だいじょうぶ?マイペット

腎臓病でのワクチン接種につきまして

質問カテゴリ:
その他

対象ペット:
/ 三毛猫 / 女の子 / 12歳 11ヵ月

質問者:
沖縄県 / 三毛猫さん (この方の過去の質問 4件)

 
2021/04/07 23:26

一度は腎不全ステージ4までなり、その後ステージ2まで改善し、BUNは基準値内、クレアチニン2.4、その他も基準値内に改善しました。
状態が良くなったのもあり、4年ぶりにワクチン5種を打ちました。
帰宅して腎臓病のワクチンについて調べていますと、腎臓に良くない、ワクチンを毎年受けていた子ほど、腎臓病になる子が多い論文がいくつかあると知りました。
4年前までも毎年5種を打っており、4年前にワクチン打った時期にSDMAで腎臓病の初期が発覚しました。
また肥大性心筋症も患っており薬を飲んでいます。
腎臓の薬は、フォルテコール、ラプロス、活性炭のマイメジン、リン吸着剤やサプリ、1日2回自宅点滴をしています。
せっかく数値が改善したのに、ワクチンを打ったことで、腎臓や心臓に負担がかかり腎臓病の進行が早くなるなど影響はありますか?
ワクチンを打ってしまい後悔して不安でいっぱいです。
ご回答よろしくお願い致します。

4年ぶりであれば、むしろ受けて頂いて正解だと思います。
これから先免疫力も低下してくるでしょうし、病院に通院する頻度も増えてくる事でしょう。
ワクチン未接種ですと待合室で呼吸器感染症の院内感染を起こしてしまうリスクもございますし、いざという時に入院できない場合もございます。
ただ、確かに慢性病の治療中の子は健康なこと比べてワクチンの副反応は起きる危険性はほんの少しだけ高くなります。
ワクチンの効果は約2年以上続きます。ただ、日本では一般的に1年に一回が推奨されているのが実情です。
次のワクチンは2~3年後あるいは今後は受けなくても良いのではと思います。
ワクチン回数を最低限にするためには抗体価を検査して効果が続く限りは受けないのも一法です。
腎不全の子は伝染病に罹ると、健康な子に比べて致死率は高くなります。
ですので、受けた事は後悔する必要はありません。
お大事にして下さい。

投稿者 三毛猫 さん からの返答

メールアドレスを変更していた為、通知が確認できなくお礼が遅くなり申し訳ありませんでした。
井上先生、いつもありがとうございます。
いろいろアドバイスをいただきとても助かっています。
ワクチンを受けたことが間違いではなかったと知り安心しました。
今後も安心して治療に専念していきます。
本当にありがとうございました。

獣医師の栗尾と申します。

ワクチンを打つことで、腎臓や心臓に負担がかかるということであれば大問題と言わざるを得ません。
可能であれば、「ワクチンを毎年受けていた子ほど、腎臓病になる子が多い論文」というものの出どころを教えていただけないでしょうか?
今の世の中、フェイクニュースというのが当たり前に出回っています。そういうものでないか確認させてほしいです。

※ちなみにですが、ワクチンはワクチンメーカーが製造しています。獣医師がつくっているわけではありません。腎臓や心臓に負担があるかどうかは我々、獣医師にも分かりません。本当のことを知りたければワクチンメーカーに問い合わせるのがベストかもしれません。

どうぞよろしくお願いいたします。

************************************

konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三

アドバイス・意見はすべて無償で行っています。
可能であれば以下より評価や感想・応援メッセージなどをお願いいたします。

■評価をお願いいたします
https://search.google.com/local/writereview?placeid=ChIJA1BzT_-fWjUR3MNwV2hR9S0
https://pet.caloo.jp/hospitals/detail/340232
https://loco.yahoo.co.jp/place/g-zda9kPeBFwA/review/

■公式動画のご視聴・評価をお願いいたします。
https://www.youtube.com/channel/UCymyK5FjUmS6F3QPW-krhEw/featured

■そのほか応援メッセージなどあればお願いいたします。
MAIL:info@kurioaimec.com

どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 三毛猫 さん からの返答

栗尾先生、ご回答ありがとうございます。
メールアドレスを変更していましたので、ご回答に気づかず返信が遅くなり申し訳ありません。
猫 腎臓病 ワクチンと検索をしましたら、3つの動物病院のサイトに書かれていましたので、不安になっていましたが、井上先生と栗尾先生にご回答いただき安心できました。
論文は
N.C Finch, H.M Syme, and J.Elliot 2014
のようですが?英文の為よくわかりません。
もし違っていたらすみません。
これからはちゃんと出所を確認しようと思います。
ありがとうございました。

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

連絡ありがとうございます。

N.C Finch, H.M Syme, and J.Elliot 2014

というのは筆者の名前ですね。

おそらくは『Journal of Veterinary Internal Medicine』という雑誌に掲載された
「Risk Factors for Development of Chronic Kidney Disease in Cats(慢性腎臓病のリスク要因について)」というタイトルの文献かと思います。

2016年に発表された学術論文なので、比較的新しい知見ですね。
恥ずかしながら私もはじめて拝見しました。
でも、非常に興味深い内容です。一言でいえば「良い論文」です。

その中で、ワクチン接種によって腎臓へのダメージが考えられるという記述が確かにあります。
ワクチン製剤の中に含まれるタンパク質が関係しているかもという考察となっていました。
その考察を裏付けるものは見出せていませんでしたが、腎臓病に関していえば、ワクチン接種による影響はないとは言い難い内容ですね。
「ワクチン接種は腎臓に負担となる」と言うのは言い過ぎな気がしますが、そう捉えられてもおかしくない発表でした。
今のところ、定期的なワクチン接種を否定するものではありません。

足りていない情報(今後の研究課題)としては、、、
・免疫複合体の形成が腎臓病に関係しているかもということでしたが、本当にそのような免疫複合体が腎臓にたまっているかどうか。(免疫染色というのをすれば判明するのですが、解剖しないといけないので、なかなか現実的には難しいところです。)
・研究されたのは英国の猫なので、日本ではどうか。日本のワクチンメーカーの製剤ではどうか。
・ワクチン接種を定期的に行う個体と、接種しない個体で生存率に差があるかどうか。ワクチンを毎年打つことで腎臓病になりやすいとしても、免疫力がつくことで長生きできている可能性があります。

感染症予防にワクチン自体は必要なのは間違いありませんが、精度の良いワクチン生産が進むことに期待するしかないですね。

どうぞよろしくお願いいたします。

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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三

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投稿者 三毛猫 さん からの返答

栗尾先生、詳しいご説明ありがとうございました。
大変勉強になりました。
飼い主は皆さん健康で長生きしてほしいためにワクチンを接種させると思いますので、感染予防もできて、身体に負担のないワクチンができることを願います。

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