北森 隆士 先生からの回答
非常に難しい質問です。
古くから良く知られた、避妊手術の時期と将来の乳腺腫発生リスク(発生率)との関係についてのデータに、初回発情前手術0.5%、2回目発情前まで0.8%、2回目から3回目(4回目前)まで26%で、その後はあまり変わらないというものがあります。
しかし最近、手術の年齢があがるにつれて、やはり発生率が徐々に上がるという報告もでてきています。ただ、年齢のグループ分けが2歳ごとの単位になっています。なので、3回目と4回目でどれほど将来の乳腺腫発生リスクが異なるか、明確にはいえないと思います(もちろん、はやければ早い方がよいと言う推測は、当然、その結果から読み取れますが・・・・)。
>発情を見送ってから手術に臨むべきか、多少出血が多くても手>術に臨むべきかを迷っています。
通常、発情中、発情後1ヶ月以内は、臓器の活動性が増している
ため、血管の発達などに伴って出血量が若干増えたり、組織が
もろくなったりして、どちらかといえば手術を回避しますが、
発情前ならば、特段回避しなくても良いとも思いますが・・・。
ただ、避妊手術は、健康な子にメスを入れるわけですから、獣医師と飼い主さんの気持ちの一致が無いとすべきではないと思います。十分お話なさって下さい。
2007/10/03 19:23 参考になった! 0
発情での病気発生率について
はじめまして。アドバイスを頂きたいと思いまして質問させていただきました。M・ダックス♀2.5歳です。
もうすぐ4回目の発情時期を予定しています。
避妊手術を行おうと思っているのですが、もうすぐ発情(予定)に入ってしまうので手術を行うべきか否か迷っています。
発情の回数を重ねていく度に病気の発生率もあがっていくものなのでしょうか?
行きつけの獣医さんに相談したところ、避妊手術をしても病気になる子はいるし、手術が1週間早かろうが1ヶ月早かろうがあまり関係ない。
ということでした。
たしかにそうですが、一番心配しているのは、乳腺腫瘍等の病気の発生率なのです。
3回目の発情後に手術しても4回目の発情後に手術してもあまり関係ないものなのでしょうか?
今回の発情を見送ってから手術に臨むべきか、多少出血が多くても手術に臨むべきかを迷っています。
愛犬のストレス等を考えると今回は見送ってから手術した方が良いのでしょうが発生率を考えると迷ってしまいます。敏感になっているだけかもしれませんがよろしければ先生方のアドバイスをお聞かせください。
よろしくお願いします。