北森 隆士 先生からの回答
残念ながら、以下の2つの理由から、科学的に正確な発生確率は
わかっていないと思います。
①動物は、片側難聴の場合、ほとんど発見されない
②難聴の検査には、BAERテストというものを行う
のですが、種類によっては非常に効率で難聴が発生する
犬でさえ、日本国内で、この検査が一般的に行われて
いない
からです。
通常飼い主さんは、なにかおかしいなという
ことで病院へ行くわけですが、①の場合、日常生活に支障は
あまり無いので、そもそも飼い主は病院を受診しません。獣医医療先進国の米国の犬の難聴のデータでさえ、そのことについて指摘しています。
ちなみに全身白い被毛、目のブルーは、メラニン細胞の活動の低下によるものですが、その結果耳のある部分の活動も低下し
難聴になります。犬の詳細な研究でも、Norwegian dunkerhound
で白の75%、ブルテリアで白い子はカラードの子の10倍程度、
それぞれ難聴が発生するとの記載は見た事がありますが、真っ白
がでるボクサーではいまだ詳細な報告はありません。つまり、
前述のことで言えば、飼い主の協力と、病院側の設備に加え、
種類ごとの遺伝的な背景も考慮が必要なので、なかなか、発生率の正確な情報はわからないのです。
私も10歳の真っ白で目がブルーのネコ1匹と、2歳の真っ白でオドアイのネコ2匹一緒に生活していますが、どの子も難聴ではありません。白で絶対に難聴が出るわけでもないと思いますが、犬のデータを見ると、全身白で目も両側ブルーの子の発生率は高い・・・と言う表現以外、現段階では出来ないと思います。
2007/07/21 10:01 参考になった! 1
投稿者 玲佳 さん からの返答
お忙しい中、丁寧に回答いただき、ありがとうございました。
この先も障害なく過ごせることを祈るばかりですが、
もし聾になったとしても、変わらずに名前を呼んで可愛がりたいと思います。
ありがとうございました。
2007/07/28 10:01
青い目の白猫の聴覚障害
白色被毛で青い目の雑種猫(1歳メス避妊術済)を飼っています。
シャム猫などを除き「青い目の白猫は耳が聞こえない」と言われますが、
日本の雑種猫の聴覚障害はどの程度の確率で起こるのか知りたく、質問します。
(1) 両目とも青 & 出生時より真っ白の被毛
(2) 両目とも青 & 出生時に頭に黒毛が混じっていたが成長と共に消滅
(3) オッドアイ & 出生時より真っ白の被毛
(4) オッドアイ & 出生時に頭に黒毛が混じっていたが成長と共に消滅
それぞれについて、どの程度の確率かが分かれば教えて下さい。
私の猫は(1)で(目の縁はピンク色)、
今のところ耳は聞こえています(呼べば返事をする、掃除機やドライヤーを怖がる、家人が帰宅したときの車のエンジン音に反応して迎えに出る)が、
成長と共に聞こえなくなるという話を聞きました。
現在1歳0ヶ月ですが、聞こえなくなるとすれば何歳くらいからでしょうか。
また、一生難聴または聾にならない場合もあるのでしょうか。
宜しくお願いします。