脾臓が大きくなっているといわれましたが

こんにちは、ぱんだままさん。

早速ですが、脾臓というのは、免疫系に重要なリンパ球や血液の貯蔵庫だと思ってください。
脾臓その物の病気は少なく、今回のpapiちゃんのように熱性疾患などでも、大きく脾臓が腫れる事はあります。
この場合でも、脾腫にたいする治療は行なわず、脾腫を起こした原因の治療を行なうことがまず第一です。
脾臓が腫れているのは、身体の正常な反応で、それらをやみくもに腫れを引かせようとすることは、免疫に障害を与えることになるということです。
ですから、獣医師が脾腫の治療ではなく他の熱性疾患の治療を優先させたのはわたしも正解だと思います。

すでに時間も経っているので、注射の効果が現れているかもしれませんが、もしそれらの効果が無いようであれば、今後、様々な検査によって脾腫を起こした原因、息が苦しそうな原因などを探していく必要があるでしょうね。
良く担当の獣医師にお話を聞いて、不安な気持ちを払拭するようにしてくださいね。

このような回答の場では、緊急の質問には答えられない場合があり、今回も時間が経っての回答となってしまいましたが、参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください

追記(9/29)

天に召されてしまったpapiちゃん。とてもおつらい思いをされている中、回答へのお返事ありがとうございました。
このような場では、どうしても緊急の質問に回答することも、実際に診察しながらの治療も出来ないため、ぱんだままさんにも、歯がゆい思いをさせてしまったことと思います。
肝臓や腎臓の数値が悪くなっていたということで、何らかの原因で急性の多臓器不全を起こしていたのですね。状況としてはわたしの想像よりもかなり悪かったようです。脾臓が腫れていたということですので、何らかの炎症性疾患を起こしていたのだと思うのですが。

また、肝炎についてですが、肝炎にも様々な原因があり、ウイルスによるもの、薬物によるもの、腫瘍、他の臓器の炎症に伴うものなどいろいろあります。ワクチンで予防出来る肝炎ですが、こちらは、アデノウイルスの感染による感染性肝炎の予防だけで、その他の肝炎一般の予防は出来ません。
ですので、追加のご質問「毎年９種混合の予防接種を欠かさず打っていますが、劇症肝炎に罹るものなのでしょうか？」には、かかる可能性はありますとお答えすることになります。
ワクチンというのは、ウイルス感染症の予防は出来るのですが、その他の病気については予防は不可能です。

今回のように、急激な症状の悪化をきたし、不幸な結果となってしまうことはありますが、あまり自身の責任を問うことのありませんように。飼主さんが自分自身を責めることは、皆さんの喜ぶ顔を見ることをなによりの喜びとする犬にとって、つらいものです。
どうぞ一日も早く、笑ってpapiちゃんの事を思い出していただける日が来ますようにお祈りいたします。

 2007/09/22 10:37 参考になった！ 0