だいじょうぶ?マイペット

糖尿病と診断されました。

質問カテゴリ:
その他 / 食事、栄養について

対象ペット:
/ ミックス / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
高知県 / akicoさん

 
2007/11/05 18:17

はじめまして。アドバイスを頂きたいと思いまして質問させていただきました。
雑種の猫9歳(ミク)です。
ミクはずっと太った体型をしていたのですが、今年の10月から急に痩せ始め、よく水を飲み、寝ていることが多くなり、おかしいなと思い10月24日に病院に連れて行くと「糖尿病」と診断されました。まだ腎不全の症状は出ていません。
病院で、先生が血液検査をする際、ミクはかなり大暴れし、看護師さんがきつく押さえつけても暴れ、ミクが一瞬動きをとめた瞬間にようやく採血をすることできました。その暴れようから、先生から「これではインシュリンで治療をしていくのは困難だ」と言われ、食事療法だけやっていきましょう、ということになりました。
そこでWALTHAMの糖コントロールを与えるようにしました。しかし、初めはガツガツ食べていたのですが、急に食べなくなりました。そこで、お湯で茹でて塩分を抜いた小魚や、普通のシニア用のキャットフードとを、混ぜて与えているのですが糖コントロールの方は全く食べません。ここ一週間はそれを続けています。

インシュリンでの治療もしてないのに食事療法も失敗してしまったら、ミクは一体どうなってしまうのでしょう…。また、腎不全になってしまうのではないかと思うと、一刻も早く解決策を見つけなければならないと思います。

暴れるからといって、本当にインシュリンでの治療は無理なのでしょうか?無理な場合、経口薬のことを考えているのですが、漢方などの内服薬で治療する場合は、効果が落ちるのでしょうか?
また、小魚は塩分を抜いたものでも与えないほうがいいでしょうか?食事療法食を食べられるようにする良い方法がありましたら、ぜひアドバイスをお願いします。

たくさん質問をしてすみませんでした;
ミクと一緒に、糖尿病と戦っていきたいと思います。お忙しいことと思いますが、お返事お待ちしております。

こんにちは、akicoさん

糖尿病の確定診断のためには、一度だけの血液検査の結果だけでは不十分なのですが、症状などから、糖尿病として、お話をさせていただきます。

猫の糖尿病の治療では、発症している場合はインシュリン注射による治療が第一選択になります。これは、食餌療法が猫の場合特に難しいこと、そして、発症してからでは食餌療法では症状の進行に間に合わないことが多いためです。
治療の際は、インシュリンの投与量を決めるため、こまめな採血と血糖値測定が必要となりますが、この際の採血は、血糖値を測るためだけですのでごく微量でいいため、ツメを少し深く切ったり、耳を少し傷つけて採血することで済ませることも可能となります。
インシュリンの投与量が決まったら、あとは、一日1回もしくは2回のインシュリン注射をすることとなりますが、その後も時々インシュリンの投与量の調整が必要となることもあります。
そして、その治療は、一生続く治療だと思ってください。

おそらく担当の獣医師はミクちゃんの怖がりな性格などを考慮し、今後の血液検査や、お家でのインシュリン注射等の手間等から、治療が難しいのではないかと判断されているのだと思います。
ただ、経口薬などでの治療はあまり効果が望めないのではないかと思います。

わたしの病院にも糖尿病と闘っている猫ちゃんはいますが、みんなインシュリン注射で治療をすすめている子達です。
(中には、発病が7歳くらいの時で、現在18歳や15歳になっている子達もいます。)
いろいろな事情でインシュリン注射での治療が難しい場合、経口投与でのコントロールにも挑んでみましたが、猫は特にそれらでのコントロールは難しいようです。

わたしとしては、今後の事も考えて、処方食での治療は中断し、インシュリン注射をすることを検討する段階ではないかなと思います。

参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください

投稿者 akico さん からの返答

是松先生、早速のお返事ありがとうございました。先生の的確なアドバイスのおかげで、ミクが大事に至る前に、家族で話し合い、インシュリンで治療をしていく決断をすることができました。
また、長生きしている猫ちゃん達がいることに勇気を貰いました・・・
心配していたミクの注射への恐怖心ですが、病院で採血をしたときと違ってちっとも暴れることがなく、無事にインシュリンを打つことができました。
今は、ミクを病院に入院させて、インシュリンの投与量を検査してもらっています。
これからもミクを、家族で支えていきたいと思います。
先生、ほんとうにありがとうございました。

akico さん

確かに暴れる猫ちゃんの糖尿病の管理はかなり大変です。
糖尿病と診断した場合、理想的には数日間入院してインスリンの投与量を決定する為、数時間おきに血糖値を測定します。
ただ、暴れてしまう場合はそれだけでも高血糖状態になりますし、本当に攻撃性の強い子は採血すら出来ません。
その場合、少なくとも低血糖にならないような少なめの量のインスリンを飼い主さんが自宅で注射をして、おしっこの糖の反応がなくなるまで少しずつ増やしてインスリンの接種量を決定する方法もあるかと思います。
また糖尿病の人の患者さんが使用する簡易的な血糖値を測定する機械もありますので、コスト面で問題にならなければ使用できるかもしれません。
どちらにしても、糖尿病の治療に限らず、攻撃性の強い猫ちゃんは現実的に治療が困難な場合もあるので難しいですね。

食餌に関しては、猫の糖尿病の場合、高蛋白・高脂肪の食餌(子猫用の缶詰など)によってインスリンの量が減らせたり、中にはインスリンが必要でなくなる場合もあります。現在のフードを食べなければ他の選択肢についてかかりつけの先生によく相談してみてください。
おとなしい猫ちゃんでも糖尿病は非常に難しい病気ですが頑張ってください。

投稿者 akico さん からの返答

蓮井先生、早速のお返事ありがとうございました。
毎日インスリンを打つたびにミクにとってかなりのストレスになるのではないか・・・と不安に思い、なかなかインスリンでの治療に踏み切れずにいました。
しかし、先生のアドバイスをもとに家族と話し合い、ミクのこれからのためにインシュリンでの治療を続けていくことを決断しました。
その結果、ミクは病院で採血したときに比べ、ちっとも暴れようとはせず、素直にインスリンを打たせてくれました。
今は病院に入院して、投与量を検査してもらっています。
また、食事の方も、病院の先生に相談したところ、ミクに合う療法食の缶詰が見つかりました。
先生のアドバイスをもとに早く決断できてほんとうに良かったです。
先生、ほんとうにありがとうございました。
これからもミクを、家族と共に支えていきたいと思います。

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