野矢 雅彦 先生の過去の回答履歴一覧|3ページ目
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- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / ウェルシュ・コーギー・ペンブローク / 性別不明 / 年齢不明
こんにちは。免疫介在性溶血性貧血(IMHA)には原因不明と他の原因に伴う続発性また血尿(溶血尿)が出るものと出ないものがあります。
この子は13才と高齢なので背景に存在する病気も考えなくてはなりませんが、時間に余裕のある病気ではありませんので、背景となる病気を究明するとともにIMHAの治療を早急に始める必要があります。脾臓の摘出は、IMHAのタイプによって適応か否かがあります。質問の内容からではタイプが不明なのですがいずれにしても治療法の第1選択ではありません。貧血が悪化して限界に達してしまったときには命を繋いでおくために輸血をせざるを得ませんが輸血はタイミングがあり全身状態がよければPCV11%位になるまで行いません。一般的に使われている治療薬は、副腎皮質ホルモン剤、サイクロフォスファマイドで、これらに反応しない場合には別の薬も使用します。これらの薬はIMHAのタイプによって使い分けていきます。治療に抵抗...2007/07/12 01:50 -
こんにちは。指と指の間に起こる皮膚炎を指間性皮膚炎といい、感染、アレルギー、異物、神経性、精神性、過敏症、指骨の異常などが原因となり、さらになめこわしによる二次的な症状でより悪化します。治療は原因に応じて行うので、原因を究明することから始めます。まず全身を診て他に皮膚炎等の症状はないか、1カ所だけなのかを診ます。次に、患部の皮膚の状態をよく診て、腫れていないときは皮膚スタンプ検査と皮膚掻爬検査、毛検査を行い、腫れてしこっているときは針生検検査も行い細胞診を行います。これらに異常がなければ指のレントゲン検査を行います。この子の場合、少し症状が改善してきているようですが油断しているとすぐに悪化する可能性が高いので、かかりつけの先生または皮膚の得意な先生に相談の上これらの検査を行い原因を調べておかれることをお薦めします。治療法としてはしこりや指骨の異常がなければ、初めは患部の薬浴が中心となり...
2007/07/09 01:27 -
こんにちは。インディーちゃんのこれまでの経緯を見させていただきました。
香港の今回の担当医のレベルや田村様への説明内容もわかりません。しかし、世界共通であるべきことは、腫瘍の手術を行うことによるメリットとデメリットを天秤にかけるとともに家族の意向も取り入れながら適切な治療プランを立てていくということです。そのためには、知識と技術が最も必要で、設備はあったほうがよいのですが、設備は使いこなせなくては意味がありません。今回のように大きなしこりの場合には技術があれば超音波検査で容易に発見できますし、やや高めの技術があれば、臓器との関連性や浸潤度もかなりわかりますし、物によっては針生検で、腫瘍か否か、良性悪性の区別や種類も判断できます。さらに心エコー、レントゲン、,血液検査、可能であればCT検査を行い、それらの結果をみながら治療をかんがえるのです。もし、手術適応と判断し開腹したが、摘出しきれない...2007/06/06 03:44 -
こんにちは。下痢は早めに治すべきです。なぜならば長期に下痢を続かせておくと一生下痢が止まらなくなる場合があるからです。まずは、何回も検便をして寄生虫の有無や細菌構成を調べることです。便を持参して行う検便と猫ちゃんからその場で採便したものでの検便を行います。また、お腹の触診を行い腸の腫れ具合や腹痛、異物、腫瘍の有無をみます。さらに、今回のように長期間の下痢ではバリウムレントゲン検査と血液検査なども同時に行った方がよいでしょう。下痢では食餌管理も大切なのですが、今回のような場合には早く診断をつけて適確な治療に入る必要があります。同じ病院に行かれるか否かは、あなたがその病院を信頼できるか否かで決めていただければよいのですが、何回も通院しているのに改善しないとか説明に納得いかない、検便もせずにいつもお薬だけ処方されるというのであれば、他の病院の意見も聞いてみた方がよいでしょう。お大事に。
2007/04/09 00:56 -
こんにちは。ペコちゃんの皮膚炎は、早めに鑑別してあげる必要がありそうです。
アトピーであれば、痒みとともに眼の周囲、口唇、耳、お腹、四肢内側などに皮膚炎がみられます。ペコちゃんは首と背中に強い皮膚炎とフケがみられるようですのでアトピー以外の病気、例えば、脂漏症、食餌過敏症、感染症、ホルモン性、精神性などによる皮膚炎が鑑別となるでしょう。また、シャンプーをした翌日などに発症したとしたらシャンプー剤に対する過敏症も鑑別に入ります。いずれにしても適確な検査をしていけば確定診断を下すことは可能です。シャンプーは通常、その症状に応じた薬用シャンプーを使用するのですが、皮膚の炎症が強すぎる場合には、まず内服薬で症状を改善させてからシャンプーを行います。ペコちゃんは、まだ若いのですからだらだらと治療をしていくよりも必要に応じた検査を早めに受けて確定診断を下し、適切な治療を行ってもらいましょう。検査で...2007/02/16 03:33 -
- 質問カテゴリ:
- 尿の異常 / 吐き気
- 対象ペット:
- 犬 / ラブラドールレトリーバー / 性別不明 / 年齢不明
こんにちは。まだ5才という年令で腎不全ということですが、原因はわかっているのでしょうか。また、腎臓がどのように悪いのでしょうか。すでに1ヶ月以上経過していることを考えると完治は難しいかもしれませんが、腎臓をはじめとした泌尿器系の超音波検査と尿検査をされていなければ受けておいた方がよいでしょう。そして必要に応じて尿路造影検査を、さらに形態的に明らかな異常が認められないときは可能であれば腎臓の生検を行うこともあります。これらの検査を行うことで病態が正確に把握でき、より良い治療法を選択できる可能性があります。しかし、この子の場合おそらくCreが6.5~7.1なのでしょうから尿路造影や腎臓生検は負担をかける恐れがありますので、もう少し数値が下げることができたときに再検討すべきでしょう。腎不全用のフードですが、問題は、好んで食べてくれるか否かです。いくら効果があったとしても食べなくては役に立ちませんので...
2007/02/03 00:04 -
こんにちは。血液検査の結果から見る限りは肝臓、腎臓がすごく悪いとは思えません。心臓に関しては何とも言えませんが、むくみの出方からみると心臓性とはおもえません。検査もこれら以外には受けていないのでしょうか。もし、生死に関わる状態という説明にも関わらずこれですべてであるならば検査項目が足りませんのでさらに詳しい検査が必要です。現在改善傾向にあるのであればよいのですが悪化傾向がみられるのであれば、早急に他の先生の診察を受けられた方がよいと思います。お大事に。
2006/11/22 16:00 -
こんにちは。すでに1年以上も経過しており症状もかなり重いようですね。皮膚や全身の状態がみられないので原因をお答えすることはできませんが、今後のアプローチについて書いてみます。まず、皮膚の掻爬検査、毛検査、血液検査、血液化学検査、レントゲン検査、超音波検査を行い、悪性腫瘍や臓器障害の有無を再度調べます。さらに、追加検査として皮膚糸状菌の培養検査を行い、以上の検査で原因がはっきりされないときは皮膚の生検検査を行います。費用はかかりますが経過が長く状態もよくないので思い切って行っておくことをお薦めします。また、生命の関わっている状態ですので、担当医に皮膚科の専門医あるいは得意な先生を紹介していただくのも良い方法です。鑑別しておきたい疾患としては、食事過敏症、免疫介在性疾患、悪性腫瘍、真菌症、疥癬症、アレルギー、その他です。お大事に。
2006/09/24 19:55 -
こんにちは。おやつなど好きなものであれば催促するほどよく食べるということであれば、好き嫌いをいっているだけでしょうから心配いりません。咳に関してはまだ子犬ですから早めに診察を受けてください。そのときに食事についても相談してください。
おだいじに。2006/08/17 11:57 -
こんにちは。犬は9才以降を老犬とみなすといわれています。さて、皮膚ですが床を拭くと黄色になるということはかなりベタついているということですから病院へ行かれた方がよいでしょう。ただし、この子のような症状の場合、病気の鑑別がむずかしそうなので皮膚科の得意な先生を探してから行かれることをおすすめします。症状としては脂漏症なのでしょうが、犬種、高齢になって発症していること、痒みがないこと、脂?の分泌量が多そうであることから皮膚を診察するだけではなく甲状腺機能低下症などの内分泌疾患までも含めた精査が必要です。また、まだボロボロになっていないということですが、放っておくとマラセチアや細菌などの感染を起こすとともに原疾患によっては取り返しのつかない状況に陥ることもあります。どのような病気でも”いつもと違う”と感じたときにはすでに相当進行していることが多いものです。異常に気づいたときはすぐに診察を受ける...
2006/08/17 11:43