是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、PIGLETさん
美と豊饒と幸運の女神Lakshmiの名をもつ猫君ですね。
まず、進行性網膜変性(PRA)ですが、この病気は遺伝疾患で網膜が変性して光を感じられなくなります。見た目の眼球の大きさ等は変わりません。眼は普通の大きさなのですが、入ってきた光を受けとるスクリーン(網膜)が駄目になってしまう病気と理解してください。
その上で、今回のラクシュミ君ですが、「人間の目では確認ができないほど萎縮」とありますので、PRAではなく、眼球癆(がんきゅうろう)なのではないかと思われます。
仔猫の時などに伝染性鼻気管炎などの病気にかかり、結膜炎から眼内感染が起きてそのため目の機能が失われ、続いて眼球の萎縮が起き、眼球癆となる子がいます。この場合進行も早いので、4ヶ月程度で萎縮することもあります。
光を感じるかどうかは、網膜や視神経の部分がどの程度正常に残っているかによって変わってきますので、今後成長していくに従って光を感じたり追っかけたり出来るようになるかもしれません。
次にトリコモナスですが、トリコモナスの完全駆除を目指そうとすると根気強い治療が必要になります。ただ、猫の場合はある程度トリコモナスの数が減ると症状も落ち着きますので、獣医師の言う「5日したら治る」というのは、それを指したものと思います。
実際にはトリコモナスが原因で下痢が起きるケースのほかに、腸内細菌のバランスが崩れるなどしたために、普段は悪さをしないトリコモナスの数が増えるといったケースも多く見られます。
トリコモナス自体は、人間のトリコモナス感染症と異なり、少量であれば問題視することはないという意見もあります。
参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください
2010/10/26 17:22 参考になった! 0
進行性網膜萎縮症(PRA) トリコモナス
はじめまして。現在三匹の猫を飼っております。
1.9歳 エイズ- 白血病- 慢性腎不全
2.3歳 エイズ+
3.1歳 エイズ+ 猫ウイルス性鼻気管炎
この子たちはすべて保護団体からゆずりうけたものです。
鼻炎に関してはウイルス性の病気ですが、他のねこちゃんたちも
ワクチンを打っているため、めったにひかないですし、引いても軽いもので
薬がいらないとの診断をされるくらいです。
問題なのが日曜日に新しくきたお試し期間中の猫です。
問題1
そのこは保護した当時は目がぐじゅぐじゅでしたが、
目の色がかすかに確認出来たらしいです。
今はまったく眼球が見あたらない。診断結果は進行性網膜萎縮症(PRA) とのことでした。保護されたのが2カ月、現在6か月 3.2KG シャム猫MIX のオスです。たったの四カ月で人間の目では確認が出来ない程委縮しちゃうものなのでしょうか?そして目は見えなくても光は感じますでしょうか?
問題2
水下痢をしていたので病院に行ったら、トリコモナスと診断されました。5日分の薬を今日いただきました。5日したら治ると獣医さんは言っていたのですが、ネットで調べてみると完全駆除は無理だとか、薬をやめた途端また再発したと書いてありました。ということは、これからその子がうちで暮らし、他のねこちゃんに感染させないようにする場合は、一生隔離して他の先住猫とは同じ環境にいさせたり、ふれあったりしてはいけないということでしょうか。そうなるとその子はケージで生涯を暮らすことになりますよね。。。。 保護宅のかたの猫ちゃん全員がトリコモナスに感染していて、ただ保護たくさんも知らなかったみたいです。
やはりこのような場合は保護たくさんに新しい猫ちゃんをお返ししたほうがいいのでしょうか。(病気以外のことも聞いてしまい申し訳ありません。)