だいじょうぶ?マイペット

とても痒がり出血するまで掻きむしります。

質問カテゴリ:
皮膚の異常

対象ペット:
/ ビーグル / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
東京都 / Mickeyさん (この方の過去の質問 6件)

 
2006/02/15 21:38

はじめまして、皮膚の病気についてお尋ねします。
一年ほど前から皮膚が薄くなりお腹のあたりを特に集中的に掻いています。(起きている間はほとんど掻いている)
獣医さんに見せたところ、尾の毛が薄くなっていることと
無気力な様子から甲状腺ではと疑い、検査をしました。結果は弱い反応が出ているとのことでした。
検査結果(T4:1.01 FT4:1.21)
しばらく様子を見ていたのですが、皮膚の症状はすすみ、一部の皮膚の表面に黄色ねっとりとしたものがつき、耳も同様に黄色いねっとりとした垢がつき、皮膚は毛のない部分が広がり赤くなっています。(部分的にブツブツあり)
また、体重が極端に落ちてしまいました。(2~3ヶ月の間に14kg代の体重から12kg代に)
内臓部分の疾患を疑い、レントゲン、超音波検査をしたところ、肝臓部分に白い線と、超音波でも白い影が見えるが、あとは切開をしないとわからないということでした。
ただ、検査のための切開は年齢も高齢なので慎重にしたく、
何か別の方法でこれが単に皮膚の病気なのかまたは内臓疾患によるものなのか
原因を突き止める方法があれば教えていただきたく相談をいたしました。
健康状態としては、食欲あり、良便、ただほとんど一日を寝て過ごしています。

よろしくお願いいたします。

 ミッキーちゃんは高齢ですので、1年ほど前から痒みが出たというなら、診断は慎重にするべきです。

 若い頃から痒みあるいは外耳炎があるなら、アレルギー性疾患を考慮しますが、高齢になって急にアレルギーが出るというのは稀です。

 まずは若いワンちゃんと同様に外部寄生虫(アカラス、疥癬、ノミ)と微生物感染(細菌、マラセチア、糸状菌)の評価をして下さい。それらに異常がなければ、アレルギー性疾患も一応検討して下さい。

 実際に見ていないので断定はできませんが、食欲があって、良便などを聞くと、私ならまず皮膚の上皮向性リンパ腫なども考慮に入れて皮膚バイオプシー検査をするかもしれません。
 相談内容と添付写真から受ける印象として、これが今すべき重要な検査のように思います。おとなしいワンちゃんであれば、麻酔をしなくても可能です。局所麻酔と鎮静剤を併用して、少し皮膚を切り取る検査です。
あるいは血液検査とレントゲン検査をして問題がないのであれば、安全な鎮静剤や超短時間の麻酔薬も使えるかもしれません。

 体重減少も気になります。いずれにしても確実な診断が欲しいところです。血液検査の結果も知りたいところです。

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お返事を拝見しました。

 内臓疾患から来ているのか、あるいは皮膚疾患から来ているのかを判断する際には、まず内臓と皮膚を別個に評価して下さい。

 内臓疾患を先に調べて、その結果からどのような皮膚疾患かを予測するという診断手順は間違っています。もちろん逆の手順を踏んでも同じです。
 内臓疾患の評価と同時に皮膚疾患の診断も進める必要があります。
内臓疾患の評価のための血液検査、超音波検査、レントゲン検査が済んでいるのであれば、次は皮膚疾患の診断のために皮膚生検が必要と思われます。
これらの結果を総合して始めて内臓疾患と皮膚疾患の関連について評価できます。
皮膚バイオプシーは安全性の高い鎮静剤と局所麻酔で可能なことも多いです。
ぜひとも受けるべき検査だと思います。

 ミッキーちゃんの結果は私も知りたいと思っていますので、また経過を教えていただければ幸いです。

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 皮膚生検ではリンパ腫は診断可能です。
皮膚疾患の数は多数ありますが、それらはいくつかのカテゴリに大別されます。
皮膚生検はどのカテゴリの皮膚疾患かを調べるには実に有用な検査です。
もちろん皮膚生検で確定診断がつくものもあります。

 最初の相談で言葉足らずな回答となり、誤解を生んだかもしれませんが、皮膚のリンパ腫だけを確認するには、最初に皮膚の細胞診をしてもよいでしょうね。

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 文面にあるバイオプシーの結果からは何も診断がついていないようですね。
 病理検査の結果は確かに難しいことがあります。
私達でもよくわからない結果が返ってくることはあります。
こういう場合は、必ず病理担当医に説明を受けるようにしています。
 また、生検は採取部位や投薬状況によっても診断が変わることもあります。これも解釈を困難にする理由です。
 費用はかかるかもしれませんが、紹介病院で診察を受けることも検討してあげてください。

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今の問題は
●肝臓の腫瘍
●皮膚疾患
ですね。

 肝臓に影らしきものがあって、それをバイオプシーするというのは危険ではないでしょうか?
影ではなく、腫瘍とはっきりするものならバイオプシーはするべきかもしれません。
エコーの性能は機種によって全く異なります。

 確かに病院に直接「性能のよいエコーを使っていますか?」とは聞けませんね。
 しかし、「肝臓に腫瘍の疑いがあると診断されました。その疑いを明確にしたいと思って病院を探しているのですが」など問い合わせの方法を考えると、肝臓腫瘍の診断ができる病院を探すことができないでしょうか。
やはり、病院によって得意分野は異なりますからね。

 肝臓のバイオプシーは経験のある先生にお願いするべきです。
あるいは腫瘍の存在だけを評価するなら、エコーとCTでも可能ではないでしょうか?
しかし、腫瘍の種類を知るためにはバイオプシーが必要です。

 また、皮膚生検はどのような状態の皮膚から実施したのでしょうか?
 もし、ぶ厚くなった皮膚から検体を採取しているようなら、診断価値が乏しくなるような気がします。
あるいはずっと前からある病変部位やずっと掻いている部位は避けるべきでしょう(ホルモン関連が疑われる場合などは逆に古い病変が良いです)。

 新しい皮膚病変を選んで生検を実施すると全く異なる診断がつく可能性もあります。
 病理検査会社によっても何か違う情報が得られるかもしれません。
 あるいは赤くなったところの細胞診もするべきでしょう。

 このように皮膚生検は皮膚をとって病理に出せば診断がつくという簡単なものではありません。1つ1つの過程が全て検査結果に影響します。
皮膚生検は奥が深いものです。

 私は皮膚疾患を得意としていますので、皮膚疾患の診断についてはある程度、自信を持ってアドバイスすることができます。
しかし、逆に他の分野であれば、担当の先生を含めて他の先生の方が的確なアドバイスをしてくれるかもしれません。

 このことは実際の病院探しにも当てはまります。
やはり、誰もが得手不得手はあります。それぞれの病院の特徴についての情報は、直接問い合わせることでネット以上のものが得られるはずです。
もちろん、問合せの仕方は非常に大切です。

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 もし、誤解があるといけないので改めて言いますが、私のいう腫瘍は"できもの"というふうに考えて下さい。癌という意味ではありません。

 肝臓のバイオプシーで気をつけることは、針で刺したところからの持続的な出血です。
 また、腫瘍の診断をするには、皮膚生検と同様に診断価値のある部位から正確に検体を採取しなければ意味がありません。

 腫瘍かどうかがはっきりとしないところをバイオプシーするのはリスクがあるにも関らず、ほんとうに価値ある検査になりえるのかという危険性があります。

 エコーあるいはCTではっきりと"できもの"が確認されて、その場所を正確にバイオプシーしなければいけません。
 CTやエコーでは"できもの"の種類は診断できませんが、できものの存在、大きさ、どこにあるかという診断ができるのです。

 ちなみに現在当院では肝臓腫瘍のワンちゃんがいて、本日大学病院でCTを取ってきました。
まず、当院のエコー検査で肝臓腫瘍が疑われ、大学病院へ紹介しました(大学病院が近いので可能なことですが)。
そこで、エコーによって腫瘍の存在が確定され、次にCTで肝臓のどの部位にあるか、大きさなどを調べています。
 この検査結果から単独で孤立した腫瘍であろうという予測がつき、手術という治療法が選ばれました。
 ミッキーちゃんもそもそも本当に肝臓バイオプシーが必要かどうかも含めて改めて相談するといいのではないでしょうか?

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 エコーやCTで「できもの」や「その他の肝臓の異常」が見つからなければ、当然バイオプシーや手術の必要はありません。

 「影らしいもの」がほんとに異常所見かどうかをエコーあるいはCTで確認することから全てが始まるはずです。
 
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 Mickeyさんの熱意には圧倒されますね。

また、CTの結果と食事療法の結果が出ましたら教えて下さい。

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 ほんとによかったです。

あきらめずに検査を重ねたMickeyさんのおかげで、ミッキーちゃんも救われました。

 皮膚の問題も快方に向かってくれるといいですね。
皮膚に詳しい先生もいてくれると心強いです。

 私もここを見るのは最後にしますが、これからも何かありましたら、いつでも相談にいらして下さい。



投稿者 Mickey さん からの返答

こんにちは
本日、ようやくCTの検査を終えました。
レントゲンによる怪しい影を確認してから2ヶ月ちかく経っておりましたので、結果を聞くまでとても不安でした。

結果は肝臓の腫瘍の心配はないとのことでした。
(試験開腹しなくて良かったです)
ただ新たにリンパの腫れが気になるということが発見されましたのでしばらく様子を見ることにいたしました。

今回、費用はとてもかかりましたが、
手術をしなくても良いということがわかりほっとしております。

これからは激しい痒みから一日も早く開放されるよう皮膚の治療に専念をして長生きさせたいです。
現在、ユーカヌバ皮膚FPを10日ほど前から与えていますが
以前はお散歩も行けないほど激しい痒みに悩まされていましたが、今は少しは開放されているようです。


先生は皮膚の専門医とのことですので
また将来何かお尋ねするかもしれませんが
よろしくお願いいたします。


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