慢性腎不全と尿毒症の治療について

質問カテゴリ：: 体重の異常 / 尿の異常
対象ペット：: 犬 / マルチーズ / 性別不明 / 年齢不明
質問者：: 東京都 / miemiekさん
: 2008/02/14 20:54

現在2週間毎日点滴に通っております。
昨年12月から目が見えてない様子で、「もう歳かな・・・」という感じで、そのときは病院には連れて行かなかったのですが、1月末歯が原因で頬が腫れ、慌てて病院に連れて行き、切開いたしました。

その後1週間程度出された薬を飲ませていたのですが、その傷もまだ治まってないうちに食べたものを吐きフラツキ始めたので再度病院へ行き血液検査をしましたらBUN(尿素窒素)が140overとの診断でした。(このときの採血量が少なかったため、正確な数値は出せなかったと後で言われました)
以降3日ごとに血液検査をしていますが、BUNは175、157、161とあまり数値は変わりません。
現在通っている病院では、尿毒症と脱水・貧血の改善の為の点滴(ラクテック)と血液増やすという注射のみで活性炭などは処方されていません。

にゃんこちゃんの状態はというと、腎不全用の食事も割と食べており尿も出ています。
かかりつけの医師は入院しての静脈点滴はストレスも大きく高齢なので行いませんとおっしゃってます。
家族もその意見には賛成なのですが、他に何か出来ることはないのでしょうか。
内服薬(ネフガードやコバルジン)などの話は一切ありません。
現在の体力や年齢、BUNの数値から見て、ネフガードやコバルジンでの効果は得にくいとのお考えなのでしょうか・・・。(ちなみにクレアチニンについての検査は一度もしていません。)

また、高齢なので活性炭などの内服薬は危険なのでしょうか?
今現在の状態では、毒素を排出するよりも、少しでも栄養をとる(活性炭によって微量ながらも栄養分まで排出されてしまうから？)ことに重点を置いているのでしょうか。
食事も今までのものを食べれるだけ与えるよう言われましたが、こちらから腎不全用のものを食べさせたいと許可を頂きました。

尿が出なくなれば2日で危険と言われ　不安で一時も目を放せません。
セカンドオピニオンを見つけ　意見を聞いた方がいいのでしょうか?
このまま主治医にお任せしたほうがいいのでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですか、アドバイスをお願いいたします。

井上平太先生からの回答

井上動物病院動物取扱業登録第５６-１０４号（埼玉県）

　参考までに当院での治療をお話いたします。
　当院でも初診時にＢＵＮが150を超えている状態であれば、あまりコバルジンなどはお勧めしておりません。また、腎不全用の食事もあまり積極的には勧めません。
　なぜならばこの時期は食事療法や内用薬よりも、皮下の大量補液（体重の5から10％）を尿量をお聞きしながら、ほぼ連日ＢＵＮが100をきるまで続けた方が効果的だからです。
　この時期にあわてて腎不全用の食事に切り替えようとして食欲が廃絶しますと、異化促進と言いまして体を切り崩して栄養にしてしまい、ケトーシスや肝リピドーシスなど命にかかわる状態に陥る事があるからです。
　また、コバルジンやネフガードは尿毒症の悪化防止はできても改善の作用は皮下補液にはかないません。ある程度落ち着いてきたら、これらの薬によりコントロールして行き、点滴の回数を減らし、飼い主の方のご負担をできるだけ減らす方向にもって行きます。
　
　ですので、高齢だから活性炭が危険と言うわけではなく、今はその時期ではないと言う判断なのではないでしょうか。
　今後の治療方針など、もっと積極的に質問されてはどうでしょう。セカンドオピニオンの前にもっとよく現在の主治医と相談された方が良いと思います。
　お大事にしてください。

2008/02/15 02:58 参考になった！ 1