栗尾雄三 先生からの回答
獣医師の栗尾と申します。
ナックリングであれば一種の神経症状になります。
もちろん開腹手術であれば直接、足をさわるわけではありませんので、考えられるとしたら、
①手術に関する薬剤の影響(麻酔など)
②腫瘍の悪影響
となります。
①であれば時間の経過とともに改善してくる可能性はありますが、②であれば悪化していく可能性が高いかもしれません。
どちらかと判断することは極めて困難ですが、こういう時は悪い方に考えておくべきです。腫瘍があちこちに転移しているのであれば、中枢神経である脳に転移している可能性も視野に入れておく必要があります。仮にそうであれば包帯などしてもあまり意味はないと思います。
最低限の薬と通院にして、普通に猫らしく歩けるようにして死を迎えるということですが、ちょっと何と回答すればよいのかわかりません。獣医師としては病気のことについては答えやすいですが、どのような最期としたいかは飼い主様次第となります。
どうぞよろしくお願いします。
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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
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どうぞよろしくお願いいたします。
2022/03/29 14:56 参考になった! 0
投稿者 エイエイ さん からの返答
栗尾先生
初めまして。
ご回答をどうもありがとうございました。
手術後、手がふにゃふにゃで、まさか!!どうして!?という思いでいっぱいで、こちらにたどり着きました。
悩んで手術をしたことが、猫を不幸にしてしまったのだろうかと悩みました。
質問させていただいた後も、なにか足がよくなる手立てがないものかといろいろ調べていたら、腕神経叢裂離という症状を見つけ、これなのかなとも思いました。
やきもきする中、一昨日くらいから、前足を伸ばして自力で立てる兆しが少しずつあらわれてきました。
奇跡に思えましたが、おそらくは、先生の見立てである①の麻酔など薬剤の影響が強かったのではないかと思います。
また、今後、悪い方の影響も少なからずあるのかとも思います。
適切なご意見をありがとうございました。
また、薬漬けにしたくないな、という思いから変な質問をしてしまい申し訳ありませんでした。
残り短いであろう猫の生の時間を大切に過ごしていこうと思います。
2022/03/30 20:25
再び 栗尾雄三 先生 からの回答
ご連絡ありがとうございました。
少しでも参考になりましたでしょうか。
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2022/03/31 05:33
腫瘍の開腹手術後の前足の不自由と今後について
13才になるメスの猫です。
3/12土曜あたりから排便姿勢をとっても便がでない症状となり、出きらなかった少しの便をおしりにつけたままで、食欲もなく、力もなくぐったりし、3/13日曜に病院へ行きました。
病院では、肛門から指を突っ込んで便をとろうとするも、どうやら何か絞まる感じがあり、便は取れず、腹水胸水がたまっているので腫瘍かもしれない、との見立てで、抗生剤と便を柔らかくする薬をもらいました。
このままよくならないのか、なんとかたまっている便を出せないものか、という思いで、15火に別の病院にて診察してもらいました。
レントゲンでは、肺に白い小さな丸があちこちにあり、肺癌であるとのこと。
脛椎?も通常7個なのに6個しかなく、巨大結腸症とのこと。
白血球の数値もものすごく高い。幸い便はあまりたまっておらず。抗生剤とステロイドと痛み止の注射をしてもらうことにしました。
いつも便が出ずつらそうなので、浣腸のようなものもお願いしましたが、腫瘍があるからか先に管?が入っていかず出せませんでした。
薬が効いたのか、帰ってきてから、2日後くらいから食欲もでてカリカリをふやかしたものを食べました。
ゴロゴロ言って、もう行かないかとも思っていた棚の上や階段の上にも行っていました。
何度も排便姿勢をとりますが、やはり便が出ません。腫瘍を便と思って出したいのかな?とも思えてなりませんでした。
食欲もなくなってきて、便もたまったころなのか、状態を見てもらいに23水に病院へ行きました。
便はたまっており、しかし、肺の白い影はけっこうきれいになっていたそうです。
腫瘍を取って、出せない便を出してもらって、スッキリとして、運が良ければ排便も出来るようにしてあげて最期を過ごそうと家族で決め、開腹手術を依頼しました。
手術は25金でした。
1泊して26土の夕方迎えに行きました。
腫瘍はあちこちに転移しており取ることが出来ず、たまった便は取り出してもらえたとのこと。
帰ってきた猫は、まあまあ元気で食欲もありました。
が、前足の関節がきかず、肘で歩行するようになっていました。とびたくてもとべません。
初めは手術のせいとしか思えてなりませんでした。
開腹で起こりうることなのでしょうか?
調べてみたら、ナックリングという症状なのかな、と思います。
こうなってしまった以上、仕方ないと思いますが、できることなら最後にもう一度、しっかり立って猫らしく過ごしてもらいたいと思っています。
これは治せるものでしょうか?
包帯サポートなどしてあげたいとも思いますが、有効でしょうか?
ちなみに、腫瘍はあるものの内臓はとてもきれいだそうです。
食べるときなど、しきりに歯軋りするのも気になっています。
人の勝手で開腹の痛みにも耐え、腫瘍の痛みにも耐えているとは思うのですが、その病院にはできるだけ行きたくないという思いがあります。
抜糸などもありますが、薬も必要以上に飲ませたくないとも思います。
最低限の薬と通院にし、普通に猫らしく歩けるようにしてあげて死を迎えるためにはどうしたらよいでしょうか?