是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、セブンさん。
PRA(進行性網膜萎縮症、進行性網膜変性)の診断を受けたロビン君、アジリティ等も頑張ってやっていたということで、飼い主さんのショックもいかばかりかと、お察しいたします。
ダックスフンドのPRAについての解説は専門医からの説明もある程度受けられたかと思いますが、最初は夜の散歩等の際に、見えなくなり始め、次第に、昼間の動かないものに対する識別が難しくなってくることから、異常に気付かれるケースが多くなります。(今回の止まっている車にぶつかってしまったのは、この症状ですね)
ただし、初期では動くものに対する認識は可能ですので、おかしいなとは思っても、見えてないとは思われない方も多いようです。
進行はゆっくりで、少しずつ視野の狭窄等が起こり始め、視力が奪われていきます。残念ながら、現在は治療法がないのが申し訳ないです。
今後ですが、PRAは網膜の神経層部分の異常ですので、外観の変化等は見られません。ただ、光に対する瞳孔の反射は低下していきます。
生活での注意点は、視力がなくなりますので、初めての場所や散歩の際などは足下に気をつけてやり、穴や段差、障害物等で怪我をしないように気をつけてあげてください。ノーリードは、ドッグランであっても、避けた方がいいでしょう。
つらい話が多くなりましたが、実は犬の生活では、もともとが視力にあまり頼らない生活をしていますので、ロビン君も視力を失っても、聴覚、嗅覚、触覚等で補って普通に楽しく過ごせることと思います。先ほどの初めての場所や、散歩時の注意だけ守っていただき、ロビン君とのこれからの生活をセブンさんご家族も楽しんでくださいね。
お大事に。
2007/01/30 10:27 参考になった! 0
投稿者 セブン さん からの返答
是松先生
丁寧なご回答、本当にありがとうございます。
先生のお言葉に元気が出てきました。
ロビンもまだ4歳。これからの生活の方が長いものと信じ、先生のアドバイスを常に注意しながら、気をつけて頑張っていきます。
本当にありがとうございました。
2007/02/06 10:27
PRA
はじめまして。我が家では2匹のM.ダックスを飼っておりますが、1匹は2歳で「てんかん」を発症し、もう1匹は最近「PRA」と診断されました。
今回は、「PRA(進行性網膜萎縮症)」と診断された子について質問されていただきたいと思います。
昨年11月で満4歳になり、その翌月に眼科専門医を紹介していただき、検査し、すでに失明している状態であると診断されました。除々に見えなくなる病気であることから、「気付きませんでしたか」と言われ、飼い主として恥ずかしいばかりでした。
実は、訓練士による訓練も受け、アジリティをやっていました。診断を受ける前月には競技会へ出場していたのです。もちろん、ハードル飛んだり、トンネルくぐったりしていました。まさか見えていないとは思いもしませんでした。
しかし、散歩中に止まっている車にぶつかり鼻を擦りむいて、獣医士に聞いてみたら、専門医に診察してもらった方が良い、と言われて分かったしだいです。
診察し結果を聞いた時は、ショックで震えが止まらない状態でした。
今は、病気を認識し、今後どのように付き合っていくべきなのか、ネットで調べていますが、正直わかりません。
外見では何も変わらないけど、これから異常がでてくるのか。
異常が出るとしたら、どのようなもので、飼い主として気を付けるべきことは何か。
普段の生活で気をつけなければいけない事はあるのか。
診察をうけた獣医士さんに、その時は質問も出来ず、自宅から遠いので確認することも出来ないので、是非、お伺いしたいと思います。よろしくお願い致します。