是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、soradoggyさん
脱腸と診断されたdoggyちゃんですが、膨らみがおへその右あたりということですので、脱腸(鼠径ヘルニア、大腿ヘルニアなど)ではなく、臍ヘルニアではないかなと思われます。
一部の先生方で脱腸の中に臍ヘルニアも含まれる方もいらっしゃるのですが、臍ヘルニアは脱腸に含まないのが、大方の意見ですので、ここでは、臍ヘルニアと称してお話させていただきますね。
臍ヘルニアを手術するかどうかの判断は基本的に、妊娠の機会があるかどうかと、ヘルニア輪の大きさが大きくなっているかどうかで判断することになります。妊娠の機会はなく、大きさもさほど変わらない子の場合は、手術をせずとも、支障が無いと判断されるため、手術も急ぐことはありません。
逆に、今後交配、出産を予定されているなら、早めの手術を考えていただくことになります。
今回doggyちゃんも、避妊手術もしており、大きさ的にも問題のない範囲だったため、手術も先でいいだろうとの判断をされたのだと思います。
わたしも、特に急ぐ必要は無いと思います。
また、臍ヘルニアの手術のリスクはさほど高いものではありません。
もちろん、ヘルニア嚢や、ヘルニア輪の状態にもよりますが、基本的には比較的短時間で終わる手術です。
今後も、気になるようであれば、手術を考えられてもいいと思いますし、特に気にされずに過ごされても問題はないという風にとらえていただければと思います。
参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください
2007/11/16 10:46 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
ご回答いただきましてありがとうございます。
臍ヘルニアと脱腸では処置もかわってくるのですね、いろいろなサイトで脱腸は早急に手術を・・・・と書いてあるのを見て不安になっていましたが、是松先生の丁寧な説明を読ませていただき安心いたしました。
持病もありませんので今後は年一回、予防接種の時にでもかかりつけの獣医科で経過を診ていただこうと思います。
お忙しいのにたいへん丁寧なご回答をいただきまして、ありがとうございました。
2007/11/23 10:46
脱腸は放っておいてもいいのでしょうか?
はじめて質問させていただきます。
Mダックス2歳半のメスですが、半年ほど前からおへその右あたりに親指の先ほどの膨らみがあり、かかりつけの病院で診ていただいたところ(触診)「脱腸」と診断されました。
その病院では、麻酔をかける「ついで」があったら手術しましょうと言われたのですが、すでに避妊手術も済んでいますので、「ついで」がありません。
お腹の膨らみは押すと少し小さくなりますが、完全に元には戻らなくなってきました。
いつまでも放っておいていいものなのでしょうか?
それとも「ついで」を待たず早急に手術をした方がいいのでしょうか?
また手術をする場合のリスクは大きいのでしょうか?
ご回答宜しくお願いいたします。