藤田 実 先生からの回答
肛門腺とは腺組織を持った袋でスカンク、イタチ、フェレットなどが有名ですが、肉食動物は皆もっています。
肛門の少し奥に肛門線の袋からのびる細い管の開口部があります。
肛門線は尾が下がっていると外からはさわりにくく触診するときは尾を頭の方にそらすと手前の方に出てきます。
さて再発の危険ですが、右側のように絞っても出てこないタイプは細菌感染をすれば破裂するおそれがあります。今回破裂した左側も袋が再生して肛門線の分泌が始まり袋の中にたまってくると
今回のようになる怖れがあります。
肛門線のトラブルの時は排便痔の痛み、おしりをいざる様にすりつけるなどの症状が出ます。
外側からの治療には反応しにくいと思われますので肛門線の
摘出手術を当院ではお勧めします。今回のように破裂した場合でも腺組織と肛門線の袋を摘出します。
特に問題がなければ一週間で抜糸できます。
2006/12/24 10:28 参考になった! 1
投稿者 Sincea さん からの返答
ご回答ありがとうございます。犬にとって負担の無い方法を探っていました。今後、シニア犬になりますので併せて手術も検討してみます。
2006/12/31 10:28
肛門腺の異常
肛門腺の異常に付きアドバイスをお願いします。
ラブラドール雄、虚勢済み、6歳です。
今年、6月頃、排便時に鳴くので肛門付近を獣医に診てもらいましたが、異常なくそのまま自然に治ってしまいました。今月12月に入り、排泄時に鳴きもせず何ら痛がる様子もなく元気で飛び回っているのに左肛門腺が破裂し皮膚から出血しているのを発見し、獣医に診せたところ肛門膿腫と言われオーグメンチンの抗生剤と温湿布で回復して来ました。一方右の方は、固くて絞れない状態になっていて、同じように破裂してしまうかもしれないし、腫瘍かもしれないと言われています。とりあえず何もしないで様子見状態なのですが、このようなタイプの場合、薬で中に溜まっているものを排出させる方法や予防処置は無いものでしょうか?