杉浦岳 先生からの回答
はじめまして。
乳腺腫瘍の自壊は、本人の苦痛もありますが、匂いや汚れなどで看護している人間の側にも相当な負担になります。また自壊したところからの細菌感染などで命にかかわる場合もあります。触ると怒るということですでに痛みがあるのではないかというのが心配ですが、現時点で自壊が始まっていること、本犬がそれなりに元気でまだお家で生活できそうであることなどから考えると、本当は手術してあげるのが一番いいと思います。
手術に際しての問題は、年齢よりも内科疾患を持っていないかというところです。全身麻酔になりますので、出来れば麻酔の専門家があるようなところで手術してもらうと一番安心でしょう。関東にお住まいのようですので、大学病院や比較的大きい二次診療施設であれば、麻酔を専門に担当する獣医師がいるような環境で手術を受けられる可能性があり、最も安全にできるのではないかと思います。
このあたりはかかりつけの先生に相談してみれば、そうした施設を紹介してくれると思います。
痛みや苦しみのない生活が送れるといいですね。
2013/01/11 09:23 参考になった! 0
投稿者 ハニャコ さん からの返答
お忙しい中、暖かいお言葉と早々のご回答をありがとうございました。
手術をしてあげた方がよいとお聞きし、選択肢が広がった分、明るい気持ちになりました。
主治医の先生は、高齢であるし精密検査結果が良好であっても隠れている疾患があるかもしれない。歩けない犬に対して行うにしてはリスクが高すぎる、といわれています。
長年、家族のためにがんばってくれた犬の老後生活をできるだけ快適に過ごさせてあげられるよう、最大限の努力をしたいと思います。
2013/01/18 09:23
老犬の乳腺腫瘍の処置について
13才6ヶ月のバーニーズマウンテンドッグ、メスのことでご相談させてください。
去年の5月頃から急に足腰が弱り、立ち上がれなくなり排泄介助が必要になりました。レントゲンで股関節形成不全、脊椎関節症と診断されまして、ホメオパシーのお薬やリマダイル、プレドニゾロンなどを症状をみながら飲ませてきています。
そして7月頃に、右の一番下の乳首の根元にしこりを発見し、徐々に大きくなり今では3センチ以上になっています。
特に、外側に山のように突き出していく勢いがあり、
昨日あたりから頂点の表皮が破れ、自壊がはじまりました。
うっすらと血も滲んでいます。
今のところ本犬は、気にしているようすはありません。
細胞診検査もしていません。
高齢だし、このまま自然にまかせようと思ってはいたものの、色々と他の方の体験記などを読ませていただいていると、大きく成長した腫瘍の自壊の苦しみは相当なもののようで、今後どうしてあげたらよいのか、悩んでいます。
今現在は、元気も食欲も気力も相当なもので、素人目には全身麻酔の手術にも耐えうるような体力はありそうな気はしています。また、血液検査結果にも問題はないようです。
が、排泄介助のときに後足をタオルや手で抱き上げて、前足だけで歩かせており、その際にちょうど腫瘍のある部分を強く圧迫しなければなりません。上半身をさわると、非常に怒って噛みつこうとします。
下腹部を手術で傷をつけることは、普通のわんちゃんよりも負担が大きいのではないかと感じています。
病院の獣医さんは、2軒とも、高齢ということで手術はためらわれています。
とにかく、なるべく苦しませずに余生を送らせてあげたいと思うのですが、やはり手術に踏み切った方が本犬にとって楽でしょうか?
先生方の忌憚のないご意見をお聞かせいただけると幸いです。
どうか、よろしくお願いいたします。