栗尾雄三 先生からの回答
獣医師の栗尾と申します。
排便が困難になってくると、高齢ではありますが、さすがに外科的介入が必要な状況かもしれません。
1.理想は外科的摘出ですが、さすがにこれはダメージも大きく、そしておそらく全部が摘出できる状態ではないと想定されますので、おすすめしにくいかもしれません。
2.恥骨切開は腫瘍の切除に比べたらダメージは少ないはずです。おそらく排便に関しても改善される可能性が高いです。ただし、いずれはまた排便困難となると想定されます。一時しのぎのようなものですが、私的には一番おすすめしたい選択にはなります。
3.人工肛門は術後の管理が非常に大変であることと、やはり高齢のため、手術後の傷の回復がかなり難しいように思えます。毎日つきっきりで介護ができる場合のみ検討するべきかもしれません。
4.下痢にし続けるのは寿命との兼ね合いとなります。何年ももう生きれない可能性が高そうに思えますので、痛い思いをさせずに下痢にし続けるという選択もありはありです。ただし、下痢すら出なくなったときは、あきらめるしかありません。そういう覚悟が必要です。
私的には 2 → 4 → 1 → 3
の順で推奨かもしれません。これは獣医師によって間違いなく意見が分かれます。どれが正しいとかはありません。
どうぞよろしくお願いいたします。
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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
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どうぞよろしくお願いいたします。
2022/04/01 08:46 参考になった! 0
投稿者 のる さん からの返答
ご回答ありがとうございました。
丁寧に説明していただき、理解もでき大変参考になりました。
はっきり言って頂き助かりました。
本当にありがとうございました。
2022/04/01 10:45
再び 栗尾雄三 先生 からの回答
ご連絡ありがとうございました。
少しでも参考になりましたでしょうか。
お手数ですが、以下より評価をいただけますとうれしく思います。
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2022/04/03 22:16
手術をするべきか悩んでいます
もうじき19歳になるオスの愛猫です。
昨年12月繊維肉腫の手術をいたしました。
尻尾を切断し、あわせて胃ろうチューブもつけました。3月に入り左背骨の取りきれなかった腫瘍も大きくなり、骨盤腔内にも転移し腸がつぶされ排便が困難になりました。(1週間であっという間に大きくなりました。)
今現在どうにか下剤で1日1回週3,4日は下痢状態にして出しています。
踏ん張り嘔吐もたまにあります。
1,外科摘出2,恥骨切開3,人工肛門4,下痢にするか
自身で決めて下さいと言われたのですが、
19歳を考えると全く決断できません。
現状況がこれだけでは伝わらないとは思いますが、何が最善なのかアドバイス頂けないでしょうか?
どうかよろしくお願い致します。