橋本 祥男 先生からの回答
ご質問の趣旨とは違いますが、
ALPには危険値というものが存在しません。
GPTとGOTが基準値内でしたら、
フェノバールの変更は必要ないかもしれません。
フェノバールを与えている限り、
ALPの上昇は致し方ないと私は判断します。
さて、臭化カリウムの併用については、
それほど難しいとは思えません。
併用する場合の目安としての用量も、
ある程度情報がありますから、
その中から先生が選択すると思います。
私が併用を考える場合は、
フェノバールのみで癲癇を抑えられないケースなので、
どのくらい減らしたら大丈夫という、
そういった事を考えた事がありません。
要はどこまで減らしても、癲癇が起きないか。
そこが問題ですから、減らしながら、
発作の頻度が増えたら、また増やす。
そういった事の繰り返しで、
あなたのワンちゃんに適した量を、
探っていく事になるのだと思います。
2009/05/03 19:18 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
橋本先生、懇切なご回答ありがとうございます。
ALPについての見解から、
薬量の加減についての基本まで
とても解りやすい説明をしていただき、不安や疑問が解消いたしました。
まずはフェノバールを減らしたうえでの発作頻度を見極め
かかりつけの獣医さんと相談し、最適な対処を模索してまいります。
私のところからは遠過ぎますので
先生の病院をお訪ねしていくことはできないのですが
こうした親切な回答を目にした他の飼い主さんたちが、
たくさん診察に行かれることを切に祈っております。
お忙しい中、本当にありがとうございます。
いまの私にとりまして、とても参考になる指針でした
2009/05/10 07:18
臭化カリウムとフェノバールの併用について
除外診断にて、真性癲癇(重積発作)とみなされ
二年半ほど前から、フェノバールの投薬を続けておりました。
通院先から肝臓の数値が悪くなったとの連絡をいただき
そこでフェノバールを減らし
★臭化カリウムを併用することを検討しているのですが
地元に一つしかない獣医さんが、
癲癇分野に関しては、精通しているとまでは言い難い印象ですので…
僭越ながら、基礎知識を学んでおきたいと考えた次第です。
臭化カリウムは、当サイトの他の質問記事でも、薬量の調節が難しいとされていました。
ましてや併用した場合には…
フェノバルビタールの血清値との兼ね合いや、犬の個体差もありますので
どのようにスタート時の薬量を決めるのかが気に懸かりまして…
Q:もしも薬を併用するさいの算出基準がないようでしたら
ほかの犬の症例をもとに
スタート時の目安となる臭化カリウムとフェノバールの比率を
教えていただたら幸いです。
●当方の願望と致しましては、
フェノバールを一日半錠ぐらいまで減らしたうえで、
臭化カリウムと組み合わせられないかと考えています。
あとは癲癇を抑えられるか、肝臓、腎臓の具合はどうかを見守りながら
獣医さんと相談して、薬の量をコントロールしていきたいと考えています。
■うちの犬はビーグルの九歳、♀、体重11.8キロ。
いまはフェノバールを朝に1/2錠、
夕方に3/4錠→近々1/2錠に減らす予定です
家族が目撃しているかぎりで2、3ヶ月に一度の重積発作を起こし、
そのたびにダイアップの座薬で鎮めています。
(GPTとGOTは基準範囲 ALPが2800、ALBが4.5、TPが7.6)
いまは肝臓の薬もいただいてます。
カルシウムの値はわからないのですが、GLUは94です。
よろしく、お願いいたします。