是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、あみこさん
臭化カリはフェノバルビタール(フェノバールは商品名)の肝毒性を増強しないので、難治性発作をコントロールするのに併用薬として用いられる薬です。
作用発現までは少々時間がかかるのですが、継続投与するのにはとても向いている薬だと思います。
最初のコントロールがたとえばフェノバルビタール単独では難しくて、臭化カリを併用することでコントロールがうまくいっているということであればそのあたりをよく獣医師と相談するべきだと思います。
逆にフェノバルビタール単独でのコントロールの経験がないのであれば、臭化カリウムも多飲多尿、運動失調などの副作用がありますので、単独での処方に切り替えるという手もあります。
ただしその場合、フェノバルビタール単独でのコントロールを試みても、フェノバルビタールの処方量が増えるようであれば、肝毒性が心配ですので、今までと同じく臭化カリの併用を勧めます。
いずれにせよ、転院を考えられているのならば、臭化カリを取り扱っている病院でないと、フェノバルビタールの処方量が増えて、肝毒性も心配になりますので、なんとか取り扱いのある獣医師の診察を受けられるほうがいいと思います。(もしくは、ひなちゃんの状態をよく聞いて、今後臭化カリを使われることにも同意される獣医師がいらっしゃる病院)
ひなちゃんの今までの状態にあった処方をしてくれる獣医師に巡り合えることを祈っております
どうぞお大事になさってください
2010/11/18 16:28 参考になった! 0
投稿者 あみこ さん からの返答
是松先生、とても丁寧なご回答をありがとうございます。
読ませていただいて、やはり臭化カリウムとの併用が望ましいと思いました。
とても厳しいですがもう少し病院探しをがんばってみます。
2010/11/25 04:28
杉浦岳 先生からの回答
こんにちは。
なぜフェノバールと臭化カリウムを飲んでいるのかが記載されておりませんので、一般的にそれらの薬が必要な状況であると考えて御返事させていただきます(根本にある病気の種類や程度によって使用するお薬など大きく変わりますので、その点ご了承ください)。
フェノバールと臭化カリウムで発作頻度が減っているということは、治療がうまくいっているということですよね。そういう意味では現在の主治医の先生の治療は間違いのないものなのではないでしょうか。お薬の処方についてだけがご不満なのであれば、その点を先生に伝え、細心の注意を払ってお薬を作ってもらうようにするのがいいのではないでしょうか(もちろんどんなときも細心の注意でお薬を作っているはずですが)。
転院した場合、きちんとした紹介状がなければ一般的には検査を一からやり直したり、投薬も転院先の先生の使い慣れたお薬になったりするのは致し方無いと思います。きちんとした紹介状があればそういう事はないと思います。
臭化カリウムは、発作のコントロールに一般的に使われる薬と認識していますが、いわゆる「内服薬」という状態ではなく、「試薬」という形でしか入手することができないものであるため、薬として服用するためには獣医師の裁量で使用するものということになります。このあたり、病院によって、あるいは獣医師によって考え方が違うのかもしれませんね。
いずれにせよきちんとした紹介のない転院というのはそうしたリスクの伴うものです。もう一度主治医の先生とよく話し合われるのがいいと思います。
2010/11/18 16:50 参考になった! 0
投稿者 あみこ さん からの返答
杉浦先生、とても丁寧なご回答をありがとうございます。
不満はお薬の処方だけではなくたくさんあるのですが愚痴のようになるのは嫌だったので書きませんでした。
たしかに転院は難しいことだと感じています。よい病院を探しつつ、今の主治医ともよく話し合いたいと思います。
2010/11/25 04:50
てんかんのお薬について
うちの子(ミニチュアダックス・5才)は現在フェノバールと臭化カリウムを併用して飲んでいます。
それで発作を起こす回数は減っているのですが、今通院している病院の先生がどうも信用できなく(薬の量を間違って大量に処方されたりします)、病院を変えたいと思っています。
それで5件以上問い合わせたのですが、どこの病院の臭化カリウムを取り扱っていません。
転院した場合、うちの子の投薬もフェノバールひとつで行くと言います。
それで抑えられる、と。
けれど併用で一年続けてきたので、今臭化カリウムをやめるのは怖いです。
臭化カリウムはそれほど一般的な薬ではなく、効果もないのでしょうか?
どうかご回答よろしくお願いいたします。