北森 隆士 先生からの回答
赤ちゃん、とても残念なことだと思います。
ただ・・・・・、あなたの気持ちも良く分かりますが、しかし、
まずは母犬の無事だけでも、よかったと思ってください。担当の先生の頑張りが、私には良く分かりますよ。
基本的なことをお話すると、早産といっても、犬の場合は、ヒトの早産、未熟児とはまったく違います。妊娠期間10月10日の早産と、そもそも60数日しかない場合の早産は、まったく違うのです。仔犬にとっては10日程度ですが、ヒトに換算するとその10日は1~2ヶ月に相当します。レントゲン検査だって、出産の1~2週間前出ないと正確には映らないのですから・・。
ちなみに成書などでは、55~56日で場合によっては帝王切開とも
かいてある場合もありますが、当院は、60日を越えないと、無理だと言っています。それでけ犬の胎児の1日1日は、母体内での成長に重要なのです。
>通常、病院では未熟児の子犬を助ける為の処置はしていただけないのでしょうか?
無論、酸素室とか、保温といった一般的なことはするでしょうが、治療的なことは、絶望的に無理だと思います。ヒトの胎児のように大きくないので、栄養点滴、人工呼吸など無理です。その前に、未熟児に何が起こっているのかの検査さえ、採血が難しかったり、あまりに小さすぎてレンゲンやエコー検査が不可能だったりして、出来ないのが現実です。
生まれてきた胎児も数十gですよね、ヒトの場合は早産といっても1kg以上でしょう?この大きさの違いは、本当に大きいのです。
>子宮蓄膿症だったのでは?と聞いてみたのですが、妊娠中には>ならないと否定されましたが、交尾の前や交尾で菌に感染する>事は無いのでしょうか?
妊娠中でも、子宮蓄膿症にはなります。かなり稀ですが・・・・。当院でも経験は1例ありますし、報告もなされています。しかし、今回の子宮破裂との因果関係は不明ですし、たとえ子宮蓄膿症が原因だったとしても、それを診断できたかどうかは不明です。エコーでなんとか出来る場合もあるようですが、それとて、完全ではありません。初期ならばわからないでしょう。また蓄膿症がわかっても、はたしてどのような治療法が選択できたか難しいです。現代の獣医学では、母犬の命を選択するようになったのではないかと推察します。
>飛散した内容物も、子宮の様子もお伝えできませんが、子宮破>裂についてどんな可能性があるのだけでも、先生方のご意見を>お聞きしたいと思い質問させていただきました。宜しくお願い>いたします。
当院でも子宮破裂も経験したことはありますが、原因は不明でした。結局、まだまだわからにことだらけの世界だといったら、あなたは無責任だとお感じになるでしょうか。それでしたら、この大丈夫マイペットの他の質問で、最近私が解答した、獣医のさんの限界、という質問を読んでください。
もともと子宮に何かトラブルがあったのかもしれませんし、母体の栄養状態が悪かったのかもしれませんし・・・・本当にわからない事も多々あります。
2007/10/23 20:39 参考になった! 0
投稿者 しぃーちゃん さん からの返答
回答有難うございました。かかりつけの獣医さんを非難するような面もあり、回答頂けないかと思ってあきらめていました。本当にありがとうございます。
こちらで回答を頂いて、他の病院に行っていても結果は同じだったのかもと納得し、何だかすっきりしました。
こんな気持ちになれたのも、ひめがやっと元気を取り戻し、家の中を走り廻れるようになったおかげだと思います。
子宮破裂で死ぬワンコもいると聞きますし、かかりつけの獣医さんも、数日間は夜・夜中にも、抗生物質等の点滴取替えをして頂いたと聞き、母犬の治療に精一杯の事をして頂いたと感謝しています。
ただ、元々子犬は助からなかったかも知れませんが、保温、哺乳は返されるまでの3日間、母犬任せのようでした。(母乳が出ているかの確認なし)
ひめはもう子供を産めないので、子犬を無くした事はとても残念ですが、今、家族が又笑っていられるのは、もう一匹の家族を失わなかったからだと思います。
その点では、治療していただいた獣医さんと、返答を頂いた先生に感謝したいと思います。有難うございました。
2007/10/30 08:39
子宮破裂
8/14日、うちのミニチュアダックス2歳半が、遊びに来ていた親戚のチワワと交尾し、赤ちゃんを授かりました。子犬を望んではいたことなので喜んでいたのですが、50日目に、ひどい下痢(今思うと、濃い緑色の液体)食欲が無くなり、51日目は全く食べず、便は普通より少し軟らかい程度で、苦しそうに胸で呼吸をしていました。
翌日の昼ごろ病院で点滴、熱がありましたが、まだ出産には早すぎるので感染症起しているのかもという診断で、明日も点滴に来てくださいと帰宅。その日の夕方、出産。
2頭は1時間の間に出ましたが、レントゲンの見間違いで3頭いるということで、3頭目の出産を待っていましたが、陣痛は治まり、水をがぶ飲みしては吐くことを繰り返していました。出てこなかったら朝来院してくださいということで、翌朝帝王切開で出すことになりました。
しかし、3頭目がいるどころか、子宮破裂(子宮に穴が空いていました)をしていて腹膜炎を起していて、大変な状況になっていました。洗浄と抗生物質で一命を取り留めましたが、なぜ破裂したのか判らないといわれました。昔、陣痛促進剤を使っていた頃は見受けられたが、今は使っていないし…と。
子宮蓄膿症だったのでは?と聞いてみたのですが、妊娠中にはならないと否定されましたが、交尾の前や交尾で菌に感染する事は無いのでしょうか?
妊娠後期、体重も増えず、透明のおりものが多く、検温はしていませんが、熱っぽいことが多くありました。
後になって、神経質なワンコなので、出産に向かなかったと獣医さんに言われましたが…
発情期に入ってから皮膚に痒みが発生し、1週間だけ抗ヒスタミン剤を飲ませましたが妊娠中なのでと以後は薬無しで、痒がるのがストレスになったのでしょうか?それとも前日にシャンプーをしたのがストレスになったのでしょうか?
飛散した内容物も、子宮の様子もお伝えできませんが、子宮破裂についてどんな可能性があるのだけでも、先生方のご意見をお聞きしたいと思い質問させていただきました。宜しくお願いいたします。
赤ちゃんは1頭目は知らない間に生まれていて母犬が処理してあげた為元気に動き回っていて、2頭目は母犬が袋を破かなかったので、電話で獣医さんの指示を仰ぎ、膜を破りさすってやりましたが、経験の無い私どもではうまく呼吸させてやることができずにそのまま息を吹き返しませんでした。
1頭目は助かると思っていたのですが、母犬の入院中、母乳をやるため母犬と一緒に病院で預かっていただいていましたが、多分お乳は出ていると思いますといわれましたが、確認されたわけでもなく(出産時は出ていませんでしたし、子宮卵巣取ってしまったので本当に出ていたのか。子犬が帰ってきた翌日、母犬も一時退院しましたが、母乳は出ている気配がありませんでした)入院3日目で、病院ではちゃんと哺乳できないので自宅の方が良いかもと赤ちゃんだけ返されましたが、だいぶ衰弱していて、生まれたときの元気さは全くありませんでいた。そのときの体重80gです。
自宅で哺乳を始めましたが、3時間おきにミルクをスポイドで飲ませましたが、3度目の哺乳で、飲んだもの全てはき、苦しそうな呼吸になりました。
しばらくようすを観ていると落ち着いてきたのでそのまま保温し、次の哺乳のときには既に死んでいました。
おなかがパンパンになっていたので、弱っている赤ちゃんにミルクを与えすぎたのか、排尿をさせるのが足りなかったのかと、後悔しきれません。体重が90gと10gも増えていました。
最初から、未熟児だから期待しないでくださいと言われていましたが、母犬を助けてもらう為には全力をかけていただいていましたが、せっかく元気に生まれてきた赤ちゃんを一緒に助けてやれる術は無かったのか…
通常、病院では未熟児の子犬を助ける為の処置はしていただけないのでしょうか?
母犬の危機の中たった1頭だけ助かった子犬も助けてやれなかった自分の未熟さに腹が立ち、もう赤ちゃんを産めなくなって退院した母犬が子犬を探している姿を見ると毎日辛くて悲しくて食事ものどを通りません。
2つ質問させていただきましたが、もう済んでしまってどうしようも無いことなのですが、どうか回答を宜しくお願いいたします。