時松 和美 先生からの回答
21歳という年齢で、今まで元気にしていたのは、きっと飼い主さんの飼いかたが良かったんでしょうね。21年一緒にいたなら、とても心配でしょう。視力に関しては、見えるようになるのは、なかなか難しいかもしれません。私が診て来た猫の飼い主さんで、同じようにどうしたら良いのだろうと、悩んでこられた方もいます。眼が見えないから、どうしてもトイレが失敗していまうでしょう。その子の場合もアドバイスしたのは、ゲージ飼いにしてもらうことです。そして、ゲージの中にペットシーツを敷いてもらって、いつでもトイレができるようにしてもらいました。眼が見えないなら、かえって広い場所は危険です。飼い主さんがいるときだけ自由にしてあげて、留守のときはゲージに入れておかれると良いと思います。
ただ、腎不全が進んでいるようなので、それに関しては点滴などの治療をしてあげた方が良いと思います。入院させるのではなく
通院で、そしてできるだけ一緒に居てあげるようにしてあげてください。
2007/03/29 15:43 参考になった! 3
投稿者 さん からの返答
先生、早速お返事のメールありがとうございます。
私もユウは家の中が好きですし病院をとても怖がりますので家でゆっくりユウのペースで余生をおくってもらいたいと思っています。
トイレに関してはトイレ近くでしてしまう事が増えてきましたので広い範囲にペットシーツを置いたり工夫をしています。
ただゲージは入れたことがないので逆にストレスにならないか不安ですが・・・大丈夫なものでしょうか?
ユウは自分がわかる範囲で家の中を行ったり来たり後はお気に入りの場所でスヤスヤ寝ています。
腎不全は辛い症状が色々と出るようですがユウには辛い様子がまったくなくほのぼの毎日を過ごしています。
腎不全で症状があまり出ない場合もあるんでしょうか?
獣医さんもとても驚いていました。
我慢強いのか本当に辛さがないのか話が出来ないのでわかりませんが不思議でなりません。
ただ残り少ない毎日をのんびり穏やかに生活してほしいと思い家族で最後の日まで見守るつもりです。
優しいアドバイスをありがとうございます。
今までユウに楽しい思い出をたくさん貰ったので最後まで愛情いぱいで見守ろうと思います。
本当にありがとうございました。
2007/04/05 03:43
是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、ゆうがすきさん。
ゆうちゃん、とても大事な家族の突然の変化、驚かれていることと思います。今の状態をお聞きした上で、いくつかのアドバイスをさせていただきますね。
視力に関してですが、網膜の異常がどのようなものかによっても、予後の評価は様々なのですが、年齢等を考慮するとあまり積極的な治療には向かないかもしれませんね。腎機能の低下ということからも、使用出来る薬剤も限られてきます。
それよりも、腎機能低下に伴う痛みや苦しみの方が心配です。
皮下点滴や留置針を使っての点滴であればさほど身体に痛みを伴う治療では無いと思いますし、点滴を行なうことにより身体的にも随分楽になることと思いますので、飼主さんの出来る範囲ででも定期的に点滴処置に通院していただくのがいいと思います。
また、お風呂などは、ゆうちゃんに恐怖をいだかせるようであれば、止めていただいた方がいいでしょうね。爪切りは、伸びた爪がタオルやカーペットに引っかかると危険ですので、適度に切っていただいた方がいいと思います。(あまり短くする必要はありません)
毛繕いもヒトがミトン型のブラシや、手袋などをして、軽くなでる程度でもしてあげると喜ぶと思います。
いまから飼主のゆうがすきさんも大変だとは思いますが、どうぞゆうちゃんとの時間を楽しむつもりで、過ごしてあげてください。
また何かありましたら相談してくださいね。
どうぞおだいじに。
追記(3/30)
点滴についてのご質問がありましたので、追記しますね。
腎臓というのは、簡単にいうと身体の老廃物や有害な物質を尿にして体外に出す器官ですので、その腎臓がうまく働かなくなると様々な老廃物が身体に蓄積していき、症状としては、食欲不振、吐き気、めまい、ふらつき、元気喪失などが出てきます。そこで、点滴によって、尿を作りやすくして、身体のバランスを少しでも修正しやすい状態を作るといった治療だと思ってください。
静脈内に留置針をセットする方法による点滴は、留置針の設置時に少し痛みがあるとは思いますが(針を刺しますので)、一度設置した留置針を使って3~5回程度は点滴が出来ます。その間の痛みは全くありません。また、皮下点滴といって、皮下織に点滴をする方法もありますが、この場合は一回ごとに針を刺しますので、その際のちくりとした痛みはあることと思いますが、点滴自体の痛みはよほど冷たい点滴液を入れるなどのエラーが無い限りは痛みは無いと思います。
ペースとしては、血液検査のCREやBUNの値、脱水の程度にもよりますが、当面は週に2回程度を考えていただければいいのではないでしょうか。もちろん、その辺りの間隔は担当の獣医師と良く相談していただいて決めていただくのがいいと思いますが。
今回点滴を勧めさせていただいたのは、決してただ延命することを勧めているのではありません。腎臓の障害は先ほど述べたように食欲不振や、吐き気、めまいなどの「しんどい」症状を伴うものですので、それらの発現を少しでも遅らせるために一つの方法として「点滴」はいかがかなと思いました。わたしもゆうがすきさんの「エゴでの延命治療はちょっと…」というお気持ち、よくわかります。
ただ、病院をすごく怖がるとの話をお聞きし、どの程度怖がるのかなぁ、点滴に通ってもらうのは可哀相かなぁ……と、ディスプレイの前ですこし腕組みをして悩んでおります。ケージに入ったままでとか、少しでもゆうちゃんに恐怖心をいだかせないように点滴処置が進められるといいのですが。
長くなってしまいましたが、症状の発現を少しでも遅らせ、ゆうちゃんの快適な生活を少しでも長くするために、担当の獣医師とも相談して、点滴処置が適応なのかどうなのか話し合ってみてください。
お大事に。
2007/03/29 16:21 参考になった! 3
投稿者 さん からの返答
先生、早速お返事いただきまして本当にありがとうございます。
ユウは毎日目が見えませんが見えていた時と同じようにくるくる迷いながらも日向ぼっこをしたりベットに乗って寝たりトイレは場所まで行くのですが上手くトイレをまたげず傍でそそうをする回数が増えましたが、それでもマイペースに我が家をパトロールのように行ったり来たりしています。
年齢的にもともと寝ている事が多かったので動きたいのに動けない!といったストレスはそこまでなさそうで安心しています。
食事は腎不全用のものは受け付けてくれないのでどうしたものか・・・悩みはそこです。
土曜に獣医さんに行くので相談しようと思っています。
先生からいただいたメールに「腎不全はかなり苦痛を伴う」と書いてあるのですがユウにはまったく辛い様子が今は見えません。
連れて行った獣医さんも「何故今まで症状が一切なかったのか不思議だ」と驚かれるくらいユウには辛い様子がなく失明し、その検査で腎不全の末期とわかったくらいです。
ユウが我慢をしているのか私にはわからないのですが食事をしないのは辛いからなのでしょうか。
輸液を考えたのですがユウは病院をとても怖がりますのでとても辛い様子もないため我が家でのんびり余生をおくらせた方が良いのではないか・・・と悩んでいます。
また私がユウといつまでも一緒にいたいからといって私のエゴで延命治療をするのはやはり自然に逆らっているような気がしてユウも決して望んでいないと思うのです。
突然の出来事で毎日悩んでいますがユウが辛そうな様子もなく傍によってきて横でぐっすり寝ているのを見ると無理矢理嫌がる事はやめようと思います。
輸液は痛みは伴わないのでしょうか?
輸液は週何回くらいしてあげるのが良いのでしょうか?
また質問になってしまい申し訳ありません。
お時間がある時で結構です。
またアドバイスをいただけたらと思います。
優しいアドバイスをいただきまして本当にありがとうございます。
家族全員で暖かく最後の日まで愛情をもって見守ろうと思っています。
ありがとうございました。
2007/04/05 04:21
猫が突然失明してしまいました。
可能性があれば・・・と思いながら質問をさせていただきます。
我が家の猫は21歳になります。ヒマラヤンのメスです。
マンションに住んでおりますので室内飼いです。
21年間ずっとです。
今週月曜26日早朝にいつもなら私の足元で寝ている猫が起きるとベットから飛び降りて自分の好きなように行動するのですが私の体をいったりきたりして朝なのに瞳孔がまん丸に開ききっているのに異常を感じ行動を観察したところ全く物が見えていない様子だった為、急いで近所の獣医さんへ行き診察をしてもらいました。
完全に失明している事と腎臓の数値がかなり悪い事を言われ今まで元気にしていたのが不思議だと言われました。
目は人間でいうと網膜剥離と同じ状態なので数ヶ月かけて治療をすれば治る可能性があると言われ5日間様子を見ましょうと薬を飲ませています。
今日で3日目ですが先生から瞳孔をよく観察するよう言われ見ていますが特に瞳孔に変化があったようには見られずビー玉のようなまん丸いままです。
先生からは薬を飲むと食欲がわくと言われていますが全く3日間食事をとろうとしません。
輸液をお願いしようか悩みましたが老猫ですし自然なままにしたほうがいいのかとても悩んでいます。
体に針をさしたり傷をつけるような事は正直したくありません。
土曜に先生に診せに行く事になっていますので先生から目が治る可能性があるかどうかそこでわかるとは思いますが、失明した猫は21年間住んでいる家なので失明状態でもふらふらしながらも一生懸命移動してトイレにも行き食事はしませんがノンビリと生活しています。
色々とネットなどで調べ部屋の家具も食事の位置も変えず猫が過ごしやすいように家族で協力しています。
このまま完全に失明してしまった場合の猫をどうやって介護していけば良いかをこの3日間、一生懸命考えています。
トイレや食事は猫の様子を見て猫のペースに合わせようと思っていますが目が見えない状態でのお風呂やつめきり、また全くしなくなった毛づくろいなど、どうフォローしてあげるかとても気になり心配です。
目が見えなくても年をとっても大切な私の小さな家族です。
どうかこれからの猫の生活においてのアドバイスと猫の為に私達家族が何をしてあげればよいか、またもし失明からほんの少しでも猫が光をとりもどせる可能性があるのならそれもしてあげたいです。
長くなり又色々とたくさんの質問になり申し訳ありません。
どうかご意見いただけますようお願い申し上げます。