを読んで、他の病院で診ていただくことにしました。
メッセージを読んで、すぐ朝一で他院へ行きました。
結果は リンパ種でした。エコーを見ても大きな問題はなく、しこりなどもなかったので、原因が分かりにくい状況だったのかもしれません。

愛犬はすでに助からない状態ではありますが、残り少ない命である覚悟ができました。今は、彼から少しでも苦しいことを取り除きながら、最期までの時間を大切にしたいと思います。

栗尾先生、早々にご返信いただき、本当にありがとうございました。

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

ご連絡ありがとうございました。
少しでも参考になりましたでしょうか。
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投稿者 たあちゃん さん からの返答

参考になりました。ありがとうございました。
今回は、誤診により愛犬の命が短くなり、苦しませたかもしれないと思うと、胸が苦しくなりますが、先生からのアドバイスで、本当の原因にたどり着くことができ、残り短い時間と思いますが、原因が分かった事で、本当にこの治療でいいののか?と疑心暗鬼になることなく、彼を最期までそばで見守ることが出来そうです。ありがとうございました。

疑問に思ったら、主治医の先生に躊躇することなく、セカンドオピニオンを受けるなど、愛するもののために行動する事が大切だと痛感しています。

今は、以前より心安らかに愛犬と向き合っていけることに感謝します。ありがとうございました。

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