是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、ペプペプさん。
ペペちゃんが、糖尿病であると診断を受けたということで、今後の治療等を考えると、おつらい思いをされていることと思います。
糖尿病は、病気の性格から完治ではなく、薬を使ってのコントロールが一生続く病気ですので、飼主さんの側にもある程度の覚悟が必要になります。
さて、インシュリンの治療法なのですが、犬だから、猫だからということで、血糖値のコントロールの難しさに差があるということはあまり感じたことはありません。ただ、インシュリンにうまく反応してくれない個体がいたり、非インシュリン依存性糖尿病だったりすると、その治療は難しい側面を見せてきます。
獣医師として最悪のケースを想定して、様々なリスクを述べられたのだと思いますが、うまく投与量が決まれば、その後は、一日1回もしくは2回のインシュリン注射により、普通の生活を維持出来るケースがほとんどです。
(9歳で糖尿病を発病し、その後インシュリン注射ですでに16歳になった猫ちゃんがまだ元気に暮らしていますよ)
ただし、インシュリンの投与量の決定はある程度の経験が必要になりますので、できれば治療の経験があり、プロトコルをきちんと持っている獣医師の診察を受けることが望ましいのですが、患者さんの側からではなかなかわかりませんね。また、ストレスも糖尿病の進行に悪影響をおよぼしますので猫の性格によっては、検査入院も、通院してもらって朝お預かり、夕方お返し、もしくは短期間の入院で済ませてもらった方が望ましいと思います。
ご近所で、同じ糖尿病でインシュリンでの治療をされている方がいらっしゃるといいと思うのですが。
いろいろと不安はあると思いますが、インシュリン治療で長生きできる可能性がありますので、投与量の決定の為の検査や診察を受けていただければいいなと思いアドバイスさせていただきました。
もちろん、今後の治療を考え、インシュリン治療を継続する自信がない場合に対症療法(この場合は、どうしても状態は悪くなると思いますが)を選択されるのも、ペペちゃんへの思いやりだと思います。
参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください
2007/04/03 10:51 参考になった! 0
投稿者 ペプペプ さん からの返答
是松先生へ
早々のお返事ありがとうございます。13年ずっと一緒に生きてきて、それはこれからも変わることないと信じていたところの突然の糖尿病診断および余命宣告だったため、かなり動揺し、泣くばかりでした。
治療さえも危険と言われれば、一体何がベストなのかわからなくなり、治療がペペに負担になるならどうしたらペペにとって一番幸せな余生となるのか、ほんとに頭の中がぐちゃぐちゃでした。
でも、先生のあたたかいアドバイスで希望が持てるようになりました。また、糖尿病を発病しても現在も元気に暮らしている猫ちゃんがいるとのこと、読んでいて涙が出てしまいました。ぺぺもインスリン治療で効果が出てくれればいいのですが。
インスリン治療をこの先ずっと続けていく覚悟はできております。今まで数え切れないほどの笑顔と幸せをくれたぺぺに私ができることはやってあげたいと思っています。
ただ、かかりつけの先生の言葉から、糖尿病治療に関してはあまり経験が豊富ではいらっしゃらないのかもしれないという印象を受け、病院を変えるべきかどうか今悩んでおります。
その先生には失礼にあたるかもしれませんが、その点も含めもう一度相談してみたいと思います。
長くなりましたが、あたたかい、そして迅速なご対応心より感謝いたします。
ペペにとって何がベストかを最優先に考え、今後のことを決めていきたいと思います。
希望を与えてくださって本当にありがとうございました。
2007/04/10 10:51
糖尿病のインスリン治療に関して
はじめまして。是非ともご意見をお聞かせいただきたく初めてメールさせていただきます。
我が家には13才(今月14歳になります)になる兄妹の雑種の猫がおります。
今日の相談は妹・ペペのほうに関してです。
ペペは避妊手術をしてから徐々に太り始め、平均体重は6キロでした。最初の数年は外へも出ていましたが、兄のほうがエイズに感染したことをきっかけに2人とも完全室内飼いにしております。
私に子供が生まれ、子供も猫もお互いに手を出すようになったため、ここ2ヶ月くらい、猫達は実家に預けておりました。
そのちょっと前から丸々していたぺぺがやせてきた感じがしたため今日かかりつけの病院に行ったところ糖尿病と診断されました。体重は1年で1キロ落ちて、現在4.9キロです。血糖値は328です。その他、肝機能、腎機能では今のところ異常値は出ておりません。
ここ数ヶ月の状態としては、お水を沢山飲む、よく寝る、フケが沢山出る、やせた、トイレ以外でおしっこをしてしまう、等があります。それ以外では、ご飯は普通に食べますし、動きも特別にぶくなったということもありません。甘えてくるのもいつも通りです。
さて本題ですが、病院の先生からインスリン投与の説明を受けましたが、この治療法にはかなりのリスクがあるといわれました。検査入院の1週間に危険な状態になることも多いこと、猫は血糖値のコントロールが非常に難しいため、インスリン治療が逆に容態を悪化させ、治療開始から数週間で亡くなるケースも少なくないこと、でも食事療法だけではなかなか血糖値が下がらないこと、さらにはこのまま放っておくとあと半年から1年の命であること。
治療をしても早死にするかもしれず、でも放っておいたらあと長くて1年。
今は実家で2匹預かってもらっていますが、もしインスリン治療を開始するのであれば私がペペとまた一緒に暮らそうと思っています。でも、インスリン治療にはリスクばかりがあるような印象を受けてしまい、どうも踏み切れません。
インスリンはそんなに危険な治療法なのでしょうか?インスリン治療をしても、何もしないのと同じくらいの寿命しかないのでしょうか?
328とはそんなに高い数値で、本当に余命は長くて1年なのでしょうか?
現在のペペの状況からして、どういった治療法が最適なのでしょうか?
是非ともアドバイスのほどよろしくお願いいたします。
支離滅裂な文章になってしまい申し訳ありません。
お返事お待ちしております。