杉浦岳 先生からの回答
はじめまして。
8歳という年齢は、人間に換算するとおおよそ50歳前位。そう思えばまだまだ元気な年齢ですよね。それでも色々な病気が出てくる年齢です。特に不妊手術を行なっていないコでは子宮の病気が確かに気になる年齢です。
まず、手術で腎臓が悪くなることが「よく」あるというのは何かの間違いではないでしょうか。もしそんなことがよく起こるのであれば、今は不妊手術をしているワンちゃん/ネコちゃんがかなりの確率でいますから、世の中のワンちゃん、ネコちゃんの多くが腎臓が悪いということになってしまいます。
ただ、「絶対に腎臓が悪くならない」ということはありません。また「絶対に腎臓以外のどこも悪くならない」ということもありません。まず大切なのは今のミーちゃんの健康状態が、「見た目に健康」「ご飯を食べているから健康」という以外のきちんとした客観的証拠として評価されておく必要があります。これは血液検査や尿検査、レントゲン検査、超音波検査など各種検査を行なって判断するものです。その上で全身麻酔や避妊手術の安全性を評価する必要があります。
一般的には明らかに異常な所がない限り、不妊手術をするメリットのほうがずっと大きい場合が多いです。
万が一子宮蓄膿症などの重大な疾患になってしまうと、全身麻酔や手術のリスクは飛躍的に高くなってしまいます(かと言って、しなければならなくなってしまいますが)。ですからできるだけ体調の良い、健康な状態の時に最小限の負担で済むように手術をしてあげることをお勧めします。
2011/10/05 08:50 参考になった! 0
投稿者 PetdeHappy さん からの返答
お忙しい中、ご返答をありがとうございました。そうですね。体調の良い時に今、何が予防としてできるかを考えてあげたいと思います。参考になりました。ありがとうございました。
2011/10/12 08:50
避妊手術について
こんばんは。アドバイスを頂ければと思い、質問させていただきました。ポメラニアン(現在11kgもあり、1歳当時は10kgありました)♀8歳です。去年の暮れから膀胱炎を発症し、ストラバイト結石も若干見られるとのことで、血尿がでていたこともありました。投薬治療をしました。現在は療法食CCDを食べています。お水も自動循環のものに変えると以前よりもお水もたくさん飲むようになりました。状態的には今は、とても安定しており、Ph数値も落ち着いています。
今年7月終わりから生理が始まり、8月半ばには終わったのですが、白いオリモノのようなものがピンポン玉ぐらいのものが朝の排尿時にありました。とくに体調的に変化もなかったので、かかりつけの獣医にはもう少し様子を見ましょうと言われました。それから1週間後、うす緑色のやはりオリモノらしきもの、こちらはパチンコ玉ぐらいの小さなものでしたが、1度だけ排尿時にありました。それからオリモノのようなものはみられませんでした。その後、エコー検査をしましたが、胆のうが少し閉じているとのことでした。
子宮蓄膿症が私の頭の中をよぎり、避妊手術をさせようかと思っていますが、手術をした後によく腎臓が悪くなるケースを耳にしたことがあるので、心配です。
避妊手術後に肥満になる傾向があるというデメリットは承知していますが、そのほかに何かデメリットはありますでしょうか。手術をしなかった場合、した場合においての可能性をお教えいただけますでしょうか。
年齢的にも8歳なので、心配です。どうぞよろしくお願いいたします。