是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは。
さて、ハナちゃんの尿失禁なのですが、ホルモン反応性の尿失禁のようですね。普通は、中高齢の避妊手術をした雌犬で起こりやすいのですが、ハナちゃんのようにきわめて若いときに発症する子もいるようです。尿道筋という筋肉に作用しているエストロゲンというホルモンの濃度が低下する事により起こる障害です。
ホルモン反応性尿失禁の場合、避妊手術をした際の弊害でもありますので、手術をしてしまった今では、根治するのは不可能です。
おそらく今まで治療していただいてきたα-アドレナリン作動薬療法もしくはホルモン補助療法が効を奏すると思われるのですが、いかがでしょうか。
血液検査でホルモン検査をして異常がなかったと言うことですが、ホルモンにも多数あり、何の検査をしたかが大切になります。またこれらは濃度の問題ではなく、多様なホルモンのバランスがとれているかどうかですので、それらの評価については少し慎重にした方がいいかもしれませんね。
それから、おっしゃるように、尿失禁には老齢性のものもありますが、これは尿道筋そのものの変化ですので、ホルモン反応性尿失禁とは異なるものとなります。
その他にも、尿失禁の原因としては異所性尿管や、膣狭窄などもありますが、お話の限りではこれらのケースも除外出来ると思われます。
行くのが難しくなければ、以前診察を受けた病院にもう一度相談されるのがふさわしいと思われるのですが、いかがでしょうか。
お大事に。
2007/01/16 10:45 参考になった! 0
投稿者 白ラブハナ さん からの返答
大変わかりやすいご回答ありがとうございました。
ホルモン検査は甲状腺ホルモンの値のみの検査だったと思います。完治不可は残念ですが、原因がわからず心配で仕方なかったので一安心しました。
本当にありがとうございました。
2007/01/23 10:45
5歳で尿もれ?
はじめまして。アドバイスを頂きたいと思いまして質問させていただきました。
ラブラドールレトリバーの雌5歳です。
ちょうど2歳になる頃に尿もれが発生しました。
寝ている時や座っている時に、無意識で尿が出てしまっているようでした。
動物病院へ行き、症状を話した所、「1歳で避妊手術をし、車で7時間の長距離帰省をした為の疲れによるホルモンバランスの崩れにより、尿道口の筋肉がおかしくなったのでしょう」とホルモン剤を処方され、改善されました。(病院で渡されたスポンジに尿を採り、顕微鏡での検査のみでした)
半年後、同じようにボール遊びをしたりして、散歩で疲れた時に尿もれがあり、再度診てもらいホルモン剤を飲めばそのうち治っていたのであまり気にしていませんでした。その後も帰省時等時々尿もれが少しありましたが、1日~2日で症状がなくなっていましたので、通院もしていませんでした。
しかしながら今月はじめに始まった尿もれがひどいので、今までと違う動物病院へ行ってみました。
まずはエコーで腹部の検査、次の日に尿を貯めた状態でのエコーと尿検査。
その尿検査の結果、尿石症(ストルバイト)とわかり、缶詰の処方食と
抗生物質を1週間与えました。
1週間後の尿検査の結果、結晶はなくなっていましたが、尿もれはさらにひどくなっていました。
本人は寝ているのにポタポタポタ...と尿が漏れ、オシッコシートを常に腰の部分に敷いていないと大変な状態に。
結晶がなくなっていたので尿石症による尿もれとは違うねという事で、今度は血液を採取し、ホルモン検査をしてもらいました。
しかし、ホルモンの異常はなく、腎臓部分のエックス線を撮ってみましょうとなりましたが、レントゲン写真でも異常は見当たりません。
今の病院ではそれ以上の検査は出来ないので、遠方の動物病院を紹介すると言われています。
子犬の時からお水はほとんど口にしないので、毎日ドライフードと一緒にお水を入れて与えていますが今でも変わっていません。
尿石症がわかるまではキャベツや白菜もよく与えていました。帰省先ではリンゴもよく食べていました。野菜や果物等食べ物が尿石症の原因だったのかなあと反省しています。
尿もれについては何が原因は何と考えられるでしょうか。
人間でも歳をとると尿道や肛門の筋肉が弱ると聞いた事があります。ハナは5歳ですが年齢が原因なのでしょうか。
また、何年間も放置しておいたので悪化してしまったのでしょうか。
治療方法はあるのでしょうか。
ご多忙中と存知ますがご回答よろしくお願い致します。