だいじょうぶ?マイペット

口腔癌またはガマ腫の疑いですが、今後の治療方針について

質問カテゴリ:
歯・舌・口の異常

対象ペット:
/ ミックス / 女の子 / 15歳 5ヵ月

質問者:
佐賀県 / 権蔵さん (この方の過去の質問 1件)

 
2021/09/04 18:21

1 体重が最盛期は3.8キロからあったものが今2.5キロしかなく強制給餌を1日200キロカロリーしております。
2 口臭がキツくなり病院に行ったところとりあえずステロイドと抗生物質を筋注してもらい小康状態を得たもののステロイドが切れるタイミングでまた全身状態が悪くなるので口腔内を診ていただいたところ腫瘍を認められ癌やガマ腫瘍の可能性をお伺いしました。
3 本日口腔内の腫瘍が破れ膿と血液を吐いたので手持ちの抗生物質と消炎剤を与えたところ奏功し水を飲むまでに回復しました。水もあまり飲まない為に自家で点滴を開始しております。
4 近所の病院様では化学療法に積極的ではないようなので自家で化学療法を開始しようと考えております。
動物への化学療法は寛解を目指すよりも癌進行を遅滞させる方を重視し副反応を最小限にするということですが、扁平上皮癌に対して5FUとシスプラチンのカクテルで戦おうと思ってます。
5 このカクテルで良いのでしょうか?またこのカクテルが効果ない場合は何がおすすめですか? 皮下注射を考えてますが容量と頻度とサイクルの長さはどのくらいが適当ですか? ケア剤は何を用意すべきですか?
長い質問ですがどうかよろしくお願いします。私も亀子も戦う気力は十分です。

今晩は。
出来れば治療を開始する前に組織の生検を行い敵を知ることが大事です。
そもそもガマ腫であれば腫瘍でも癌でも無く唾液の溜まった嚢胞です。
口腔癌かどうか、肉腫なのか癌なのか病理学上の結果を知ってからの方が良いでしょう。
投与量も体重よりも体表面積で換算してください。
年齢を考えると腎機能や肝機能を加味して慎重に検討しなければ行けません。
かかりつけの先生がバイオプシーや抗がん剤治療を手がけていないのであれば転院も視野に入れましょう。
出来れば二次診療病院や癌専門医の獣医師を紹介頂いた方が良いでしょう。
お大事にして下さい。

投稿者 権蔵 さん からの返答

御回答ありがとうございました。生検を行う事で却って転移のきっかけを作ることになるのか考えるといっそのこと先手を打って化学療法を低容量で開始する方がリスクコントロール上良いのかもしれないと思ってました。
転院を視野に入れてもう少し慎重に考え万策尽きた時自家で治療する事を選択します。
先生の真摯な御回答に感謝申し上げます。

獣医師の栗尾と申します。

口腔がんまたはガマ腫ということですが、仮にガマ腫であれば、切除して縫合するだけで症状が劇的に改善することがあるので、そこは確認しておくべきだとは思います。
口腔がんであったとしても、扁平上皮癌かどうかは分からないという状況でしょうか。悪性黒色腫(メラノーマ)やリンパ腫などであった場合には使用する抗癌剤が変わってくるかもしれません。そういう意味でもしっかり病理検査などはしておくべきに思えます。
口腔がんが原因で舌の動きに制限が出ている場合は、腫瘍を部分的に切除するのもありだと思います。

一方で化学療法についてですが、5FUおよびシスプラチンは猫での使用は禁忌とされています。私自身、使用したことがないのですが、重篤な副作用が報告されています。

何がおすすめかとういうことについては、まずはガマ腫でないということを最低限確認するべきかと思います。いきなり抗癌剤はやや強引かもしれません。

皮下注射は本人の食べ具合によりますので、なんとも申し上げづらいところです。サイクルはできるだけ多くがいいですが、1日2回がベストなことが多いです。

ケア剤というのはよくわかりません。

あと、「動物への化学療法は寛解を目指すよりも癌進行を遅滞させる方を重視し副反応を最小限にする」というのは大きな間違いというか、そんなつもりはありません。当然に寛解を目指します。ただ、やはり人間に比べて使用できる薬剤に限りがありますし、放射線治療なども難しいことがほとんどです。口の中にいたっては、嫌がって簡単に見させてくれません。そういった理由で、寛解に至らないということであり、進行を遅延させることを重視するというのは、私としてはガンの治療とは言いづらいところです。

どうぞよろしくお願いいたします。

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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三

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どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 権蔵 さん からの返答

ご丁寧な御回答深謝申し上げます。
実は今日セカンドオピニオンを頂きましたが血液検査の結果全身麻酔に体が耐えきれないという事だそうで、益々何を選択すべきか迷っております。
扁平上皮癌ならば化学療法に反応する可能性が低いようで何かのカクテルで対応すべきだというインターネットでのにわか知識で5FUとシスプラチンの使用を考えてましたがご指摘の様に猫には禁忌的な薬物だそうです。病理学的な検査もままならないのなら、いっそのことホメオパシー的な抗がん剤の投与、すなわちごく微量の抗がん剤を投与し徐々に容量を増やして癌の腫瘍の具合を見ながら適量を探る方法、または丸山ワクチン、高濃度ビタミンC療法、ルペオール 療法などを考えました。
何が良いのか非常に苦渋に満ちた選択となりそうですがしっかり皆様のご意見をお伺いし最善を選択致します。

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