樋口 高裕 先生からの回答
かいとさんへ
左右対称性の全身性病変で色素沈着を伴う慢性皮膚炎ですね。
プレドニンに反応することから、アレルギー性皮膚炎やホルモン性皮膚炎が疑われます。
プレドニンは通常体重あたり、0.5-1.0mg/kgで投与します。この量は、炎症を抑える量で、数年にわたり投与してもあまり問題のない量です。
この子の場合、14-28mgで使用しますので5mg錠だと一日一回5錠まで大丈夫です。もちろん、コレより少ない量や投与間隔で症状が緩和されるのならそれでも良いです。ただし、急に中止しないことです。休止により増悪してしまうのです。
ただし、副作用は、個体差もあるので、定期的に、血中ALPや白血球数などをモニターしていきます。(副作用で心配なのは、副腎皮質機能不全、免疫抑制などです)
よくステロイドは怖いと言いますが、このように上手に使えば、非常に優れた薬です。また、最近では、副作用軽減のために漢方を併用する方法もあります。
また、この子の場合、脱毛の原因は「甲状腺機能低下症」の疑いもあるので、血中コレステロールやT4などの検査が必要でしょう。
ホルモン療法でうそのように、発毛して劇的に改善することもあります。
どうか、くれぐれもお大事にしてください。
2013/04/21 00:02 参考になった! 0
投稿者 かいと さん からの返答
早速のお返事ありがとうございました。
プレドニンの投与を続けることが問題ないとのことで安心しました。
検査の件は病院に相談してみたいと思います。
外国語のやりとりだと伝えきれないことも多く思い切って相談させていただいて本当に良かったです。
心より感謝いたします。
ありがとうございました。
2013/04/28 12:02










お薬について
はじめまして。海外在住です。
メス犬。10歳と6カ月。28kg。雑種。
子供のころから肌が弱く寄生虫や、カビなどの治療で病院へ通っていました。
そのときは良くなっても、また悪くなるといった繰り返しでした。
2年ほどまえに、ほとんどの毛が抜け、肌は真っ黒、耳もじゅくじゅくして、目はめやにだらけという最悪の状態になりました。
とにかくかゆくてかゆくてしかなたいと言った感じです。
そのときに、病院からホルモンのバランスのせいではないかと言われ
出されたお薬がプレドニソロン5mgです。
最初は1日3錠あたえ、1週間ほどしたらおどろくほどに改善しました。
そのあとは、1日2錠、1日1錠、1日置きと減らしていきましたが
そうするとまた症状が悪化してきます。
最終的に自己判断で1日1錠、良くなると1日置きといった感じで与え続けています。
先日、予防接種のため病院へ行ったさい
ドクター(日本人の先生ではありません)がこのプレドニソロンという薬はあげ続けているのは体に非常に悪いと言われました。
実際のところ、本当の原因がホルモンのバランスからきているのかもわかりません。
このプレドニソロン5mgをあげていると本人(犬)はかゆがらずかなり調子が良いように思えます。
しかし、もう老犬です。他のところにも悪影響が出るのかもしれないと思うととても心配です。
この薬をやめたほうがいいのでしょうか?
長くなりましたが
なにとぞアドバイスをよろしくおねがいします。
なお、添付の画像は1年半前の最悪の状態のときです。