磯日出夫 先生の過去の回答履歴一覧
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お答えします。文章にある通り最新の報告では「卵巣手術は、子宮までの全摘と比べると、時間が短く(麻酔時間が短い)、切開創が小さい事があり、子宮蓄膿症或いはその他の疾患発症を、結果として抑える事もほぼ同等なので、必ずしも子宮摘出までしなくとも良い」です。しかし、大きな間違いは卵巣を体外に出して糸で結んで、切除して腹中に戻す行為が疼痛を伴い、その時分泌された痛みによるホルモンが1カ月間のこり、免疫抵抗を下げる。肝臓病、腎臓病を誘発すると言う報告もあります。よって、手術の方法でなく、手術による侵襲を小さくすることが重要となります。よって、結論ですが、腹腔鏡手術による卵巣子宮摘出がベストとなります。第2には開腹傷は大きく、卵巣子宮全摘出が良いです。反対に傷を小さくする反面、卵巣子宮に負担(力)をかける手術自体を慎むべきです。
さらに、申し上げると、手術前に十分な検査を行うことが第一条件、第二に手...2011/01/15 15:47 -
お困りですね。文章から推察すると、保護した時にすでに白血病に感染したものと考えられます。よって、白血病ワクチンの接種はできないことになります。白血病に感染していても必ず発症するものではありません。また、治ることもありません。よって、自己の免疫抵抗を下げることがないように生活しなくてはなりません。よって、避妊手術をすることもストレスとなりますが、避妊手術をしないと発情ストレスを繰り返すことになります。従って、元気なときに手術すべきです。また、インターフェロンを定期的に投与することも有効です。サプリメントは補助的に有効なものが多いです。担当医に御相談ください。
ではお大事に。
2011/01/15 15:29 -
- 質問カテゴリ:
- しつけ
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
お困りですね。
このマウンテイングは精巣内のアンドロジェンの分泌により精子造成が過剰の状態および発情期の雌犬の存在により起こります。まったく正常なことです。また、マーキングは自分自身の雄である存在を主張していることになります。また、度を超すとペニスの先端が傷つき出血したり、痛がったりします。犬自身にとって大変なストレス下にあります。これを契機に吠える、怒りやすくなる。他の病気の誘因となることがあります。よって、手術をお勧めします。去勢することによるデメリットはほとんどありません。去勢することで、前立腺腫瘍などのリスクを下げることができます。
また、精神的委縮、女性化することもありません。今の状態を繰り返すことは犬の尊厳を傷つけるものと思います。担当医に御相談すださい。2011/01/15 15:20 -
ご心配でしね。私もトイプードル4頭飼っています。よく豚足骨を与えてますが、奥歯で削るとるようにして2〜3日かけて食べています。
さて、豚骨が胃腸内で影響していた場合は早期の治療が必要となります。レントゲン検査、内視鏡検査などで簡単に診断できます。また、胃内なら吐き出せましが、小腸内ですと困難なので、外科手術になってしまいます。また、胃内の骨は胃酸で簡単に溶けてしまいます。
したがって、早急に主治医に御相談ください。
おだいじに。2011/01/11 18:32 -
御心配ですね。
猫の嘔吐には沢山の原因があります。排便、排尿に問題ないとすれば、消化管内に不完全梗塞の異物、食道梗塞、大動脈弓遺残、門脈シャントなどが考えられます。診断は一回の受診では難しいです。また、元気がないことは問題です。明日にでも担当医に相談し、必要な検査を受けることをお勧めします。
お大事にしてください。
2011/01/10 11:29 -
- 質問カテゴリ:
- 尿の異常
- 対象ペット:
- 猫 / スコティッシュフォールド / 性別不明 / 年齢不明
ご心配ですね。早速お答えします。
雄猫1歳前後で、尿が出ないと言えば、FULUD(猫下部泌尿器疾患)が疑われます。膀胱炎を含む、尿路の異常で排尿困難が特徴です。原因は雄猫としてのストレス、成人となるストレスなどにより尿道の神経が過敏になり尿道を緊縮してしまいます。治療は抗生剤によるものが主体ですが、膀胱内に結石(細かくレントゲンに映らない)ものには膀胱・尿道洗浄し、尿pHを下げる処方食を食べさせる必要があります。
よって、担当医に早く御相談してください。2011/01/10 11:22 -
海外で心細いことと思います。
早速お答えします。
糞に黒い虫とありますが、線虫に属する犬回虫、犬鞭虫と思われます。通常白色、茶色程度ですが、海外特有の寄生虫だとしても便中に出てくるものは病害性が低いのが特徴です。また、治療もイベルメクチンで簡単に駆虫できます。よって、週明けに病院に行けばよいものと考えます。ちなみに犬フィラリア症では血液内に子虫がでることは一般的ですが、糞中にでることはありません。2011/01/10 11:14 -
- 質問カテゴリ:
- 手・足の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ジャックラッセルテリア / 性別不明 / 年齢不明
お答えします。
中年以降の起立時後肢の震えについての質問がありましたが、2つのことが考えられます。1つには起立時に飼い主の指示待ち時間に、自分が次の動作の準備をしている時、筋肉に力が入り、小さく震えます。2つ目は股関節、脊髄疾患にて、後肢が麻痺している状態です。軽度の麻痺なので、走ったり座ったりできますが、病状が進行することが特徴です。
御参考ください。2011/01/06 10:35 -
このケースは深刻です。子宮蓄膿症は血液検査、エコー検査、レントゲン検査で確定できるものです。また、子宮蓄膿症の症状(嘔吐、高WBC、高BUN)がなければ手術すべきではありません。抜歯しないでおいて、開腹手術は妥当でありません。死のリスクは今の問題を解決できない場合の手段との天秤です。飼い主の判断ではありません。ネコちゃんにとって一番良い方法は問題解決のためのリスクは負うますが、確定診断できない状態では手術は適当でないとの結論です。どうか御理解いただきたいです。
2011/01/03 08:12 -
私の20年の臨床経験から申し上げますと、一連の症状と治療から、自己免疫性疾患であり、悪性貧血と出血性腫瘍(血液のがん)が疑われます。診断するには病理学的検査ですが、一般的に正確な診断より、最善の治療をすることに専念しなくてはならないものです。(高齢犬であり、回復の可能性の低い病気です。)また、ドーベルマンの高齢に多い病気であり、1か月の闘病は決して短くないと考えます。ワンちゃんは自分の体調が悪くても、飼い主の前では毅然としています。長生きがワンちゃんの幸せではなく、限られた時間内で、飼い主とどれだけ充実した生活が送れたかによるものと考えます。
よって、飼い主の心残りはわかりますが、極めて治すことのできない病気であったことが残念に思います。
お悔み申し上げます。2010/12/29 11:54